単行本『八月の御所グラウンド』(文藝春秋刊)が第170回直木三十五賞を受賞し、大注目の作家・万城目学さん。
2006年、ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビューし、奇想天外なストーリーで多くの読者を魅了してきました。
この機会に「作品を読んでみたい!」と思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、カドブン編集部が「今読みたい! 万城目学作品」としておすすめのタイトルを厳選しご紹介!
気になる1冊を見つけてみてくださいね。
今読みたい! 万城目学作品
伝説のはじまりはここにあり! 著者デビュー作にして来春舞台化決定!!
『鴨川ホルモー』(角川文庫刊)
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祗園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!
発売日:2009年2月25日(2006年4月に産業編集センターより刊行された単行本を文庫化)
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/200809000377/
★『鴨川ホルモー』『ホルモー六景』×ヨーロッパ企画で舞台化決定!
令和のこの世に舞台化す、『鴨川ホルモー、ワンスモア』
https://event.1242.com/events/kh_oncemore/
★関西を舞台にした万城目作品が気になる方には、『鴨川ホルモー』の第二幕『ホルモー六景』(角川文庫刊)、奈良が舞台の『鹿男あをによし』(幻冬舎文庫刊)、大阪が舞台の『プリンセス・トヨトミ』(文春文庫刊)もおすすめ!
驚きと感動のマキメワールド! 第143回直木三十五賞候補作
『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』(角川文庫刊)
元気な小1、かのこちゃんの活躍。気高いアカトラの猫、マドレーヌ夫人の冒険。誰もが通り過ぎた日々が輝きとともに蘇り、やがて静かな余韻が心に染みわたる。奇想天外×静かな感動=万城目ワールドの進化!
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/321205000005/
発売日:2013年1月25日(2010年1月に筑摩書房より刊行された新書を文庫化)
万城目ワールド全開のスーパーエンターテインメント!
『偉大なる、しゅららぼん』(集英社文庫刊)
高校入学を機に、琵琶湖畔の街・石走にある日出本家にやって来た日出涼介。本家の跡継ぎとしてお城の本丸御殿に住まう淡十郎の“ナチュラルボーン殿様”な言動にふりまわされる日々が始まった。実は、日出家は琵琶湖から特殊な力を授かった一族。日出家のライバルで、同様に特殊な「力」をもつ棗家の長男・棗広海と、涼介、淡十郎が同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がる……!
(集英社オフィシャルHPより)
発売日:2013年12月13日(2011年4月刊行の単行本を文庫化)
91階建てビルから一歩も出ずに繰り広げられる、最狭かつ最高の冒険譚!
『バベル九朔』(角川文庫刊)
俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。
巨大ネズミ出没、空き巣事件発生と騒がしい毎日のなか、ついに自信作の大長編を書き上げた。
だが、タイトル決めで悩む俺を、謎の“カラス女”が付け回す。
ビル内のテナントに逃げこんだ俺は、ある絵に触れた途端、見慣れた自分の部屋で目覚める――外には何故か遙か上へと続く階段と見知らぬテナント達が。
「バベル九朔」に隠された壮大な秘密とは?
発売日:2019年2月23日(2016年3月刊行の単行本を文庫化)
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/321809000174/
第170回直木三十五賞受賞作!
『八月の御所グラウンド』(文藝春秋刊)
死んだはずの名投手とのプレーボール
戦争に断ち切られた青春
京都が生んだ、やさしい奇跡
女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。
謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。
京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは--
今度のマキメは、じんわり優しく、少し切ない
青春の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る感動作2篇
(文藝春秋オフィシャルHPより)
発売日:2023年8月3日
プロフィール
万城目 学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。2006年『鴨川ホルモー』で第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。24年『八月の御所グラウンド』で第170回直木賞を受賞。その他の著書に『鹿男あをによし』『ホルモー六景』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『偉大なる、しゅららぼん』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』『バベル九朔』『パーマネント神喜劇』『ヒトコブラクダ層戦争』『あの子とQ』などがある。