「――これは人生のバイブルとなる作品だ」
河野裕『昨日星を探した言い訳』に、発売前から圧倒的熱量の感想&応援コメントが続々!
「サクラダリセット」シリーズや『いなくなれ、群青』で知られる河野裕さんの最新刊『昨日星を探した言い訳』が、ついに8月24日(月)に発売となります。
河野裕が辿り着いた『愛と倫理の物語』に、発売前からたくさんの賞賛の声や応援コメントが寄せられています。
あらすじ
全寮制の中高一貫校に進学した坂口孝文は、中学2年への進級の際、転入してきた茅森良子と同級生になる。生まれつき緑色の瞳をもつ茅森は、目の色による差別が表向きにはなくなったこの国で、総理大臣になり真の平等な社会を創ることを目指していた。茅森と親しくなった坂口は、秘密を打ち明けられる。茅森が図書委員になったのは、映画監督・清寺時生の幻の脚本〈イルカの唄〉を探すためだった。
一足先に感想を寄せて下さった読者さんの声をお届け
読者より
素晴らしい純愛小説、未だかつて見たことがないオススメ作品です。
恋愛小説のイメージ変わります。読まないと後悔します。(千葉県・山﨑さん)
高校時代私も図書委員をしていました。カウンター当番のことなど懐かしく思い出しました。
二人の心の揺れ動きの描写は、新しい恋愛小説のパターンを切り開くような新鮮さを感じました。(埼玉県・Ottoさん)
とても楽しく、そしてときに苦しく。自分の過ごした校舎のことを思い出しながら読みました。
信じたものが間違っていなければ、いつだって僕らは戻れる。
そう教えてくれる、青春小説と一言で片づけてほしくないような作品です。(山形県・おじぃさん)
瞳、寮、空、トランシーバー、色を名付けられた色とりどり学園生活が、十代の焦燥感と対峙するように鮮やかなものとなって本から浮かび上がり、レモンの香りとともに二組の純愛を見守り続けてしまいました。真の平等とはなにか?行間から絶えず聞こえてくる問いかけに、最後まで一気に読まさせていただきました。(神奈川県・椎良麻喜さん)
書店関係者より
圧倒的なリアリティ。この本にキャッチコピーをつけるならこの言葉にします。
とても素直だけど複雑で、分かりやすいけど分かりにくい。人生ってまさにそんな感じだな。
人は人と関わりながら人生を歩んでいく。その中で人の数だけ、感じ方、考え方、感情がある。
他人の事を考えて分かったつもりでいても、それはあくまで自己の倫理に基づくものになっている。正解なんてないのかもしれない。でも人は人と関わりながら生きる。
すごく考えさせられる作品で読後の感覚を是非読者の皆様に味わっていただきたいです。
これは僕の人生のバイブルとなる作品だ。(TSUTAYA AZ平井店・河田一樹さん)
とてもとても面白かったです!青臭い理想論だと言いたいヤツには言わせておくがいい…!
信じる未来のためにつき進めばいい。茅森にはその力があるし、坂口には彼女を支えるための力があると思います。信じるもののために進む時、分かち合う相手がそばにいてくれるのはどれほど大きな力になることか…。8年のすれ違いなんて微々たるもんだよ、ここから共に行けばいいんだよ…!(よむよむ坂戸入西店・阿部千鶴子さん)
一途で真摯な愛だった。お互いが大切だからこそ尊重して、話し合って、だからすれ違って。
きっと走り出してしまえば簡単にすむことを不器用に遠回りする二人。でもそんな二人だからこそ、この物語を読み終えてこんなに愛しく感じているのだと思う。本を抱きしめてしまうほどに。
好きです。とても。拙い言葉だけれどこの本がとても好きです。
そして、一緒にカップラーメンを食べる青春はとても素敵な青春です!(明屋書店東予店・玉井慎一さん)
なんて純粋な、恋と差別の物語なんだろうと思いました。自分の倫理観を問いただされているような。
優しさとは何かなどを、友人や恋人と真面目に言葉を尽くして語りあったことがあっただろうか…。
茅森と坂口の関係がとっても羨ましく思えました。
イルカの唄を見つけた時の絶望も、その後の坂口の噓も、見ていて痛くて、でも愛にあふれていて。
表紙のせいもあって物語は始終キラキラ星が光る夜空のようでした。
この恋を、何と表現したらいいか分かりません。ただ、胸をしめつけられるくらい面白かったです。(ビッグワンTSUTAYAさくら店・阿久津恵さん)
これは中学生から25歳までの長い長い時間をかけた、広大なラブレターだ。若く、かたくなで、価値観の違いを思いやり、認めることにすら否定的な中学二年生の二人が、おなじ「シナリオ」を追い求めることで、赤いトランシーバーを共有することで、歩み寄っていったかに見えた17才。大切な人を守りたいが為に、すれ違い、どちらも伝えるべきことを伝えられないままのもどかしさと後悔を、8年後にようやく理解し、伝えられる喜びが、「嫌いなところを100個唱える」という「○○が嫌いだ」「××が嫌いだ」の一つ一つに込められていて、最高に狂おしい。なんて胸を打つ告白なのだろう。目の前にいる大切な人を、どう理解し、理解を得るか。自分の価値観と他者の価値観を認め合う大切さ。「人を知る」難しさを学べるすばらしい作品でした。(明文堂書店TSUTAYA戸田店・坂本まさみさん)
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▼河野裕 発売直前!インタビューはこちら
https://kadobun.jp/feature/interview/7xt0yklzkt0c.html
▼サンキュータツオさん『昨日星を探した言い訳』書評はこちら
https://kadobun.jp/reviews/6gdxivv3uc8w.html
▼河野裕『昨日星を探した言い訳』詳細はこちら(KADOKAWAオフィシャルページ)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322004000166/
著者プロフィール
河野 裕
徳島県生まれ。大阪芸術大学卒業。兵庫県在住。大学在学中より神戸を拠点に活動するゲームデザイナー・作家集団、グループSNEに参加し、2009年角川スニーカー文庫より『サクラダリセット
CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY』でデビュー。主な著書に「サクラダリセット」シリーズ、「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ、『ベイビー、グッドモーニング』『いなくなれ、群青』から始まる「階段島」シリーズなど。