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特集

人の記憶を消せる『記憶屋』っていう人がいるらしい―。怪人? 都市伝説? その謎に迫る! (『記憶屋』映画化記念特集) 


みなさんは、『記憶屋』という言葉を聞いたことがあるだろうか。
忘れたいのに忘れられない辛い出来事や、悲しい過去。自分ではどうしようもない気持ちを、いっそ忘れてしまえたら……。そんな嫌な記憶を消してくれる『記憶屋』が存在するらしい。その正体は怪人か、それともただの都市伝説なのか──。カドブン記者がその謎に迫る。

都市伝説の怪人『記憶屋』

記者である私が初めて『記憶屋』という存在を知ったのは、夕暮れ時の公園だった。
「怪人? それとも幽霊?」 
女子高生たちの間で、記憶を消してくれる怪人がいるという噂がひろがっていることは知っていたが、私はそんな都市伝説のようなものは存在しないと思っていた。
しかし……

突然消えた友人の「記憶」

『記憶屋』は、いるかもしれない――。
ある日、その存在を信じざるをえない出来事が起こった。
突然、私の身近な友人の記憶が不自然に消えてしまったのだ。
彼女は記憶が消える前、こんなことを話していた。
「大好きな恋人に別れを告げられて、毎日辛くて苦しい。いっそのこと、彼を忘れてしまいたい」
そう語る彼女は、『記憶屋』が存在すると信じ、『記憶屋』を探していた。
そして、ある日を境に、本当に元恋人のことを忘れていたのだ。
自分が『記憶屋』を探していたということも……。

『記憶屋』の謎に迫る

忘れたいことを、自分の意志で忘れるなんて、絶対に出来ないはずだ。
彼女の記憶が消えてしまったことをきっかけに、私は、『記憶屋』についての情報を集めるようになった。
インターネットの都市伝説サイトには、こんな書き込みがあった。

【記憶屋とは】
・記憶屋は記憶を消すことのできる怪人である
・記憶屋は、どうしても忘れてしまいたい記憶を持っていて、記憶屋に会いたいと思っている人間の前に現れる


情報量は少なく、最近になってその存在が噂されるようになったらしい。
どうやら『記憶屋』は、忘れてしまいたい記憶を持っていて、「記憶屋に会いたい」と願っている人の記憶を消してくれる存在のようだ。

『記憶屋』は50年前にも存在した!?

私はますます『記憶屋』について興味を持った。
『記憶屋』についての取材を進めていくと、記憶屋は記憶を食べるという説があることを知った。また、ある人の噂だと、灰色のコートを着た痩せた男性だったという説や、若い女性だったという説もある。

そして、驚いたのは、50年前にも『記憶屋』に会ったという女性がいたということだ。

その女性は、戦争に行った息子の帰りを待っていた。彼女は戦争が終わってからも、いつか帰ってくると信じて、それを支えに頑張っていたそうだ。しかし、ある日、その息子が戦死したという報せが届く。近所の人たちは、彼女が生きる希望を失うのではないかと心配するのだが、次の日、その女性は報せが届いたことを忘れていて、それからも息子の帰りを待ち続けていたという。

女性は、息子の死を忘れることによって、希望を持ち続けて生きることが出来た、ということになる。しかし、それもただの噂にすぎない。その女性はすでに亡くなっている。

この話を聞けば、誰もが『記憶屋』についてプラスの印象を抱くだろう。
『記憶屋』は、いわゆる都市伝説で語られる怖い存在ではなく、人の記憶を一部奪うことで、生きる希望を与える存在なのではないか……と。

忘れられた人間は……

でも……。
記憶の中から消されてしまった人間は、どう思うだろうか。
50年前の説では、「息子の死」を忘れることによって、母は希望を持ち、生き続けることが出来た。
しかし、今回、友人の彼女が忘れてしまったのは「元恋人」の存在だ。
彼女は、元恋人との思い出はもちろん、存在すらも忘れてしまっているのだ。
辛かった思い出も、美しかった思い出でさえも……。

「あなた、誰?」

久しぶりに会った元恋人にそう告げられた彼は、どう思うだろう。
忘れられた側だけが、美しい記憶も、辛い記憶も、忘れられずに抱えて生きていくのだろうか。

「記憶」を消せることは、果たして救いなのか――。

『記憶屋』は、記憶を消して人を救う存在か、はたまた記憶を食べる悪魔なのか――。
私は、『記憶屋』と唯一会える場所と噂されている公園の緑のベンチに向かった。

そこには……衝撃の事実が待っていた。

怪人? 都市伝説!? 『記憶屋』の正体とは――?

2020年1月17日(金)。
『記憶屋』の正体がスクリーンで明らかになる。
物語のラスト、衝撃の結末にきっとあなたは涙する。

映画「記憶屋 あなたを忘れない」2020年1月17日(金)全国ロードショー



出演:山田涼介 芳根京子 蓮佛美沙子/佐々木蔵之介
監督:平川雄一朗
©2020「記憶屋」製作委員会
https://kiokuya-movie.jp/


原作小説『記憶屋』



著者:織守きょうや
定価: 660円(本体600円+税)
発売日:2015年10月24日

待望のスピンオフ小説『記憶屋0』も発売中!


山田涼介主演「記憶屋 あなたを忘れない」公開記念!カドブン×記憶屋 ツイッター投稿コンテスト「#記憶に残る恋」募集中!



詳細はコチラ
https://kadobun.jp/news/campaign/pe1o8gfobuo0.html 

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