2024年3月19日(火)、角川文庫の新シリーズ「100分間で楽しむ名作小説」がついに発売日を迎えました!
活字を従来の本文組より大きくし、行間をゆったりとって読みやすくした本シリーズ。
第一期ラインアップとして刊行されるのは、一度は読みたい古典名作から、自信をもっておすすめしたい現代の名作小説まで、バラエティ豊かな10作品です。
カドブンでは本シリーズの創刊を記念して、10日連続で作品紹介記事を配信します。
100分後、本を閉じたあなたにおすすめしたい「次の1冊」もあわせてご紹介。
様々な読み味の作品の中から、あなたにぴったりの「100分間」を見つけてみてくださいね。
「100分間で楽しむ名作小説」シリーズ作品紹介⑨
孤独がさみしくなくなる100分間――森 絵都『宇宙のみなしご』
ひとりでやってかなきゃならないからこそ、ときどき手をつなぎあえる友達を見つけたい
中学二年生の陽子と一つ歳下の弟リン。両親が仕事で忙しく不在がちなため、二人はいつも自己流の遊びを生み出してきた。最近気に入っているのは、真夜中に近所の家の屋根にのぼること。リンと同じ陸上部の七瀬さんも加わり、ある夜3人で屋根の上にいたところ、クラスのいじめられっ子、キオスクにその様子を見られてしまう――。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000266/
本を閉じたあなたにおすすめしたい「次の1冊」
同じ作家の作品をもっと読んでみたいと感じたあなたには……
『気分上々』がおすすめ!
森絵都のすべてが詰まった、9つの短編小説集。
「自分革命」を起こすべく親友との縁を切った女子高生、家系に伝わる理不尽な“掟”に苦悩する有名女優、無銭飲食の罪を着せられた中二男子……森絵都の魅力をすべて凝縮した、多彩な9つの物語。
【収録作品】ウエルカムの小部屋/彼女の彼の特別な日 彼の彼女の特別な日/17レボリューション/本物の恋/東の果つるところ/本が失われた日、の翌日/ブレノワール/ヨハネスブルグのマフィア/気分上々
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/321405000127/
文字の大きさが読みやすいと感じたあなたには……
「100分間で楽しむ名作小説」シリーズ内の他作品がおすすめ!
- 芥川龍之介『100分間で楽しむ名作小説 蜘蛛の糸』
- 江戸川乱歩『100分間で楽しむ名作小説 人間椅子』
- 太宰治『100分間で楽しむ名作小説 走れメロス』
- 谷崎潤一郎『100分間で楽しむ名作小説 神童』
- 恒川光太郎『100分間で楽しむ名作小説 夜市』
- 夏目漱石『100分間で楽しむ名作小説 文鳥』
- 宮沢賢治『100分間で楽しむ名作小説 銀河鉄道の夜』
- 宮部みゆき『100分間で楽しむ名作小説 曼殊沙華』
- 横溝正史『100分間で楽しむ名作小説 黒猫亭事件』
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著者プロフィール
森 絵都(もり・えと)
1968年、東京都生まれ。1990年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。2006年『風に舞いあがるビニールシート』で第135回直木賞、2017年『みかづき』で第12回中央公論文芸賞を受賞。『カラフル』『いつかパラソルの下で』『DIVE!!』など著書多数。