2024年3月19日(火)、角川文庫の新シリーズ「100分間で楽しむ名作小説」がついに発売日を迎えました!
活字を従来の本文組より大きくし、行間をゆったりとって読みやすくした本シリーズ。
第一期ラインアップとして刊行されるのは、一度は読みたい古典名作から、自信をもっておすすめしたい現代の名作小説まで、バラエティ豊かな10作品です。
カドブンでは本シリーズの創刊を記念して、10日連続で作品紹介記事を配信します。
100分後、本を閉じたあなたにおすすめしたい「次の1冊」もあわせてご紹介。
様々な読み味の作品の中から、あなたにぴったりの「100分間」を見つけてみてくださいね。
「100分間で楽しむ名作小説」シリーズ作品紹介⑧
人情の深さに触れる100分間――宮部みゆき『曼珠沙華』
あの花のあいだから、ときどき、人の顔が覗くんですよ。
江戸で三本の指に入る袋物屋「三島屋」に奉公する17歳のおちか。ある出来事から誰にも心を許すことができなくなり、叔父夫婦の店で黙々と働く日々を送る。ある時叔父の留守をあずかるおちかに客人は、曼珠沙華が咲く庭を見やり、自身が経験した不思議な因縁話を語りだす。こわばった心がほどけていく、宮部みゆき流百物語、ここに開幕。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000267/
本を閉じたあなたにおすすめしたい「次の1冊」
同じ作家の作品をもっと読んでみたいと感じたあなたには……
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【収録作品】居眠り心中/影牢/布団部屋/梅の雨降る/安達家の鬼/女の首/時雨鬼/灰神楽/蜆塚
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/200301000367/
てぬぐい店「かまわぬ」とのコラボカバー作品一覧:https://kadobun.jp/kadokawa-bunko/cover-k.html
文字の大きさが読みやすいと感じたあなたには……
「100分間で楽しむ名作小説」シリーズ内の他作品がおすすめ!
- 芥川龍之介『100分間で楽しむ名作小説 蜘蛛の糸』
- 江戸川乱歩『100分間で楽しむ名作小説 人間椅子』
- 太宰治『100分間で楽しむ名作小説 走れメロス』
- 谷崎潤一郎『100分間で楽しむ名作小説 神童』
- 恒川光太郎『100分間で楽しむ名作小説 夜市』
- 夏目漱石『100分間で楽しむ名作小説 文鳥』
- 宮沢賢治『100分間で楽しむ名作小説 銀河鉄道の夜』
- 森絵都『100分間で楽しむ名作小説 宇宙のみなしご』
- 横溝正史『100分間で楽しむ名作小説 黒猫亭事件』
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著者プロフィール
宮部 みゆき(みやべ・みゆき)
1960年東京生まれ。87年「我らが隣人の犯罪」でオール読物新人賞を受賞。『龍は眠る』(日本推理作家協会賞)、『本所深川ふしぎ草子』(吉川英治文学新人賞)、『火車』(山本周五郎賞)、『理由』(直木賞)ほか著書、受賞歴多数。