「砂」をモチーフにした新作ホラー小説『ししりばの家』を刊行した澤村伊智さんと、横溝正史ミステリ大賞受賞第1作『少女は夜を綴らない』の刊行を控える逸木裕さん。
書評家の大森望さんがもっとも注目する期待の新鋭ふたりに、新作の話を交えながら「小説家になるまで」と「小説家になってから」を語っていただきました。
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テーマとキャラクター

――澤村さんと逸木さんはそれぞれデビュー作『ぼぎわんが、来る』と『虹を待つ彼女』が高い評価を得てたいへん話題になりました。澤村さんのほうが1年先輩で、今回の新作『ししりばの家』が4作目、逸木さんは『少女は夜を綴らない』で2作目になります。澤村さんは「ぼぎわん」「ずうのめ」ときて、今度は「ししりば」。ひらがな4文字シリーズ、この変な言葉っていうのは意識して作っているんですか?

澤村:そうですね。お化けというものがどうして怖いのかと考えた時に、こういう由来がありましたとかこういう実話がありましたとかではなくて、お化けっぽい名前であることが大事だと思ったんです。だから、名前だけでも怖がらせることはできると考えていて、それを3作で貫いているかんじですね。

逸木:発想がすごくユニークですよね。お化けって、実例や文献が残っているものを元に書かれていることが多いと思うんです。それをせずに、1から構築して、しかもこんなにユニークな名前のものを作っているのが、すごく面白い。執筆の際には、名前を先に決めているんですか?

書籍

『ししりばの家』

澤村 伊智

定価 1728円(本体1600円+税)

発売日:2017年06月29日

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    書籍

    『少女は夜を綴らない』

    逸木 裕

    定価 1523円(本体1400円+税)

    発売日:2017年07月21日

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