太田愛の新刊『未明の砦』が反響を呼んでいる。共謀罪を適用されそうになる四人の若者が、公安や大企業を相手に立ち上がる骨太な社会派サスペンスであり、青春群像小説でもある本作。
しかし、ラストに怒涛のカタルシスが待つこの作品の本当の魅力を、あらすじや短い文章で伝えるのは非常に困難な、カドブン編集部にとってはとても悩ましい作品でもあるのです。
そんな中、何よりもこの作品の魅力が伝わると感じたのが、読者から届く感想の数々。その想いに触れれば、きっとあなたにもこの作品の魅力が伝わり読みたくなるはず。そんな読者からの熱い感想の一部をお届けします。
読者から熱い感想、続々!
マジで全国民が読んで欲しい!素晴らしい!!!
40代男性、クリエイター
こういうの読みたかった! 労働者、企業、警察、公安、マスコミ、政治家etc……さまざまな立場の登場人物の思惑が入り乱れ、特に後半からは四人の行く末が気になり、ページをめくる手が止まりませんでした。圧巻の読み応え。
40代女性
多くの登場人物の思惑が絡み合い、誰が味方で、誰が敵なのか、わからない。最後は、想像もしなかった展開! ぜひ、読んでみてほしい。
女性
圧巻の人間ドラマでした。600頁超をノンストップで読み終えた。十分なカタルシスが得られる結末も素晴らしい。社会派ミステリ好みの方は絶対に読んでほしい!
男性
色んな感情が押寄せラストは涙が。読めて良かった。
女性
※読者の感想は「読書メーター」レビューより。
読者から熱い感想、続々と更新されています。ぜひその目でお確かめを!
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書籍紹介
未明の砦
著者 太田 愛
発売日:2023年07月31日
【あらすじ】
共謀罪、始動。標的とされた若者達は公安と大企業を相手に闘うことを選ぶ。
その日、共謀罪による初めての容疑者が逮捕されようとしていた。動いたのは警視庁組織犯罪対策部。標的は、大手自動車メーカー〈ユシマ〉の若い非正規工員・矢上達也、脇隼人、秋山宏典、泉原順平。四人は完璧な監視下にあり、身柄確保は確実と思われた。ところが突如発生した火災の混乱に乗じて四人は逃亡する。誰かが彼らに警察の動きを伝えたのだ。所轄の刑事・薮下は、この逮捕劇には裏があると読んで独自に捜査を開始。一方、散り散りに逃亡した四人は、ひとつの場所を目指していた。千葉県の笛ヶ浜にある〈夏の家〉だ。そこで過ごした夏期休暇こそが、すべての発端だった――。
自分の生きる社会はもちろん、自分の人生も自分で思うようにはできない。見知らぬ多くの人々の行為や思惑が作用し合って現実が動いていく。だからこそ、それぞれが最善を尽くすほかないのだ。共謀罪始動の真相を追う薮下。この国をもはや沈みゆく船と考え、超法規的な手段で一変させようと試みるキャリア官僚。心を病んだ小学生時代の友人を見舞っては、噛み合わない会話を続ける日夏康章。怒りと欲望、信頼と打算、野心と矜持。それぞれの思いが交錯する。逃亡のさなか、四人が決意した最後の実力行使の手段とは――。
最注目作家・太田愛が描く、瑞々しくも切実な希望と成長の社会派青春群像劇。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322304000209/