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特集

担当編集者が激推し! 神楽坂淳『恋文屋さんのごほうび酒』を読むべき3つの理由

自粛期間の今こそ読みたい。“ほろ酔い”系時代小説『恋文屋さんのごほうび酒』のおすすめポイントを徹底解説

「うちの旦那が甘ちゃんで」や「金四郎の妻ですが」などのシリーズで人気爆発中の神楽坂淳さん。親しみやすい登場人物と絶品料理の数々で時代小説ファンを魅了し続ける神楽坂さんが、待望の新シリーズ「恋文屋さんのごほうび酒」を始動させました。本作の見所を、時代小説とひとり飲みが大好きな担当編集Wが語り尽くします。

1、まるで読むお酒。外食願望を満たしてくれる魅惑の物語

主人公は江戸の代書屋で働く看板娘の手鞠ちゃん。恋文の依頼ばかり舞い込むことから、巷では「恋文屋」と呼ばれていました。他人の恋路を手助けしてばかりですが、自分には一向に良縁が巡ってきません。そのうえ雇い主の友蔵は、わけありの依頼ばかりを引き受けてきます。日々の暮らしに疲れ果てた手鞠ちゃんの唯一の楽しみは“ひとり飲み”。
気ままに飲み歩く手鞠ちゃんの生き生きとした姿と、思わず見とれてしまう気持ちのいい飲みっぷりが、コロナ禍で抑圧された外食願望を満たしてくれます。読んでいるだけでうっとりほろ酔い気分に……? まさに読むお酒と呼ぶべき1冊です! 

2、食通も唸る!? 知る人ぞ知るお江戸のグルメが目白押し

一番の魅力は読むだけでヨダレが溢れる美味しいグルメたち。豆知識たっぷり、知る人ぞ知る美食がてんこ盛りです。江戸の珍味と最高のお酒をお楽しみください。

お蕎麦屋の「天抜き」

「抜き」というのは蕎麦を抜いたもの。「天抜き」なら、天婦羅と汁だけがどんぶりに入っています。まずはそれでお酒を飲んで、最後にお蕎麦をもらうのが酒飲みのやり方。

生利と松ぼっくり酒

「生利」は半生の鰹節。旨みがぎゅっと固まったものをむしっていただきます。 青いまつぼっくりを松葉と一緒に焼酎に漬けた「松ぼっくり酒」と一緒に食べると堪りません……!

屋台の絶品 辛味豆腐

温めた豆腐の上にシジミを甘く煮たものを載せ、辛子・山葵・生姜・唐辛子・葱を加えた一品。 少々品なく、ぐちゃぐちゃに混ぜていただきます! お酒との相性抜群。

3、大人の恋愛模様に心もほろ酔い気分

良縁が無いと嘆く手鞠ちゃんですが、思わぬところに自分のことを思ってくれる人がいることに気付いていません。もどかしい2人の距離感に担当Wは原稿を読みながら思わず身もだえ。続きが気になって毎日のように神楽坂さんにお電話をしてしまいました……。2人の関係はどうなるのか、今後の展開から目が離せません!

『恋文屋さんのごほうび酒』で秋の旬の味覚をご賞“読”味あれ

まだまだ語りたいことがたっぷりなのですが、ここではどうしてもお伝えしたいポイントを3つだけご紹介させていただきました。この秋は『恋文屋さんのごほうび酒』を読んで物語のなかで飲み歩きを楽しむのはいかがでしょうか。

作品紹介 『恋文屋さんのごほうび酒』について



仕事のモヤモヤはひとり飲みで解消!? 
お仕事&グルメ時代小説!

【あらすじ】
代書屋に勤める手鞠は、よく恋文の依頼を受けることから、「恋文屋」と呼ばれていた。他人の恋を叶えても、自分には良縁が巡ってこない。風変わりな依頼に巻き込まれがちな手鞠は、今日も疲れを酒で癒やす。
詳細ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322011000441/
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著者プロフィール

神楽坂淳(かぐらざか・あつし)
1966年広島県生まれ。小説家、漫画原作者。2007年『大正野球娘。』でデビュー。その後はライトノベル・児童書を中心に活動。『征服娘。』『激辛! 夏風高校カレー部』などを刊行する。近年は書き下ろし時代小説の執筆に力を入れており、近著に「うちの旦那が甘ちゃんで」「金四郎の妻ですが」「捕り物に姉が口を出してきます」「うちの宿六が十手持ちですみません」などのシリーズがある。


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