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特集

【ブックガイド】 ふだんは闇にひそみ、ときに派手に暴れる  エンタメなスパイたちの肖像×7

ダニエル・クレイグの演じる007が好きでした。
歴代ボンドの中でも群を抜いてクールでお洒落で、でも基本的に不幸体質で、アクションより苦悩してる時間のほうがきっと長い。しかし、そこがいい。
――人は、結構な確率でお気に入りのスパイを心のアジトに住まわせているのですよね。レアな職業でまず出会うことがないし、基本的に正義の味方でもなんでもないはずなのに、どうしてそんなに惹かれるのか。
その謎を解くために我々はアマゾンの奥地へ、もとい、スパイたちとともにそれぞれの任地へ。騙したり騙されたり、ひどい目に遭ったり遭わせたり(銃撃戦はマストではありません)、誰かを救ったり救えなかったり愛したり別れたり。ごく稀にハッピーエンドが訪れることも、あるのかもしれない……が、保証の限りではない。
今回ご紹介するのは、そんな世界の理不尽さと残酷さに身体ひとつで挑む、闇のヒーローたちの物語です。

ふだんは闇にひそみ、ときに派手に暴れる  エンタメなスパイたちの肖像×7

松岡圭祐『令和中野学校』(角川文庫)



「高校事変」「JK」と同じ世界線、異なる物語――

高校3年生の燈田華南は、強盗4人組が高齢者宅に押しこもうとする現場に遭遇。勇気を振り絞って止めに入るも、強盗が手にする鋭いナイフを目にして腰を抜かしてしまう。絶体絶命の瞬間、チェスターコートを着た細身の男が現れ、強盗を撃退していく。助けられた華南に、男は「令和中野学校」へのスカウトを告げる――そこは諜工員を養成する特別施設だった。「JK」「高校事変」を超えるZ世代の青春バイオレンス、ここに開幕!

(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322501001694/

芝村裕吏『猟犬の國』(角川文庫)



「何事もないのが一番いい。そのためならどんなこともする」

日本の誇る情報機関。
その組織には、名前すらない――。
ただ、便宜上「イトウ家」と呼ばれる。
平和にまどろむ日本が一日も長く続くように戦う無名の戦士、いや猟犬たち。
今日も情報と軽武装を頼りに、国内外の”邪魔者”を騙し、操り、脅し、殺す。
「好き好んでこんなことをしてると思うなよ、ニッポン人」
日本人でもないのに、猟犬に不本意ながらなった男がいた。――良心をすり減らして生きてきた男の今日の仕事は?

軍事小説の新境地を拓いた著者が贈る、最もリアルなスパイアクション!!

(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321808000301/

柳広司『ジョーカー・ゲーム』(角川文庫)



天才スパイたちによる決死の頭脳戦!!

“魔王”――結城中佐の発案で陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校“D機関”。その異能の精鋭達が緊迫の諜報戦を繰り広げる! 吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞に輝く究極のスパイミステリ。

(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/201012000045/

高村薫『リヴィエラを撃て』(上)(新潮文庫)



顔のないスパイ《リヴィエラ》は誰だ――。日本が生み出した国際諜報小説の最高傑作。

1992年冬の東京。元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。それが、全ての序曲だった――。彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ《リヴィエラ》とは何者なのか? その秘密を巡り、CIAが、MI5が、MI6が暗闘を繰り広げる! 空前のスケール、緻密な構成で国際諜報戦を活写し、絶賛を浴びた傑作。日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。

(新潮社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.shinchosha.co.jp/book/134714/

安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』(集英社)



想像を超えた感動へ読者を誘う、心震える“スパイ×音楽”小説!

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。
ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……

(集英社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/rabuka/

ジョン・ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕』(ハヤカワ文庫NV)



二重スパイを探せ。引退から呼び戻された元情報部員の孤独な闘い。

英国情報部〈サーカス〉の中枢に潜むソ連の二重スパイを探せ。引退生活から呼び戻された元情報部員スマイリーは、困難な任務を託された。二重スパイはかつての仇敵、ソ連情報部のカーラが操っているという。スマイリーは膨大な記録を調べ、関係者の証言を集めて核心に迫る。やがて明かされる裏切者の正体は? スマイリーとカーラの宿命の対決を描き、スパイ小説の頂点を極めた三部作の第一弾。

(早川書房オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000031253/

デボラ・ホプキンソン『こうしてぼくはスパイになった』(東京創元社)



子どもたちの勇気と謎解きを描くスパイミステリ!

1944年2月、ナチス・ドイツの空襲がつづいているロンドン。13歳のバーティは空襲警報を受け、民間防衛隊の伝令係としてはじめての任務のため、街へ飛びだしていった。自転車のかごにのっている相棒は、救助犬のリトル・ルーだ。大あわてで自転車をこいでいたバーティは、女の子にぶつかってふたりとも転んでしまった。女の子が立ち去ったあと、バーティは通りで一冊のノートを拾う。それは秘密諜報員になるための訓練を受けた女性のもので、文章の後半は暗号になっていた。ノートを道に落としていったアメリカ人の少女エレノアに再会したバーティは、ノートを書いたフランス人女性・ヴィオレットが行方不明になったと知る。彼女を探すため、エレノアと探偵志望の友だち・デイヴィッドといっしょに、ノートの暗号の解読に取り組むが……。

(東京創元社オフィシャルサイトより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488011482

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