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【ブックガイド】走ったり激怒したり推理したり――角川文庫の“メロス”大集合!
「メロスは激怒した。」
きっと誰でも一度は目にしたことがあるはずのこの一文。
そう、太宰治の短編小説「走れメロス」の書き出しです。
時代を超えて多くの人に愛される本作ですが、最近のメロスは激怒するだけではありません。
殺人事件に巻き込まれたり、京の都を疾走したり――。
「走れメロス」から着想を得た新しい物語が、続々登場しています。
本記事では、角川文庫の「走れメロス」関連作品をご紹介!
個性豊かな現代版メロスから、はじめて読む人におすすめしたいメロスまで。
心惹かれる一冊を探してみてくださいね。
角川文庫の「走れメロス」関連作品
五条紀夫『殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス』(角川文庫)
【走れメロス×ミステリ】
身代わりとなった親友を救うため、メロスは推理した――!
自身の身代わりとなった親友・セリヌンティウスを救うため、3日で故郷と首都を往復しなければならないメロス。しかし妹の婚礼前夜、新郎の父が殺された。現場は自分と妹しか開けられない羊小屋。密室殺人である。早く首都へ戻りたいメロスは、急ぎこの事件を解決することに!? その後も道のりに立ちふさがる山賊の死体や、荒れ狂う川の溺死体。そして首都で待ち受ける、衝撃の真実とは? 二度読み必至の傑作ミステリ!
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322402000610/
第一話を全文特別公開中! ⇒ https://note.com/kadobun_note/n/nb16bd5ffe2e4
森見登美彦『新釈 走れメロス 他四篇』(角川文庫)
【走れメロス×京都】
気高いまでの破廉恥。近代文学を現代京都に転生させた名短編集!
芽野史郎は全力で京都を疾走した――無二の親友との約束を守「らない」ために! 表題作の他、近代文学の傑作四篇が、全く違う魅力をまとい現代京都で生まれ変わる! 滑稽の頂点をきわめた、歴史的短編集!
収録作品:山月記/藪の中/走れメロス/桜の森の満開の下/百物語
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321504000099/
太宰治『100分間で楽しむ名作小説 走れメロス』(角川文庫)
【はじめて読む方におすすめ】
文字が大きく読みやすい「100分間で楽しむ名作小説」シリーズ!
メロスは激怒した。誰も信じることのできない孤独な王が、暴虐の限りを尽くし、罪なき人々を殺すというのだ。命をかけて抗議をした向こうみずなメロスは王に、親友のセリヌンティウスを人質にして、三日のうちに必ず帰ってくることを約束する――。友情と信頼の大切さを一途につづった、唯一無二の名作。
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000262/
太宰治『走れメロス』(角川文庫)
【他の太宰作品も読みたいあなたに】
人気てぬぐい専門店「かまわぬ」の和柄Specialカバー版!
妹の婚礼を終えると、メロスはシラクスめざして走りに走った。約束の日没までに暴虐の王の下に戻られねば、身代りの親友が殺される。メロスよ走れ! 命を賭けた友情の美を描く表題作など10篇を収録。
収録作品:富嶽百景/懶惰の歌留多/八十八夜/畜犬談/おしゃれ童子/俗天使/駆込み訴え/老ハイデルベルヒ/走れメロス/東京八景
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/200703000054/
【番外編】単行本にもメロス、います。
あをにまる『今昔奈良物語集』(KADOKAWA)
【走れメロス×奈良】
あの名作が令和の奈良で生まれ変わる! 抱腹絶倒の文学パロディ集!
黒須は激怒した。必ず、かの邪知暴虐のぼったくりバーを除かねばならぬと決意した――。大和八木の実家に暮らす独身無職の黒須は、大阪に住む悪友・瀬川を訪ねる。久しぶりの再会を喜ぶ二人は、一晩飲み明かそうと宗右衛門町のキャバクラへ。しかしそこは法外な値段設定のぼったくりバーだった! 手持ちが足らない黒須は、瀬川を人質として店に残し、奈良の実家へ現金を取りに戻るため走り出す。(「走れ黒須」)ほか全11篇。
収録作品:走れ黒須(太宰治『走れメロス』)/奈良島太郎(『浦島太郎』)/二十歳(菊池寛『形』)/ファンキー竹取物語(『竹取物語』)/大和の桜の満開の下(坂口安吾『桜の森の満開の下』)/古都路(夏目漱石『こころ』)/三文の徳(芥川龍之介『薮の中』)/若草山月記(中島敦『山月記』)/どん銀行員(新美南吉『ごんぎつね』)/うみなし(宮澤賢治『やまなし』)/耳成浩一の話(小泉八雲『耳無芳一の話』)
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322207000257/