秀才中学生が、引きこもりになった経緯を精神科医が分析する対談の話題は、「引きこもり問題」そのものへ。高齢化が進み、より深刻となるこの社会問題に対する処方箋とは? そして、出口はあるのか? 光と闇の引きこもり対談、完結編。
>>《前編》著者の引きこもり体験を、専門家の視点で分析、果たしてその結果は?
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本当にキツいときって、ネットする気にもならない。ネットできる人って、かなりましなレベルの人です。(斎藤)

 
――斎藤さんは引きこもりという言葉がない80年代から研究されていますけれども、時代の変化によって定義とか状況が、変わったと思うことはありますか。

斎藤環(以下、斎藤):定義として唯一変わったのは、以前書いた本には、「引きこもり」は20代までに始まるって書いたんですけど、もうそれは取っ払いました、意味ないんで。年齢は上限なしにしました。
――それ以上の年齢でも始まるときは始まる、ということですね。

斎藤:今、若者の定義って、日本では39歳までなんですよ。

山田ルイ53世(以下、山田):けっこう上(笑)。
斎藤:上なんですよ。だから国が統計とっても39歳までだから、ちょっとしか出てこないんですね、54万人とか。

山田:へぇー。

斎藤:でも、もう40代以上もゴロゴロいるので、100万人以上間違いなくいるはずです。それから最近「8050問題」というのがあって、80歳の年老いた親が50歳の引きこもりの息子の面倒を見るという問題があり、当たり前になってきています。

山田:いや、大変ですよね。

書籍

『ヒキコモリ漂流記  完全版』

山田ルイ 53世

定価 734円(本体680円+税)

発売日:2018年08月24日

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