2024年3月19日(火)、角川文庫の新シリーズ「100分間で楽しむ名作小説」がついに発売日を迎えました!
活字を従来の本文組より大きくし、行間をゆったりとって読みやすくした本シリーズ。
第一期ラインアップとして刊行されるのは、一度は読みたい古典名作から、自信をもっておすすめしたい現代の名作小説まで、バラエティ豊かな10作品です。
カドブンでは本シリーズの創刊を記念して、10日連続で作品紹介記事を配信します。
100分後、本を閉じたあなたにおすすめしたい「次の1冊」もあわせてご紹介。
様々な読み味の作品の中から、あなたにぴったりの「100分間」を見つけてみてくださいね。
「100分間で楽しむ名作小説」シリーズ作品紹介②
倒錯する愛に戦慄する100分間――江戸川乱歩『人間椅子』
かようにして、私の情熱は、日々に烈しく燃えて行くのでした。
職人の男が丹精込めて作った大型の肘掛け椅子。床すれすれまで革が張られ、背面も肘掛けも重厚に作られたその内部に、職人はちょっとした細工を施し、自らが身を隠せるようにしてしまった。椅子に潜んで機を狙い盗みを働こうとした男はやがて、椅子となった自分に革一枚隔てて身を任せた女性に対し、名状しがたい熱情を抱くようになる――。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000261/
本を閉じたあなたにおすすめしたい「次の1冊」
同じ作家の作品をもっと読んでみたいと感じたあなたには……
『屋根裏の散歩者 江戸川乱歩ベストセレクション(3)』がおすすめ!
名探偵・明智小五郎が登場する2編を収録した短編推理小説!
世の中のすべてに興味を失った男の唯一の楽しみは、下宿の屋根裏から、他人の醜態をのぞき見ることだった。そんなある日、屋根裏でふと恐ろしい完全犯罪を思いつく。その結末は…!?
【収録作品】屋根裏の散歩者/暗黒星
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/200801000427/
文字の大きさが読みやすいと感じたあなたには……
「100分間で楽しむ名作小説」シリーズ内の他作品がおすすめ!
- 芥川龍之介『100分間で楽しむ名作小説 蜘蛛の糸』
- 太宰治『100分間で楽しむ名作小説 走れメロス』
- 谷崎潤一郎『100分間で楽しむ名作小説 神童』
- 恒川光太郎『100分間で楽しむ名作小説 夜市』
- 夏目漱石『100分間で楽しむ名作小説 文鳥』
- 宮沢賢治『100分間で楽しむ名作小説 銀河鉄道の夜』
- 宮部みゆき『100分間で楽しむ名作小説 曼殊沙華』
- 森絵都『100分間で楽しむ名作小説 宇宙のみなしご』
- 横溝正史『100分間で楽しむ名作小説 黒猫亭事件』
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著者プロフィール
江戸川 乱歩(えどがわ・らんぽ)
1894年三重県生まれ。1923年「二銭銅貨」でデビュー。明智小五郎シリーズなどを世に送る。1965年死去。