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特集

誰かを心から信じたくなる100分間――太宰治『100分間で楽しむ名作小説 走れメロス』作品紹介

2024年3月19日(火)、角川文庫の新シリーズ「100分間で楽しむ名作小説」がついに発売日を迎えました!
活字を従来の本文組より大きくし、行間をゆったりとって読みやすくした本シリーズ。
第一期ラインアップとして刊行されるのは、一度は読みたい古典名作から、自信をもっておすすめしたい現代の名作小説まで、バラエティ豊かな10作品です。



カドブンでは本シリーズの創刊を記念して、10日連続で作品紹介記事を配信します。
100分後、本を閉じたあなたにおすすめしたい「次の1冊」もあわせてご紹介。
様々な読み味の作品の中から、あなたにぴったりの「100分間」を見つけてみてくださいね。

「100分間で楽しむ名作小説」シリーズ作品紹介③
誰かを心から信じたくなる100分間――太宰治『走れメロス』



私を、待っている人があるのだ。

メロスは激怒した。誰も信じることのできない孤独な王が、暴虐の限りを尽くし、罪なき人々を殺すというのだ。命をかけて抗議をした向こうみずなメロスは王に、親友のセリヌンティウスを人質にして、三日のうちに必ず帰ってくることを約束する――。友情と信頼の大切さを一途につづった、唯一無二の名作。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000262/

本を閉じたあなたにおすすめしたい「次の1冊」

同じ作家の作品をもっと読んでみたいと感じたあなたには……
『女生徒』がおすすめ!



太宰の真骨頂、女性の語り口による告白を集めた短編集

「幸福は一夜おくれて来る。幸福は――」多感な女子生徒の一日を描いた「女生徒」、情死した夫を引き取りに行く妻を描いた「おさん」など、女性の告白体小説の手法で書かれた14篇を収録。

【収録作品】燈籠/女生徒/葉桜と魔笛/皮膚と心/誰も知らぬ/きりぎりす/千代女/恥/待つ/十二月八日/雪の夜の話/貨幣/おさん/饗応夫人

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/200811000418/
マスキングテープ「mt」とのコラボカバー作品一覧:https://kadobun.jp/kadokawa-bunko/cover-mt.html

文字の大きさが読みやすいと感じたあなたには……
「100分間で楽しむ名作小説」シリーズ内の他作品がおすすめ!

▼シリーズ特設サイトはこちら


著者プロフィール

太宰 治(だざい・おさむ)
1909年、青森県生まれ。本名・津島修治。1935年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年、処女作品集「晩年」を刊行。以後、「走れメロス」、「斜陽」など多くの佳作を執筆。1948年、玉川上水に入水し没。


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