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特集

【ブックガイド】 パイセンたちの明察にひれ伏す快感! 素敵シニア探偵コレクション

 先日観た映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』がハチャメチャに素晴らしくて、主人公もその仲間も当然魅力的なのですが、驚いたのが彼らの「兄貴」(親分)たちシニア組の素敵さです。特に敵のボスを演じたサモ・ハン・キンポー、言わずと知れた香港映画界のレジェンドですが、70代でそのキレッキレな動きとカッコ良さは反則だろう! と叫んでしまう健在っぷり。いや、眼福でした……。
 アクションが可能かどうかは人それぞれですが、素敵シニアはチャームの鉱脈であることが実証されつつあるこの頃、まして経験と叡智を兼ね備えた彼ら彼女らほど、ミステリの主役たる探偵に相応しい存在はいないのでは? では!?
 月村了衛さんの最新作『おぼろ迷宮』でも、謎の経歴と無双の洞察力、加えて甘味への激しいパッションを持つシニア・鳴滝氏が堂々主役を張っています。そして、鳴滝老人の背後にそびえるスーパースター・シニア探偵の山脈に、我々は今こそ分け入るべきではないでしょうか!?

おすすめの「素敵シニア探偵コレクション6選」

月村了衛『おぼろ迷宮』(KADOKAWA)



女子大生夏芽と謎多き老人鳴滝が街の難事件を鮮やかに解決する!

おんぼろアパート『朧荘』に住む女子大生夏芽は、まるで異次元に迷い込んだかのような不可解な出来事に遭遇する。〈謎〉を解決するのは、隣に住む正体不明の老人、鳴滝。尋常ならざる人脈と驚異の推理力を駆使する彼は一体何者なのか。街にはびこる不可思議な事件の謎を、凸凹コンビがスイーツを食べつつ華麗に解決!

(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322409001353/

天藤真『大誘拐 天藤真推理小説全集9』(創元推理文庫)



名家の女主人は「誘拐」という一大事にどう立ち向かう!?

刑務所の雑居房で知り合った戸並健次、秋葉正義、三宅平太の3人は、出所するや営利誘拐の下調べにかかる。狙うは紀州随一の大富豪、柳川家の当主とし子刀自。身代金も桁違い、破格ずくめの斬新な展開が無上の爽快感を呼ぶ、捧腹絶倒の大誘拐劇。天藤真がストーリーテラーの本領を十全に発揮し、映画化もされた第32回日本推理作家協会賞受賞作。

(東京創元社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488408091

山田風太郎『警視庁草紙 上・下 山田風太郎ベストコレクション』(角川文庫)



終わりゆく時代を見送りながら、「ご隠居」は最後の戦いに挑む

初代警視総監川路利良を先頭に近代化を進める警視庁と、元江戸南町奉行たちとの知恵と力を駆使した対決。綺羅星のごとき明治の俊傑らが銀座の煉瓦街を駆けめぐる。風太郎明治小説の代表作。

(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/201002000110/

小西マサテル『名探偵のままでいて』(宝島社文庫)



「密室殺人」「人間消失」「幽霊騒動」…
孫娘の持ち込むさまざまな謎を「認知症の祖父」が鮮やかに解き明かす!

かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は現在、幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。
しかし、孫娘の楓が身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻す。
そんな祖父のもとへ相談を持ち込む楓だったが、やがて自らの人生に関わる重大な事件が……。
古典作品が彩る安楽椅子探偵ミステリー!

(宝島社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://tkj.jp/book/?cd=TD052988&path=&s1=

リチャード・オスマン『木曜殺人クラブ』(早川書房)



高齢者施設を舞台に描く、現代のミス・マープルたちの活躍!

イギリスの引退者用施設に、未解決事件の調査を趣味とする老人グループがあった。その名は〈木曜殺人クラブ〉。一癖も二癖もあるメンバーばかりの彼らは、施設の経営者が何者かに殺されたのをきっかけに、事件の真相究明に乗り出すことに……現代のミス・マープルたちの活躍を描き、世界中でベストセラーとなった快作! 

(早川書房オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000211971/

ダニエル・フリードマン『もう年はとれない』(創元推理文庫)



最高に格好いい87歳、伝説の元刑事。

捕虜収容所でユダヤ人のあんたに親切とはいえなかったナチスの将校が生きているかもしれない──臨終の床にある戦友からそう告白された、87歳の元殺人課刑事バック・シャッツ。その将校が金の延べ棒を山ほど持っていたことが知られ、周囲がそれを狙いはじめる。そしてついにわたしも、孫とともに宿敵と黄金を追うことになる……。武器は357マグナムと痛烈な皮肉、敵は老い。

(東京創元社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488122058

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