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角川文庫キャラホラ通信

【キャラホラ通信4月号】『次回作にご期待下さい』刊行記念 問乃みさきインタビュー

角川文庫キャラホラ通信

選考委員の小路幸也さん、高里椎奈さんの絶賛を受け、第3回角川文庫キャラクター小説大賞〈大賞〉を受賞した作品『次回作にご期待下さい』。月刊漫画誌の編集部を舞台に描かれる、漫画大好きな編集者たちと、漫画に全てをかける漫画家たちの人間ドラマを描いたこの作品は、漫画好き、小説好きな読者の心をわしづかみにする、とても力のある小説です。そこで、今作でデビューすることになった問乃みさきさんに、この作品が生まれる経緯などについて語って頂きました。
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── 第3回角川文庫キャラクター小説大賞〈大賞〉ご受賞とデビュー、おめでとうございます。受賞をお聞きになったときの感想をお聞かせください。

問乃:発表前は、もう書き直せるわけでもないし、なるようにしかなんないし……と開き直ってました。でもとりあえず、神頼みくらいはしておこうかなと前日に深大寺にお参りに。その本堂前で派手に転んで、体中、青あざだらけになってしまいました。他力本願の罰でも当たったかとシュンとしてしまいましたが、身近な人は皆、転んで厄落としできたから、間違いなく大賞だと盛り上がっていて、んなアホなと呆れてましたが……受賞のご連絡をいただき、転んで良かったーと思いました。

── 日頃からお参りには行かれるのですか?

問乃:お寺や神社は好きで、いろんなところへよく一人で大人の遠足に出掛けます。深大寺はお参り前後に植物園やお蕎麦屋さん、温泉にも行けるのでお気に入りです。でも、過去には十年間にも渡り、ずっと深大寺のおみくじで凶を引き続けていて……ようやく凶以外、吉が出たのが去年のことでした。その時はやっと出た吉を見て、喜びよりも、ここのおみくじ、凶以外も入ってたんだ!? と驚いてしまいました。

── この作品を書こうと思われたいきさつを教えてください。

問乃:ちょうど一年前、去年の四月の後半に書き始めたことは覚えているんですが、なぜ、この題材を選んだのか、その経緯などは全く覚えていません。小説というものに取り組み始めてすぐで、かなりテンパっていたんだと思います。でも、出来上がったものを読んでみると、登場人物は私や、私を支えてきてくれた人たちにとてもよく似ているような気がしています。なので、この物語はきっと、以前から私の中にあったもので出来ているんだと思います。

── 若手編集長の眞坂(まさか)、天才変人編集者の蒔田(まきた)など、数々の魅力的なキャラクターが登場しますが、一番好きなキャラクターは誰ですか?

問乃:主人公とその相棒である眞坂さんと蒔田はもちろん好きですが、その他のレギュラーキャラクターでは、田島工務店(たじまこうむてん)先生や夏目(なつめ)さんが好きです。でも別に、老け専とかではないです。なんとなく、自分に似てるかもなーと感じる存在です。自分とは正反対だけど、こんな風な人になりたいなーと思うのは藤丸紗月(とうまるさつき)です。毎日が楽しそうでいいなーと思います。

── キャラクターたちがみんな、漫画大好きな所がいいですね。問乃さんは漫画はお好きですか?

問乃:好きです。漫画の国に生まれたことに感謝です。でも、漫画専門店によく出掛ける姉や、漫画創りを生業としている友人知人など、すごい漫画好きが身近に多いので、彼らに比べると知識も読書量も全然ちょびっとです。

── 書いていて楽しかったところ、大変だったところなどあれば教えてください。

問乃:本編のストーリー創りより、作中漫画の企画の方が楽しかったかもしれないです。主人公たちが創っている漫画雑誌「月刊ゼロ」の掲載作品全てが物語に出てくるわけでもないのに、けっこうきちんとラインナップを考えたり、「このジャンルが足りない」とか悩んだりしてました。大変だったのは、何せ小説を書き始めたばかりだったので、全編に渡ってどうしていいか迷子のような心境で……。小説作法的なものが分からないまま書いていたので、ずっと不安なままでした。大変だった部分で言えば、コメディ寄りの箇所はバカバカしいひと言に二日悩んだりということが多かったです。

── 最後になりますが、読者さんへメッセージをお願いします。

問乃:「“面白い”だけが僕らの正義だ」。これはこの物語の主人公である月刊ゼロ編集長・眞坂(たかし)の言葉です。たくさんの方々に読んでいただければと願っていますが、特に、決して単純じゃない大人の正義を胸に、今日も頑張り続けている、大人の方々に読んでいただきたいなと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。


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最新号 2019年9月号

8月10日 配信

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