menu
menu

特集

「2000万円の老後資金不足はトカイナカで解決!」森永卓郎&康平×井上純一による経済トーク「令和サバイバル、ゼニ問答」〈後篇〉

撮影:佐山 順丸  構成:山本 信幸 

左から、森永康平さん、森永卓郎さん、井上純一さん

左から、森永康平さん、森永卓郎さん、井上純一さん

>>【前編】お金がお金を生むのはおかしいことか?

2000万円の老後資金不足はトカイナカで解決

――話を戻して、康平さんは金融教育の会社を起業しましたね。

康平:最近、金融教育という言葉がはやっていますが、僕がバランスを欠くと思うのは、金融教育の内容が投資に偏っていること。もっと幅広くていい。お金の増やし方だけでなく、使い方や貯め方、歴史なども学ぶべきです。僕自身は、誰もが資産運用をする必要はないと思っている。ただし、資産運用というものを知らなくてしないのと、知っていてしないのとでは全然意味が違う。

井上:教育が足りないから詐欺師に騙されるというところだけは、親子で意見が一致しているんですね(笑)。

康平:金融教育は経済学と会計学をベースとすべきで、そこに統計学の要素も入るべきだと思う。統計学を勉強していれば、中央値と平均値の違いがわかるから、2000万円の老後資金不足で問題になった金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」に書いてあることが正しく読めるはずです。報告書には平均値と書いてある。平均値を使えば国民の実感からずれるのは当たり前なのに、実感と違うとか、年金だけで暮らせると思っていたのに話が違うと熱くなる。


卓郎:あの金融庁の報告書の委員の中には“金融村”の住民が入っていて、わざと脅して資産運用をしないとだめだとあおっていた。作戦通りですが、私の計算では2000万円どころか、5780万円も足りないことがわかりました。

――2000万円不足でも大変なのに、6000万円近くも足りないなんて。どうしたらいいんですか?

卓郎:報告書の最大の間違いは支出を月26万5000円に固定していることです。東京都心部に住む前提だからそうなる。私はみんな埼玉県へ移住すればいいと思っている(笑)。

――都会と田舎の中間「トカイナカ」エリアですね。

卓郎:圏央道周辺まで来れば物価も家賃も劇的に安くなります。私は今日、午前4時に起きて群馬県昭和村の田んぼに行った。将来、自給自足を目指しているからです。今でも食料自給率は200%ですよ。そうやってコストをかけない工夫をすれば夫婦で10万円の年金を受け取れれば十分に暮らしていける。しかも、田植えってライザップ3回分くらいの運動効果があるんですよ(笑)。


井上:リアリティがあるな(笑)。実は『キミ金』でも消費税率が10%に上がったら田舎に住めと書きました。森永さんの言うトカイナカですね。

卓郎:山間地とその周辺の中山間地域はスーパーがないため物価が高い。狙いは首都圏でいうなら、海老名、八王子、入間、川島、久喜、茂原、つくば。このあたりは物流倉庫や食品工場が多くあり、定年退職しても働くことができますよ。


関連書籍

カドブンノベル

最新号 2020年1月号

12月10日 配信

ランキング

書籍週間ランキング

1

勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~

著者 夏川 草介

2

論理仕掛けの奇談 有栖川有栖解説集

著者 有栖川 有栖

3

荒城に白百合ありて

著者 須賀 しのぶ

4

宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃

著者 加藤 文元

5

もっと知りたい「怖い絵」展

著者 中野 京子

6

赤い部屋異聞

著者 法月 綸太郎

12/2~ 12/8 紀伊國屋書店調べ

もっとみる

アクセスランキング

TOP