伊兼源太郎さん『事件持ち』のゲラ読みキャンペーンにご協力くださった書店員・一般読者の方々から、素敵なご感想をたくさんいただきました。コメントを散りばめたPOPを作成したものの、すべてを載せきることは到底叶わず……ということで、いただいたご感想・コメントを大公開いたします。ご感想を送ってくださった皆様、本当にありがとうございました!
嫌われ疎まれても、真実を追う者たちがいる。 警察×報道ミステリ!
千葉県下で猟奇連続殺人事件が発生。絞殺された被害者は、いずれも手指を切断されていた。入社2年目の訪日新聞記者・永尾哲平は、取材で訪問した近隣住民・魚住優に不審感を覚える。一方、捜査一課の津崎庸介も魚住が被害者と同級生だったと知り捜査を進めるが、魚住は失踪。手がかりを掴めない県警は、訪日新聞にある取引を持ち掛けるが……。警察と報道。交錯する2つの使命を、圧倒的なリアリティで描き出す社会派ミステリ。
一般読者の皆様からの熱い応援コメント続々!
警察とマスコミ、どちらか一方の目線から描かれたものは読んできましたが、両方の立場から同じ事件を追っていくものは初めてでした。 臨場感倍増で、面白かったです。普段、何気なく目にしている報道についても、見方が変わってしまいそうです。描かれている事件も、よくわからない所から取材と捜査から段々と解明されていき、思いもよらないような真相にたどり着く。どうなっていくのかが気になってイッキ読みでした。事件自体も、そのアプローチの仕方もおもしろく、2倍のおもしろさで、得した気分です。
きい さん (一般読者)
推理小説としても面白いのですが(まさか!と思いました。やられました)、正義とは何かを問いながら真実を追う新聞社、警察それぞれの人間ドラマとして大変面白かったです。また、事件の裏側の「記者ってどんな風に取材するんだろう」という姿を知る事が出来て良かったです。
すくれ さん (一般読者)
誰が犯人なのか、動機はいったい何なのか?読み出したら止まらなくなった。とてもスリリングな展開で最後まで飽きる事なく読んだ。警察と記者のやり取りにリアリティを感じる。元新聞記者だからこそここまで描けるのだろう。
気軽に発信する事により傷つく人がいるという事を忘れてはいけない。自分の中の正義感が方向違いになっていないか、立ち止まり考えるきっかけをくれる。だからこそ今読まれるべき作品だと思った。
あおい さん (一般読者)
胸が熱くなるような作品に久々にあいました。全然知らなかった作家さんですが読み始めたら止まらなかった。これはドラマ化必須だと思う。永尾記者が推しですが、報日新聞の人たちみんな個性的でキャラクターがたってるので絶対ドラマ化に向いてる。
真夏日和 さん (一般読者)
報道の存在意義とは?警察の存在意義とは?様々な葛藤を抱えながらも、真実を追い求めて奔走する人たちの熱い思いに胸を打たれました。
ひら さん (一般読者)
一気読みしました。事件と働く男たちの人間模様、会話のかけひき、ドラマを観てるように鮮やかでした。
たまご さん (一般読者)
抜身の刀で斬り合うようなヒリヒリとした緊迫感の中で、立場の違う二人が共鳴し、事件解決に向けて同じ方向を目指す姿に胸が熱くなりました。
mmyk さん (一般読者)
普段何気なく読んでいる新聞記事ですが、その裏側では多くの人が情熱を持って動いていることに改めて気づかされました。伊兼さんは元新聞記者ということで、リアリティもあり本当の新聞社を覗いている気持ちになりました。新聞記者の永尾と警察の津崎、2人の「事件持ち」が同じ事件を追い、やがて交わっていく様は目を離せずページをめくる手が止まりませんでした。
まいまい さん (一般読者)
とても読み応えがあった。二人の成長物語としても、事件報道のあり方や犯罪にどう向き合うか?という問題にしても、現在の報道体制の在り方も含め、シリーズ化を期待する程の期待を持ちました。
片町 槇 さん (一般読者)
愚直に靴底を擦り減らし、正に地に足をつけながらの捜査や取材の姿は、一見地味ではあるものの、それがまた、人の心に歩み寄る姿勢にも見えて心地の良いものがある。そんな二人の言葉だからこそ、普通ならば説教臭く聞こえてしまう正論や理想が、揺るぎない矜持への説得力として始めから終わりまで響き、この物語を読ませる力を持っているのだと強く思わされる。躊躇うことなく、二度読みへの勢いが残る、骨太な社会派ミステリでした。
牧山丁 さん (一般読者)
熱い物語に心打たれた書店員さんも続出!
報道・警察を柱に、「正義」とは何かを問う傑作です。 属する組織の意に沿うだけでいいのか? 元新聞記者の著者にしか描けないリアルな描写。 業種が違っても考えさせられる作品です。
(オックスフォード福江店)
最初からものすごい緊張感で、それが結末に向けてさらに高まり弾ける様は圧巻でした。 今まで縁もゆかりもなく、知らなかった警察と報道の関係がとても興味深かったです。新聞が読みたくなりました。
(喜久屋書店宇都宮店)
正義とは… 刑事と新聞記者の攻防。犯人を追い詰める刑事、事件にあった家族への取材をする記者。 情報を得るため、警察と新聞記者との駆け引き。 仕事は違えど熱い思いは同じであるが、どこまで本心に近づけられるか見極めが試される。 とても面白かった。後半の追い込みにのまれました。
(未来屋書店入間店 柴田路子 さん)
〝ページをめくる手が止まらない〟って、本当にあるんですね。SNS全盛、虚実混交の今だからこそ読むべき本だと思いました。
真面目に生きてて、何が悪い! 様々な学校で、職場で。〝持ってる〟人も、〝持ってない〟人も。疑問と迷いを抱えながら、社会の理不尽と毎日愚直に戦う全ての人達に読んでほしい、ハードで優しい〝お仕事〟小説でした。 熱い娯楽性とクールな社会批評の見事な融合! 続編、超希望します!!
(未来屋書店 碑文谷店 永田正行 さん)
作品紹介
事件持ち
著者 伊兼 源太郎
定価: 880円 (本体800円+税)
発売日:2023年08月24日
詳細ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322303000863/
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