KADOKAWA Group
menu
menu

特集

「作家あさのあつこさんと行く『バッテリー』聖地巡礼ツアー」レポート

あさのあつこさん作家デビュー30周年記念!「『バッテリー』聖地巡礼ツアーin岡山」レポート

6月4日(土)から1泊2日の行程で、あさのあつこさんと『バッテリー』の小説のモデル・映画のロケ地になった場所を巡る貸し切りバスツアーが開催されました。
著者自ら、参加者を案内して回る贅沢なプラン!
参加人数は21名。遠くは宮城、東京、神奈川など、全国各地からご参加いただきました。


バッテリー
著者 あさの あつこ


1日目

初夏の岡山駅に集合~あさのさんが待つ、美作市「ほたる館」へ!



晴天下、バスは12時に岡山駅前を出発、あさのさんが待つ最初の目的地・美作市「ほたる館」へ! 
道中、車内では映画『バッテリー』のDVDが再生され、盛り上がって参りました!


13時半過ぎ、美作市の「ほたる館」に到着。こちらであさのさんが皆さんをお出迎え。
「ほたる館」はあさのさんのご出身地・美作の皆さんで運営されているファンスペース。あさのさんのご実家の前にあります。


あさのさんのご実家でお茶、お土産をいただく参加者の皆さん
※ご実家には、通常入れません


あさのさんと記念撮影やお話が出来て、感激の様子(右から3番目があさのさん)


試合シーンのモデルで映画のロケ地、「美作市総合運動公園」へ!

「ほたる館」を出発した一行は、小説の試合シーンのモデル、映画ロケにも使われた「美作市総合運動公園」併設の野球場へ。



続いて、同じく小説のモデル地、映画ロケ地の美作市立美作中学校へ。
あさのさんの母校でもある中学校で行われた映画撮影では、あさのさんも出演されました。
教頭先生が特別にご案内くださり、通常は入れないグラウンドや部室前まで入ることが出来ました。しかも土曜の午後で生徒さんはおらず、まさに貸し切り状態! 車中で映画を観たばかりの参加者からは歓声が! 確かにテンションが上がります。


映画ロケ地の記念碑


撮影にも使われた部室の前で、記念撮影の列……

大盛り上がりの、あさのさんトークショー

大満足の1日目、バスは美作を後に今夜の宿泊先である津山市の「ザ・シロヤマテラス津山別邸」へ。

夕食後、19時半からあさのさんのトークショー。
担当編集者を司会進行に、「バッテリー」文庫化秘話から始まりました。
児童書だった「バッテリー」。あさのさんは当初「児童書として10年後も世に残る作品であってほしい」という思いで書かれたそうです。
それをなぜ一般文庫に? 当時の出版業界では、児童書から一般文庫へ切り替えられる作品はほとんどありませんでした。
「まさに皮切りとなったのが『バッテリー』だったね。そこは編集としてどうして声を掛けてくれたの?」と、あさのさんから担当編集に逆質問も! 
「初めての打ち合わせの時、ホテルの中で互いに待っている場所が違っていて、一生会えないかと思ったよね!」など、作家と編集の出会いから大ベストセラー作品となるまで、2人だけが知る“ここだけの話”が語られました。


映画のシーンを振り返りながら。参加者からたくさんの質問もいただきました


また、最新刊『彼女が知らない隣人たち』では、難民や人種差別をテーマにしています。小説の役割として現実とどう線を引いて作品を仕上げていったのかが語られました。
ずっと昔に「日本で難民認定をしてもらえない男性が空を見上げている、その途方に暮れた表情に衝撃を受けました」。とはいえ、大きく重いテーマだからこそ、地方の小さな世界しか知らない自分に書ける難民の小説とは、どういうものなのか。悩みあぐねていた時に「そうだ、現実を何も知らない女性を主人公にしたら」と考え、物語が一気に自分へ引き寄せることができて動き出したという。
他に、あさの作品の中で完結が最も難しかった作品は? 等、話題は尽きないトークショーでした。


トークショーの後のサイン会では、皆さん思い思いの書籍や品にサインをお願いしていました。中には、この日のために手に入れたという、ノベルティのスタジャンも!


レアなスタジャンに、あさのさんもビックリ!


2日目

巧と豪の出会いの場、高田神社へ

2日目、6月5日(日)は曇り空でしたが、何とか天気は持ちそう。
朝10時にホテルを出たバスは、小説の中で巧と豪の出会いの場のモデルとなった真庭市勝山にある高田神社へ。
ここでは、拝殿で神主さんから清めのお祓いを受け、一人ずつ御神饌をいただきました。
境内で、あさのさんとの記念写真やお守りやお札を購入される参加者の皆さん。


御祈祷とお祓いを受ける一同


神主さんからのリクエストで鳥居の前に立つあさのさん、を撮る皆さん


高田神社と隣接する「勝山街並み保存地区」の酒蔵元直営レストランでお昼をいただいた後、自由行動。情緒あふれる町並みを散策したり、お土産を買ったり。


勝山の酒蔵元。こちらにかつて「原田巧」というベテランの杜氏がいらっしゃいました(本当の話)


勝山を出発し、バスで美作へあさのさんをお送りしました。車中ではお一人ずつマイクが回され、あさのさんへ個別の質問タイム。最後まで、あさのさんと直接の時間を感じていただけました。
そして、バスは再び岡山駅へ。17時半到着、無事解散となりました。

『バッテリー』の世界観を堪能した聖地巡礼ツアーは大好評のうちに終了!次回のツアー企画にご期待ください

「贅沢な2日間だった」「短かった」「帰りたくない~」など、たくさんの嬉しいご感想をいただきました(アンケート結果:参加者の97%が大満足)。
あさのあつこさん、ご参加いただいた皆様、ご協力をいただいた地元の皆様に、深く感謝申し上げます。
今後も出版社ならではの作家ツアーをやりたいと思っておりますので、ご覧の皆様も機会があればぜひご参加ください。

あなたの希望が実現するかも!? 参加したい「文芸ツアー」アンケート実施中!

同じ小説を読んだ人達が集まり、作者と一緒に物語の世界を巡る体験ツアーを今後も企画していきます。
あなたの参加したい「文芸ツアー」について、ぜひアンケートにお答えください。

▼アンケートはこちら
https://forms.gle/x5EHwX7Wzay319pR9

累計1000万部に及ぶ大ヒットシリーズの、伝説の第一作!
『バッテリー』



バッテリー
著者 あさの あつこ
イラスト 佐藤 真紀子

そうだ、本気になれよ。関係ないこと全部すてて、おれの球だけを見ろよ。
岡山県境の地方都市・新田に引っ越してきた12歳の原田巧。天才ピッチャーとしての強い自負を持つ巧の前に、彼とバッテリーを組むことを熱望する同級生の永倉豪が現れる。刊行当初より子供から大人まで圧倒的な支持を得て、数々のメディア化されたあさのあつこの傑作『バッテリー』。シリーズ累計1000万部に及ぶ大ヒットシリーズの、伝説の第一作!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/200306000166/
amazonページはこちら

特典いっぱい☆「カドブン」無料会員に登録しよう!



「カドブン」に会員になると、会員限定のプレゼントや企画など嬉しい特典がたくさん!
ツアー企画や新刊情報など情報満載のメールマガジンも配信中です♪

▼会員登録はこちらから▼
https://kadobun.jp/special/terms/?utm_source=kadobun&utm_medium=banner&utm_campaign=float

こちらの記事もおすすめ!

何のために生きているのか。いつかその答えが出せる日が来るまで――あさの あつこ『烈風ただなか』文庫巻末解説【解説:藤田香織】



https://kadobun.jp/reviews/entry-45282.html

あのとき、甲子園に行けなくなった選手は、何を思ったんだろう--“負けた側”の物語性に魅せられて



https://kadobun.jp/feature/interview/15.html

笑って泣いて、次の季節へ。「卒業小説5選」


https://kadobun.jp/feature/readings/entry-45343.html

“サッカー”だから描けた物語がある。「サッカー小説5選」


https://kadobun.jp/feature/readings/entry-43583.html

つないだタスキが胸を熱くする! 「駅伝小説5選」


https://kadobun.jp/feature/readings/entry-43547.html


紹介した書籍

MAGAZINES

小説 野性時代

最新号
2025年3月号

2月25日 発売

ダ・ヴィンチ

最新号
2025年3月号

2月6日 発売

怪と幽

最新号
Vol.018

12月10日 発売

ランキング

書籍週間ランキング

1

気になってる人が男じゃなかった VOL.3

著者 新井すみこ

2

はじまりと おわりと はじまりと ―まだ見ぬままになった弟子へ―

著者 川西賢志郎

3

今日もネコ様の圧が強い

著者 うぐいす歌子

4

地雷グリコ

著者 青崎有吾

5

ただ君に幸あらんことを

著者 ニシダ

6

雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら

著者 東畑開人

2025年2月17日 - 2025年2月23日 紀伊國屋書店調べ

もっとみる

アクセスランキング

TOP