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特集

本格ミステリの鬼才・白井智之! 入門編から“鬼畜系特殊設定パズラー”まで、絶対オススメの傑作ミステリ5選

「白井智之」という、孤高の本格ミステリ作家を知っているでしょうか。
白井さんは2014年に横溝正史ミステリ大賞の最終候補作『人間の顔は食べづらい』でデビュー。有栖川有栖さんと道尾秀介さんの推薦を受け、“横溝賞史上最大の問題作“と銘打たれた作品は、大きな話題を呼びました。その後、2作目の『東京結合人間』で日本推理作家協会賞候補、3作目の『おやすみ人面瘡』で本格ミステリ大賞候補となるなどミステリ界に着実に足場を築き、いまでは年末のミステリランキングの常連となっています。
その最大の持ち味は、唯一無二の特殊設定と、緻密に組み上げられるロジック。アンモラルな世界観や人物造形が、その世界だからこそ成立する論理的なパズルのピースとして回収されていく様は、圧巻の一言です。
そしてついに、最新作『名探偵のいけにえ』が「2023本格ミステリ・ベスト10」国内ランキング第1位に!
綾辻行人さんから「鬼畜系特殊設定パズラー」という称号も授けられた鬼才から、今後も目が離せません。
そんな白井智之さんの絶対オススメの傑作ミステリを5作、ご紹介します。

唯一無二の特殊設定×過剰なまでの多重推理。鬼才・白井智之のミステリ5選!

白井智之『東京結合人間』(角川文庫刊)



”鬼畜系特殊設定パズラー”が放つ、異形の本格推理。

一切嘘がつけない結合人間=”オネストマン”だけが集う孤島で、殺人事件が起きた。容疑者たちは“嘘がつけない”はずだが、なぜか全員が犯行を否定。紛れ込んだ”嘘つき”はだれなのか――。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321802000424/

白井智之『名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―』(新潮社刊)



奇蹟VS探偵! ロジックは、カルトの信仰に勝つことができるのか?

病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。調査に赴いたまま戻らない助手を心配して教団の本拠地に乗り込んだ探偵・大塒は、次々と不審な死に遭遇する。奇蹟を信じる人々に、現実世界のロジックは通用するのか? 圧巻の解決編一五〇ページ! 特殊設定、多重解決推理の最前線!

(あらすじ:新潮社オフィシャルHPより引用)

白井智之『人間の顔は食べづらい』(角川文庫刊)



異形の本格推理が炸裂する! 横溝賞史上最大の“問題作”、禁断の文庫化。

「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。クローン施設で働く和志は、育てた人間の首を切り落として発送する業務に就いていた。ある日、首なしで出荷したはずのクローン人間の商品ケースから、生首が発見される事件が起きて――。異形の世界で展開される、ロジカルな推理劇の行方は!? 横溝賞史上最大の“問題作”、禁断の文庫化!
文庫特別書き下ろし掌編に加え、道尾秀介の解説も収録。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321701000361/

白井智之『そして誰も死ななかった』(角川文庫刊)



五人全員が死んだとき――本当の「事件」が始まる。

覆面作家・天城菖蒲から、絶海の孤島に建つ天城館に招待された五人の推理作家。やがて作家たちは次々と奇怪を死を遂げ、そして誰もいなくなったとき、本当の「事件」の幕が開く。特殊設定ミステリの真骨頂!

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322109000587/

白井智之『ミステリー・オーバードーズ』(光文社刊)



奇想天外な設定と、超絶技巧の論理が炸裂!

満腹になると推理が冴え渡る探偵アレックスが、ある日突然、母親とともに姿を消した。3カ月後、アレックスの元助手で小説家のティムは、パブでギャングの親玉ホルヘを見かける。かつてアレックスとティムは、アフリカでホルヘの怒りを買い、九死に一生を得ていた。アレックスを攫ったのはホルヘなのか?(「グルメ探偵が消えた」)
「フナムシ食い王決定戦」の最中に死亡した、アイドル系フードファイター・ちびまん。フナムシを入れたバケツの中に、毒が仕込んであったらしい。司会者の肉汁すすむは真相究明のために奔走するが……。(「ちびまんとジャンボ」)

(あらすじ:光文社オフィシャルHPより引用)

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