“退屈をふっとばす”名作をカドブン編集部が紹介
読者を挑発するような文体と、凝り固まった価値観を破壊する刺激的なまなざしから、天才アジテーターとして愛され続けている作家・寺山修司。
本年2月24日、寺山修司が構成を手掛けたまぼろしのドキュメンタリー番組『日の丸』が、映画として蘇ります。「TBSドキュメンタリー史上最大の問題作」と言われる本作は、道行く人々を対象に、日の丸に関する挑発的な質問を矢継ぎ早に投げかけるというもの。放送直後から批判が殺到したという本作に、寺山はどのような思いを込めていたのでしょう。
映画『日の丸』詳細はこちら ⇒https://hinomaru-movie.com/
歿後40周年にあたる今年、映画と合わせて楽しみたい名作の数々を、改めてご紹介します。あなたをまだ見ぬ場所に連れて行ってくれる一冊を探してみてください。
寺山修司とは?
1935年、青森県生まれ。早稲田大学中退。67年、演劇実験室「天井棧敷」を設立。演劇・映画・短歌・詩・評論など意欲的に活動。主な著書に『田園に死す』『あゝ、荒野』ほか多数。83年、敗血症により47歳で逝去。歿後40年を迎える現在でも、多くの読者を魅了し続けている。
寺山修司おすすめ4選
『家出のすすめ』
家出や反俗、悪徳と自立を薦める、寺山流青春論。
愛情過多の父母、精神的に乳離れできない子どもにとって、本当に必要なことは何か?「家出のすすめ」「悪徳のすすめ」「反俗のすすめ」「自立のすすめ」と四章にわたり現代の矛盾を鋭く告発する寺山流青春論。
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒https://www.kadokawa.co.jp/product/200408000174/
『書を捨てよ、町へ出よう』
永遠の不良・寺山修司による家出のススメ
平均化された生活なんてくそ食らえ。本も捨て、町に飛び出そう。家出の方法、サッカー、ハイティーン詩集、競馬、ヤクザになる方法……、天才アジテーター・寺山修司の100%クールな挑発の書。
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒https://www.kadokawa.co.jp/product/200401000376/
『ポケットに名言を』
Tシャツでも着るように、名言をもっと気楽に自分のものにしよう!
世に名言・格言集の類は数多いけれど、これほど型破りな名言集はきっとない。歌謡曲から映画の名セリフ。思い出に過ぎない言葉が、ときに世界と釣り合うことさえあることを示す型破りな箴言集。
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒https://www.kadokawa.co.jp/product/200409000121/
『幸福論』
既成の退屈な幸福論をぶっとばせ! 真にユニークな画期的評論。
裏町に住む、虐げられし人々に幸福を語る資格はないのか? 古今東西の幸福論に鋭いメスを入れ、イマジネーションを駆使して考察。既成の退屈な幸福論をくつがえす、ユニークで新しい寺山的幸福論。
(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒https://www.kadokawa.co.jp/product/200409000123/
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