蝉谷めぐ実さんの最新作『見えるか保己一』(KADOKAWA)が、2026年3月13日(金)に発売決定!
2020年に小説 野性時代新人賞を受賞したデビュー作『化け者心中』以来、次々に話題作を上梓してきた蝉谷さん。そんな、破格の “ばけもの作家”の約2年ぶりの新作は、歌舞伎の世界を初めて離れ、江戸時代の全盲の学者・塙保己一を主人公に据えた物語です。しかし、蝉谷めぐ実が書くからには、ただの偉人伝になるはずもなく! “盲”にとっての〈現実〉と、“目明き”にとっての〈現実〉のズレ、相違……それゆえ生じる葛藤や苦しみが濃密かつドラマチックに描かれます。
さらに、これまでも独自の文体を追求してきた蝉谷さんが、本作ではそこから「視覚」を排し、四感による表現で「未だ読んだことのない文章」に挑戦しました。
時代小説の新時代を牽引する俊英の新境地にして、2026年の大本命! 是非ご期待ください。
蝉谷めぐ実『見えるか保己一』作品紹介
あらすじ
その涙も、その献身も、己にはわからない。
――目が見えぬからわからない。
江戸時代、国内最大の叢書『群書類従』の編纂に生涯を懸けた、全盲の学者・塙保己一。盲人とは思えぬ前代未聞の偉業の傍らに常にあったのは、目明き――妻、学者仲間、門弟らとの、すれ違いだった。 “天才・塙保己一”の目に映っていたのは、絶望か希望か、それとも――。「あのお方は、我々には見えぬものまで見えているのさ」
▼第一章の試し読み(全4回)を刊行に先立って特別公開中!
https://kadobun.jp/trial/mierukahokiichi/entry-148624.html
推薦コメント
見たいものの向こう側にある絶対に見たくないもの、見たくないものの奥底にあるどうしても見たいもの、どちらを書くのも難しいのに、その両方が書かれてありました。稀有なことです。
(町田康/作家)
どうしよう、すごいものを読んでしまった。
これは塙保己一の偉人伝ではない。分断の物語だ。決して超えられない川の両岸に立つ者たちの、叫びと足掻きの物語だ。
この先何年経っても、「蝉谷めぐ実の、あの一冊」と呼ばれるに違いない。
(大矢博子/書評家)
塙保己一ってどんな人?
江戸時代後期に活躍した全盲の学者。武蔵国保木野村(現在の本庄市)生まれ。7歳のとき病気がもとで失明するも、学問を志し、15歳で江戸に出る。盲人の生業とする按摩も鍼もうまくいかず、一度は入水自殺をはかるが、その後は驚異的な記憶力を生かし、学者として名を馳せていく。主な業績に、666冊に及ぶ叢書「群書類従」(※)の編纂、「和学講談所」の創設など。全盲でありながら晴眼者に学問を説く保己一は、「番町で目明き盲に道をきき」という川柳にも読まれており、重たいハンディキャップを乗り越え、世のため人のために尽くした「偉人」として知られる。
※各地に散逸する貴重な文献を取り集め、分野別に編さんした国内最大級の叢書(そうしょ)。収録されているのは、『竹取物語』や『伊勢物語』のような有名なものから、和歌や寺社の規定書、遊びの記録など、江戸時代までに重要だとされてきたあらゆる書物がまとめられている。
著者紹介
著者からのメッセージ
プロフィール
蝉谷めぐ実(せみたに・めぐみ)
1992年大阪府生まれ。早稲田大学文学部卒業。2020年『化け者心中』で小説野性時代新人賞を受賞し、デビュー。21年に同作で日本歴史時代作家協会賞新人賞、中山義秀文学賞を受賞。22年に刊行した『おんなの女房』で野村胡堂文学賞、吉川英治文学新人賞を受賞。24年『万両役者の扇』で山田風太郎賞を受賞。
▼著者特設サイトはこちら
https://kadobun.jp/special/semitani/
担当編集より
この小説に携われたことは、自分の編集者人生でも特別な出来事になる。そう確信をもって、著者と渾身練り上げてきた作品です。軽々しく使いたくない表現ではありますが、間違いなく現時点での蝉谷さんの最高傑作だと思います。お楽しみに!
書誌情報
作品名:見えるか保己一
著者名:蝉谷めぐ実
発売:2026年3月13日(金)予定 ※電子書籍同日配信予定
定価:2,035円(本体1,850円+税)
体裁:四六変形判上製 単行本
頁数:352頁
装丁:坂野公一+吉田友美(welle design)
装画:及川真雪
ISBN:9784041160329
発行:株式会社KADOKAWA
初出:「小説 野性時代」特別編集2024年冬号、3月号、4月号、6~9月号、11月12月合併号、特別編集2025年冬号
▼作品詳細(KADOKAWAオフィシャルサイト)はこちら
https://www.kadokawa.co.jp/product/322411000635/





