ビジネスマン必見!?
『朝ごとに死におくべし 葉隠物語』の魅力を徹底解説
「武士道というは、死ぬことと見付けたり」の一節があまりにも有名な江戸時代の教訓書『葉隠』。世界的文豪・三島由紀夫までもが心酔したという『葉隠』の壮大な世界観を、直木賞作家の安部龍太郎さんが小説化しました。困難な時代を生きる道標ともなる本作の見所を、大学院で近世史を研究していた担当Wが語り尽くします。
『朝ごとに死におくべし 葉隠物語』を読むべき3つの理由
1、武士たちの「働き様」に驚愕!
物語は後に『葉隠』の記述者となる佐賀藩士・田代陣基が、口述者である伝説の武士・山本常朝の門を叩くことで幕を開けます。舞台は江戸時代初期。泰平の世になったとはいえ、戦国の熱気冷めやらぬこの時代は、お城勤めにも命の危機が伴います。知恵と覚悟で出世レースを生き抜いた武士たちの激烈なる「働き様」には、いまにも通じる仕事のヒントが隠されているかもしれません。
2、不朽の教訓書『葉隠』のエッセンスをじっくり堪能
本書には話ごとに、作品のモチーフとなった『葉隠』の一節が掲載されています。300年の時を経ても全く色あせることのない金言の数々を、ゆっくりと噛みしめてみてください。
必死の観念、一日仕切りなるべし。毎朝身心をしづめ、弓、鉄砲、槍、太刀先にて、ずたずたになり、大波に打ち取られ、大火の中に飛び入り、雷電に打ちひしがれ、大地震にてゆりこまれ、数千丈のほき(崖)に飛び込み、病死、頓死などの死期の心を観念し、朝毎に懈怠なく死しておくべし。(本書350頁より)
3、圧倒的な臨場感に心臓バクバク
陣基や常朝が仕えた鍋島家は、かつて龍造寺家の配下として薩摩の島津氏と激闘を繰り広げていました。常朝の口から語られる合戦譚には、思わず武者震いをしてしまう迫力があります。映画を観ているかのような迫真の合戦シーンまでお楽しみいただける作品です。
人生観をも揺るがす力を秘めた本作の魅力を、ぎゅっと凝縮してお届けしました。目まぐるしく生活環境が変化する現代、偉大な先人たちの生き様にヒントを求めてみるのはいかがでしょう。
『朝ごとに死におくべし 葉隠物語』について
朝ごとに死におくべし 葉隠物語
著者 安部 龍太郎
定価: 858円(本体780円+税)
発売日:2021年10月21日
武士道というは、死ぬことと見付けたり
人生観揺るがす、圧巻の歴史巨編!
【あらすじ】
藩内の争いに巻き込まれた佐賀藩士の田代陣基は、武士の意地を見せるために切腹を決意した。冥土の土産に家中で伝説となっていた山本常朝の庵を訪ねるが、そこで語られたのは驚天動地の武士道観だった。
詳細ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322104000328/
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著者プロフィール
安部龍太郎(あべ・りゅうたろう)
1955年福岡県生まれ。国立久留米高専機械工学科卒。図書館司書を経て90年『血の日本史』で衝撃的なデビュー。2005年『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞、13年『等伯』で直木賞を受賞。ほかに『戦国秘譚 神々に告ぐ』『信長燃ゆ』『薩摩燃ゆ』『維新の肖像』『宗麟の海』『平城京』『迷宮の月』などがある。
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