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特集

脅威を前に、君はどうする。「モンスター小説5選」

もしもの話は想像すると面白い。もしも空が飛べたなら、もしも魔法が使えたら、もしも私がヒーローなら。
もしもモンスターに遭遇したら、という想像は、どちらかというと悲惨なほうだ。逃げられるだろうか。スマホを向けて悠長に撮影している時間はないだろう。戦うなんてもってのほか。生き延びたとしても、それを笑い話にできるのは、きっと自分が思うよりずっとあとのこと。
安全安心な日常に、命を脅かされる非日常なんて紛れ込んでほしくはない。けれど、物語のなかなら、そんな非日常がスリルと興奮を与え、人間をリアルにし、謎と驚きが読者を圧倒することがある。安心安全に日常から飛び出したいあなたにぴったりな、5つのモンスター小説。

安心安全?な非日常。おすすめの「モンスター小説5選」

宮部みゆき『荒神』(新潮文庫刊)



時は元禄、東北の小藩の山村が一夜にして壊滅した……。宮部みゆき時代小説の到達点。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。永津野藩主の側近を務める曽谷弾正の妹・朱音は、村から逃げ延びた少年を助けるが、語られた真相は想像を絶するものだった……。太平の世にあっても常に争いの火種を抱える人びと。その人間が生み出した「悪」に対し、民草はいかに立ち向かうのか。宮部みゆき時代小説の到達点。

(あらすじ:新潮社オフィシャルHPより引用)

潮谷験『ミノタウロス現象』(KADOKAWA刊)



モンスターパニック×不可能犯罪。

近い将来、人類はこの怪物に駆逐されるのか。そんな世界で、不可能犯罪が起こった。

目の前には三メートル超えの怪物、背後には震える少年。好感度を何よりも重視する史上最年少市長・利根川翼は、人生最大のピンチに陥っていた。だが、その危機からの脱出直後、「異様な死体」が発見される――。容疑者の一人になってしまった翼は、自身の疑惑を晴らすために謎解きを始める。『スイッチ 悪意の実験』『時空犯』で話題の新鋭が挑む、渾身の本格ミステリ。

〈著者・潮谷験さんからのメッセージ〉
 この現代に突然、ファンタジーに登場するような怪物が現れたら、社会はどんな風に変わるだろう? しかも一体や二体ではなく、とんでもない数だったら? そんな空想を膨らませて書き上げた作品です。楽しんでいただけましたら幸いです。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322310000279/

北林一光『ファントム・ピークス』(角川文庫刊)



私はこういう小説が大好きです(宮部みゆき)。未曾有のパニックエンタ!

長野県安曇野。半年前に失踪した妻の頭蓋骨が見つかる。しかしあれほど用心深かった妻がなぜ山で遭難? 数日後妻と同じような若い女性の行方不明事件が起きる。それは恐るべき、惨劇の始まりだった。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/201009000041/

山本弘『MM9』(創元SF文庫刊)



第29回日本SF大賞候補作

地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する現代。有数の怪獣大国である日本では気象庁内に設置された怪獣対策のスペシャリスト集団“特異生物対策部”略して“気特対”が、昼夜を問わず駆けまわっている。多種多様な怪獣たちの出現予測に、正体の特定、自衛隊と連携しての作戦行動……。相次ぐ難局に立ち向かう気特対の活躍を描く本格SF+怪獣小説! 解説=山岸真

(あらすじ:東京創元社オフィシャルHPより引用)

増田俊也『猿と人間』(宝島社刊)



狂暴化した850頭の猿が襲いかかる!!
凶悪な人喰い猿の群れを前に、鴨猟にやってきた父子が立ち向かう術は――

戦慄の超パニック・サバイバル長編!

ジビエレストランを経営する父・誠一郎に連れられ、人里離れた集落に鴨猟にやってきた高校一年生の加藤英輔。

両親は離婚しており、母親は来月再婚する。離れて暮らしている父と、最後の親子水入らずの時間を過ごすなか、英輔は森に何か不穏な影を感じていた。

やがて忍び寄る猿! 猿!! 猿!!! ひときわ体の大きい、顔の黒い猿をボスとした百匹以上の群れは狂暴化し、二人に襲いかかり――!

(あらすじ:宝島社オフィシャルHPより引用)

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