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特集

担当編集者が語る、夏原エヰジ 『冥婚弁護士 クロスオーバー』 を読むべき3つの理由

注目の新鋭による異色の〈ゴースト×リーガル〉小説、『冥婚弁護士 クロスオーバー』のおすすめポイントをご紹介

小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し、2018年にデビューした夏原エヰジさん。江戸が舞台のバトルファンタジー「Cocoon」シリーズは、外伝含め11冊が刊行され、人気を博しています。
そんな著者の初のシリーズ外&現代ものとなる本作は、卑屈なイケメン弁護士とお節介な女子高生幽霊の“夫婦”が事件に挑む、異色の〈ゴースト×リーガル〉小説です!
ひとりでも多くの方に手に取っていただくために、担当編集者Yが3つのおすすめポイントを全力でご紹介します!

1、亡くなった幼馴染と結婚!? 「冥婚」の謎にページをめくる手が止まらない

新米弁護士として働く主人公の祐一には、ある秘密が。それは、若くして亡くなった幼馴染・琴子と「冥婚」(生者と死者の結婚)し、幽霊の彼女と共に暮らしていること。故郷のしきたりに従い、琴子は生前に遺書を書いていたのですが、もしもの時の冥婚相手としてそこに書かれていたのは、当時の婚約者ではなく、まだ幼かった祐一の名前でした! しかしその理由は、冥婚の日から15年間経った今も隠されたまま。これは何かあるに違いない……!
読み進めていくうちに、祐一の壮絶な過去も明らかになっていき、ページをめくる手が止まらないはずです!

2、まるで読む〈夫婦漫才〉! 思わず吹き出す会話の数々

仕事にも私生活にも口を出したい琴子と、彼女に振り回されっぱなしの祐一。そんな二人の掛け合いは、さながら〈夫婦漫才〉のよう! テンポの良いやり取りに、思わず口元が緩んでしまいます。
二人のほかにも、おっとりしつつも超アウトドア趣味の兄弁(先輩弁護士)や、祐一に想いを寄せているらしき秘書、にこにことすべてを見透かしているようなボス弁(弁護士事務所の所長)、そして一癖も二癖もある依頼人たちと、個性豊かなキャラクターたちが続々登場! キャラが立った小説や、楽しい会話シーンが好きな方は、ハマること間違いなしです!

3、これこそがリアル! 新しい弁護士小説! 

本作では、手に汗握る法廷バトルとは一線を画した、地味かつ膨大な量の仕事に追われる弁護士のリアルな日常が描かれています。担当編集者がもっとも驚いたのは、不倫の証拠を資料にまとめるシーン。一体どんな作業なのか……、公開中の試し読みでも読める場面なので、気になる方は是非チェックしてみてください! なかなか衝撃的です……。
そんなハードな日々の中で、祐一は自分が弁護士を続けている理由を見失っています。しかし、様々な事件や人との交流を通じて、自分なりの「弁護士のやりがい」を見つけていく様子には、きっと勇気をもらえるはずです。笑って、泣いて、読み終われば胸が温かくなる。本作はそんな小説です。

このほかにも、ネタバレを避けて書くのを我慢したおすすめポイントが盛りだくさん! とにかく本当に素敵な作品なんです!
少しでも気になった方は、是非お手に取ってみていただけたら嬉しいです。
大ボリュームの試し読み三宅香帆さんの書評も公開中ですので、是非ご覧ください!

『冥婚弁護士 クロスオーバー』について



冥婚弁護士 クロスオーバー
著者 夏原 エヰジ
発売日:2023年07月20日

幽霊なんだから手を出すな! 真相は俺が突き止める
新米弁護士の祐一はイケメンだが卑屈で毒舌。話の通じない依頼人に日々忙殺されている。そんな彼には人に言えない秘密があった。若くして亡くなった幼馴染・琴子と「冥婚」(生者と死者の結婚)し、幽霊の彼女と暮らしているのだ。琴子は遺書の中で、当時の婚約者ではなく祐一を冥婚相手に指名したのだが、理由は隠されたままだった。
仕事にも口を出すまっすぐな琴子とぶつかりながら成長していく祐一だったが、冥婚にはある真実が隠されていて――。
「Cocoon」シリーズで注目の新鋭による、笑って泣ける〈ゴースト×リーガル〉小説!

詳細ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322302001015/
amazonページはこちら

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