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著者の次に、本のそばにいるのは、担当編集者。
著者の次に、本に思い入れを持っているのも、きっと担当編集者。
――そんな熱い思いを存分に語ってもらいましょう。

作家は、いかにして70年代の台湾から幕末の京・江戸へと駆け抜けたのか?

~担当編集者&ベテラン編集者が語る『夜汐』(東山彰良著)誕生の舞台裏~

編集担当M(「小説 野性時代」での連載「夜汐」を担当)
編集担当K(『夜汐』書籍化を担当)
編集者Y(歴史時代小説に強いベテラン編集者)

写真と構成:編集部

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“正しい”歴史時代小説なんてない

――1970年代の台湾を舞台にした『流』で直木賞を受賞した東山彰良さんですが、なぜ今回初めて歴史時代小説、しかも幕末を舞台にすることになったのでしょうか?
編集担当M(「小説 野性時代」での連載「夜汐」を担当、以下M):東山さんの方から歴史時代モノに挑戦したいと、ご提案いただいたのがきっかけです。

編集担当K(『夜汐』書籍化を担当、以下K):その時には新選組という名前は出なかったのですが、「崩壊する組織の、最後の煌めきを描きたい」と仰っていましたよね。それで、編集部からいくつか東山さんが考えるコンセプトに合致しそうなものネタをプレゼンしたんです。そのなかのひとつに新選組がありました。

M東山さんはプロットを綿密に立ててから書きはじめるタイプではないので、初めての歴史時代小説がどんな作品になるのかは、初稿を読むまではまったく分からなかったです。不安が全くなかったといえば嘘になりますが(笑)、そこはもう『流』以後の活躍を見れば分かるように、いま日本で最も素晴らしい書き手のひとりですから、我々はただ楽しみに待っていたという感じです。

書籍

『夜汐』

東山 彰良

定価 1728円(本体1600円+税)

発売日:2018年11月28日

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    書籍

    「小説 野性時代 第183号 2019年2月号」

    小説 野性時代編集部

    定価 864円(本体800円+税)

    発売日:2019年01月11日

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