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特集

“あらゆる恐さのニュージャンル”を求めて 角川ホラー文庫の三十年

怪奇幻想ライター/書評家
朝宮運河

 二〇二三年は、角川ホラー文庫創刊三十周年のメモリアルイヤーである。変化の激しい出版業界において、ホラージャンルに特化した文庫が三十年の長きにわたって存続したのは驚異的なことである。長年の読者として、祝福の意を表したい。
 読者の中には、生まれた時から角川ホラー文庫が存在していた、という方も少なくないことだろう。ここで一度想像してみてほしい。もし三十年前に角川ホラー文庫が創刊されていなければ、多くのホラー作家がデビューの機会を逸し、無数の作品が埋もれていたはずである。それはホラーに興味を持つ読者の減少に繫がり、ホラージャンル全体の沈下を招いていたかもしれない。
 専門の文庫レーベルがあるというのは、それだけ大きいことである。新人賞や専門誌の存在と並んで、ジャンルにとっての意義は計り知れない。この三十年の日本のホラー小説の発展は、角川ホラー文庫抜きに考えることはできないのだ。
 しかし、ここが面白いところなのだが、角川ホラー文庫と日本のホラー小説がそのままイコールで結ばれるわけでもない。角川ホラー文庫にはレーベル固有の色があり、他社のホラー・怪談系の文庫や叢書にはない独自の傾向がある。その特色を探りながら、三十年の歩みを振り返ってみよう。

ホラーが求められる時代に誕生した角川ホラー文庫

 まずは創刊当時まで時計の針を戻そう。SFXを駆使したホラー映画やその影響を受けたホラーコミックが、若い世代を中心に人気を博したのが一九八〇年代半ばのこと。当時を知る読者なら、レンタルビデオ店や書店やテレビ画面の中に、不気味な造型のゾンビや怪物がうごめいていた光景を記憶しておられるだろう。
 ビジュアル表現由来のホラーの高波は活字ジャンルにも及び、新たな動きを生み出していく。その中心にいたのが〈モダンホラーの帝王〉と呼ばれたアメリカの作家、スティーヴン・キング。アメリカ現代社会の闇を映した、波瀾万丈の大作エンターテインメントは、世界にモダンホラーブームを巻き起こす。わが国でも『ペット・セメタリー』『ミザリー』などの映像化作品とともに熱い支持を集め、さまざまな媒体でキング特集が組まれるにいたった(たとえば雑誌「ユリイカ」でのキング特集は一九九〇年)。これと相前後して、キングの手法に刺激を受けた日本の作家たちが、新たなホラーの可能性を探り始める。たとえば呪われたマンションを舞台にした長編で、後に角川ホラー文庫のラインナップに加わる小池真理子の『墓地を見おろす家』、四国の伝統的呪術を扱った坂東眞砂子の伝奇ホラー『死国』。九〇年代初頭、時代はホラーを求めていた。
 こうした機運の高まりを受けて、角川書店とフジテレビジョンは九三年、日本ホラー小説大賞を創設する。第一回の選考委員は荒俣宏、遠藤周作、景山民夫、高橋克彦の四氏。賞金一千万円、受賞作の映像化が約束された大型新人賞だった。
 それと連動する形で角川書店は同年四月、〈ホラー〉の名を冠した史上初の文庫レーベルを創刊。角川ホラー文庫の誕生である。創刊第一弾として一挙十五作(十七冊)を同時刊行するという攻めの姿勢からは、当時の角川書店がいかにこのジャンルに力を注いでいたかがうかがえる。十五作の内訳は次のようなものであった。

赤川次郎『忘れな草
荒俣宏『ワタシnoイエ シム・フースイVersion1.0
景山民夫『ボルネオホテル
岸田理生『水妖記』
鈴木光司『リング
田中文雄『ガブ 鬼翔ける夜』
高橋三千綱『霊能者』
森村誠一『ファミリー
遠藤周作編『それぞれの夜 現代ホラー傑作選第1集』
村上龍編『魔法の水 現代ホラー傑作選第2集』
スティーヴン・ギャラガー『戯れる死者』
ディーン・R・クーンツ『マンハッタン魔の北壁』
フレッド・M・スチュワート『悪魔のワルツ』
ピーター・ストラウブ『ココ』(上・下)
トマス・トライオン『悪魔の収穫祭』(上・下)

 国内作品が十作、海外作品が五作で、うち書き下ろしは『ワタシnoイエ』『ガブ』『ファミリー』の三作、『それぞれの夜』『魔法の水』はアンソロジーである。現代国産ホラーの金字塔である『リング』は、もともと第十回横溝正史賞の最終選考に残った作品で、この文庫化をきっかけに広く知られるようになった。




 それにしても、ホラーやミステリーの書き手と芥川賞作家(高橋三千綱)、演劇界の鬼才(岸田理生)が名を連ねるこの創刊ラインナップには、どんな意図が込められていたのか。雑誌「幻想文学」四十一号に掲載された角川書店の宍戸健司編集長(当時)のインタビューを引用しておこう。
 宍戸氏はホラーにはまだ他社が本格的に手をつけていないと述べたうえで、「僕らが本を読んでいくなかで、純文学作家にせよ、ミステリー作家にせよ、ホラー的要素を含んだ作品に必ずぶつかりますから、これは何か共通項で括れば面白いものができるんじゃないかと思った」と編集方針を明かしている。またホラーは「きちっと大人が読める小説なんだ、しかもハードルが高い分野なんだということをアピールしたかった」とも発言している。
 この宍戸氏のインタビューからは、初期角川ホラー文庫の二つの特色が読み取れる。ひとつは狭義のホラーにこだわらず、恐怖を扱ったものは〈角川ホラー〉として括ってしまおうというスタンス。たとえば創刊ラインナップを見ても、超自然的恐怖を描いた『ボルネオホテル』や『リング』がある一方で、『忘れな草』や『ファミリー』はミステリー、『水妖記』は官能的な幻想小説集である。創刊当初のキャッチコピー〈あらゆる恐さのニュージャンル〉を反映するように、角川ホラー文庫はさまざまなタイプのホラーを貪欲に取り込んでいくことになる。桐生操『美しき拷問の本』などのノンフィクション路線、『HOLY ホラーコミック傑作選第1集』などのコミックも、創刊間もない時期にラインナップに加わった。そしてもうひとつの特色は、大人の鑑賞に堪えうる、上質なホラーエンターテインメントの追求である。三浦哲郎、三島由紀夫など純文学方面の作家を中心に編まれた『それぞれの夜』に始まる「現代ホラー傑作選」の試みは、編集部のある意味真摯なホラー観を反映したものだろう。ホラーの定義を最大限に広く取る一方、ホラージャンルの歴史的蓄積を強く意識したところに、当時の編集部の見識があった。こうした温故知新的なスタンスが生んだ江戸川乱歩や夢野久作の傑作選、ウィリアム・ホープ・ホジスンやアルジャーノン・ブラックウッドの短編集などは、読者に古典ホラーの面白さを伝える役目を担っていく。



日本ホラー小説大賞が輩出した優れた作家たち


 さて当時の角川ホラー文庫には、大きな課題があった。コンスタントにホラーを書ける新たな作家の発掘・育成である。そのために編集部は新進気鋭の、あるいは中堅クラスの作家を次々に起用。森真沙子の瑞々しい学校怪談集『転校生』、朝松健の本格クトゥルー神話長編『クン・ヤンの女王』、井上雅彦のファンタスティックな短編集『異形博覧会』など、今なお古びていない国産ホラーの逸品が、角川ホラー文庫という新たなフィールドから生まれてきたのだ。



 また角川書店は雑誌「野性時代」でたびたびホラー特集を組み、そこに掲載された綾辻行人、鈴木光司らの短編を角川ホラー文庫オリジナルの作品集に収録していく。その結果、『亀裂』『見知らぬ私』などの良質なホラー短編集が刊行されるにいたった。



 九四年に選考会が開かれた第一回日本ホラー小説大賞は、大賞該当作なしという結果に終わるが(荒俣宏「やっぱり日本にはホラーはなかった」、遠藤周作「幻滅の候補作」などの選評から同賞のハードルの高さがうかがえる)、それを挽回するように翌九五年の第二回では瀬名秀明『パラサイト・イヴ』が大賞を受賞。最先端のバイオテクノロジーの知識を背景に、ミトコンドリアの反乱を描いた同作はベストセラーとなり、国産ホラー小説の新時代到来を印象づけた。『パラサイト・イヴ』が映画化に合わせ、角川ホラー文庫化されたのが九六年。以来、このレーベルには日本ホラー小説大賞作家のホームグラウンドという新たな価値が加わる。このあたりから角川ホラー文庫は草創期を抜け、新たな季節に入ったとみていいだろう。


 また第二回から設けられた日本ホラー小説大賞の短編部門は、小林泰三が「玩具修理者」で受賞。表題作にSFホラー「酔歩する男」を加えた第一作品集『玩具修理者』は、九九年に角川ホラー文庫に収められた。小林が同書で切り拓いた論理的な悪夢の世界は、あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』、矢部嵩『紗央里ちゃんの家』などのオフビートで奇妙な味わいのホラーに受け継がれ、〈角川ホラー〉のひとつの傾向を形作っていった。



 九七年には貴志祐介の『黒い家』が第四回日本ホラー小説大賞を受賞。凄惨な保険金殺人を迫力ある筆致で描き、こちらも読書界を席巻するベストセラーとなった。



ちなみに角川ホラー文庫は創刊間もない時期から篠田節子『美神解体』、新津きよみ『女友達』など、異常心理を扱ったサスペンスを積極的に刊行しており、この流れは『湘南人肉医』の大石圭、「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズの内藤了などの新世代ミステリー作家の活躍に繫がっている。
 九八年には鈴木光司『リング』とその続編『らせん』が揃って映画化され、映像・活字双方での一大ホラーブームが到来する。この時期、多くの出版社がホラーに参入したが、その中心で存在感を示していたのは「リング」シリーズを擁する角川書店だった。角川ホラー文庫からは原作小説のみならず、映画の脚本集なども発売されている。
 ちなみに映像作品とのクロスオーバー的な試みとしては、他にも人気ゲームを小説化した長坂秀佳『弟切草』、同名の韓国映画をベースにオリジナルのストーリーを展開させた吉村達也『ボイス』など豊富な作例がある。七〇年代の一連の角川映画以降、メディアミックスを得意とする角川書店ならではの試みといえるだろう。
 二〇世紀末になると、書き手不足に苦しめられていた九〇年代初頭が噓のように、角川ホラー文庫の作家層が厚くなってくる。グロテスクな伝奇ホラー『水霊 ミズチ』の田中啓文、児童虐待に超自然的アイデアで迫った『スイート・リトル・ベイビー』の牧野修、心霊ホテルものの逸品『遺品』の若竹七海。いずれ劣らぬ実力派が、この時期個性ある長編ホラーを発表しているのは壮観だ。〝一年おきに大賞が出る〞というジンクス通り、九九年には岩井志麻子が「ぼっけえ、きょうてえ」で第六回日本ホラー小説大賞を受賞。明治期岡山の寒村における地獄風景を描いた同作は、キングなど海外のモダンホラーよりむしろ、日本古来の怪談の影響を強く感じさせるものだった。



 折しもこの頃、怪談実話集『新耳袋』の著者である木原浩勝・中山市朗コンビと、京極夏彦、東雅夫によって、怪談文化の復興を目指す〈怪談之怪〉が結成される(九九年)など、怪談ルネッサンスの兆しが見え始めていた。岩井志麻子はそうした動きとも共鳴しつつ、日本のホラーシーンに濃厚な和のテイストを呼び込んでいく。角川ホラー文庫も『お見世出し』の森山東、『今昔奇怪録』の朱雀門出などの登場によって、日本固有の怪奇や恐怖を扱った作品群が充実していった。



 二〇〇〇年代以降も角川ホラー文庫は、日本ホラー小説大賞受賞作や同賞の関連作を軸に、刊行点数を増やしていく。南の島を舞台にしたジェントル・ゴースト・ストーリーの伊島りすと『ジュリエット』(第八回大賞受賞)、哀切な異界小説の恒川光太郎『夜市』(第十二回大賞受賞)、残酷表現横溢のノワールである真藤順丈『庵堂三兄弟の聖職』(第十五回大賞受賞)。こうして歴代の受賞作を眺めるだけでも、そのラインナップがいっそう幅広くなっていることがうかがえる。



ホラーだけにとどまらない広い守備範囲の利点と欠点

 文字通り〈あらゆる恐さ〉を取り込むにいたった角川ホラー文庫は、ここまで述べてきた以外にもいくつかの系統・サブジャンルに分類することができる。
 たとえば〇〇年ころから怪談実話もラインナップに収めるようになる。その端緒となったのはおそらく井上雅彦らホラー作家八名による百物語のドキュメント『文藝百物語』あたりだろう。その後も加門七海『怪談徒然草』、福澤徹三「忌談」シリーズ、黒木あるじ「無惨百物語」シリーズなど怪談実話ジャンルにおける人気作家の主要作を刊行。今日でも中山市朗「怪談狩り」シリーズ、郷内心瞳の「拝み屋」シリーズなどの展開へと繫がっている。



 また角川ホラー文庫は意外にも妖怪小説の宝庫でもある。瀬川ことび『妖怪新紀行』、林巧『亜洲魔鬼行(アジアン・ゴースト・ロード)』、田辺青蛙『魂追い』、武内涼『忍びの森』あたりは、それぞれ独自の視点で妖怪とホラーを接近させた野心的試み。お化け好きの本誌(『怪と幽』)読者もきっと満足できるはずだ。
 一二年には日本ホラー小説大賞に読者賞が新設され、青春ラブコメとホラーを融合させた櫛木理宇『ホーンテッド・キャンパス』が受賞する。この頃から角川ホラー文庫には、キャラクター文芸のテイストを持つファンタジーやミステリー系のシリーズ作品が増え始めた。藤木稟「バチカン奇跡調査官」シリーズ、榎田ユウリ「妖琦庵夜話」シリーズ、蒼月海里「幽落町おばけ駄菓子屋」シリーズなどだ。また三津田信三「死相学探偵」シリーズや黒史郎「幽霊詐欺師ミチヲ」シリーズなど、既存のホラー作家もキャラクター性を強調した心霊探偵ものやアクションホラーを手がけるようになった。



 日本ホラー小説大賞出身作家による、奇想とグロテスクに満ちた作品群も、他の文庫レーベルにはない〈角川ホラー〉らしさの一翼を担っている。代表は遠藤徹の『姉飼』だろう。その他にも飴村行『粘膜人間』、一路晃司『お初の繭』、岩城裕明『牛家』など、モラルや良識のラインを踏み越えるような過激なホラーが断続的に登場しているのだ。近年では北見崇史『血の配達屋さん』がその系統に属する。



 こうして守備範囲を広げ続けた結果、角川ホラー文庫はある意味何でもありの、カオスな状況を招いてしまう。それは純文学からミステリーまで〈あらゆる恐さ〉の総合レーベルを目指した初期ラインナップの延長線上にあるものだったが、それが〈角川ホラー〉の輪郭を曖昧にし、レーベルの求心力を低下させていたことも否めない。一〇年代前半、読者として当時の状況を眺めていた私は、「このまま角川ホラー文庫は消滅し、一般文庫に編入されるのではないか」と不安になったことを覚えている。

ホラー作家の受け皿として唯一無二のポジションを獲得

 そうした状況が好転したのは一五年、澤村伊智の鮮烈なデビューが契機だった。第二十二回日本ホラー小説大賞を受賞した『ぼぎわんが、来る』は、超自然のもたらす恐怖と絶望を、ミステリー的な仕掛けとともに描いた長編で、全選考委員絶賛の受賞作として発売前から大きな話題を呼ぶ。得体の知れない化け物がこちらにやってくる、という根源的な恐怖を中心に据えた『ぼぎわんが、来る』のブレイクは、多くのホラーファンに足下を見つめ直すきっかけを与え、ひいては〈角川ホラー〉の拡散に歯止めをかけることになったように思う。



 澤村は『ずうのめ人形』『ししりばの家』と「比嘉姉妹」シリーズの新作をコンスタントに発表。書き下ろしを含む角川ホラー文庫オリジナルの短編集『などらきの首』『ぜんしゅのあしおと』を発表するなど、このレーベルをひとつの足場に旺盛な執筆活動を展開している。
 ここから先は近年の出来事なので、多くの読者の知るところだろう。澤村の登場が呼び水になったかのように、近年はホラーの新たな才能が続々とデビューしている。澤村と同年デビューの『二階の王』の名梁和泉と、「記憶屋」シリーズの織守きょうや、バッドエンドな都市伝説ホラーを得意とする『夜葬』の最東対地、民俗学ホラーの新機軸『迷い家』の山吹静吽せいうん、横溝正史ミステリ&ホラー大賞と改称された後に受賞しデビューした『火喰鳥を、喰う』の原浩、『ナキメサマ』の阿泉来堂。



 かれら日本ホラー小説大賞(および横溝正史ミステリ&ホラー大賞)出身作家以外にも、怪談専門誌「幽」の新人賞からデビューした宇佐美まこと、篠たまき、ホラーミステリーの大家・三津田信三などを擁する現在の角川ホラー文庫は、まさに多士済々といえる。
 こうした国産ホラーの新しい波の先にいるのが、カクヨムからデビューした芦花公園だろう。小学生の頃、貴志祐介『天使のさえず』に衝撃を受けて以来、角川ホラー文庫を読みあさってきたという芦花は、『異端の祝祭』に始まる「佐々木事務所」シリーズでホラー読者の裾野を広げている。



 先に引用したインタビューにおいて、宍戸氏はこう語っていた。「これから〈ホラー作家〉といえるような人が出てきたときに受け皿になりたいし、ホラーをやっているけれどもミステリーも書ける、という人たちを角川ホラー文庫から出せたらいいなと思ったんです」。 
 今日の角川ホラー文庫はまさに、この言葉通りの場として機能している。創刊当時のラインナップを見返すと明らかなように、三十年前、わが国にはホラーを専門とする作家はほとんど存在しなかった。しかし今日、ホラーを自らのアイデンティティとする作家は少なくないし、ホラーを目標として執筆活動を続ける作家志望者も多い。角川ホラー文庫はそんな書き手のデビューに携わり、読者との橋渡しをするレーベルとして、唯一無二のポジションを占めている。日本のホラーシーンの成熟とともに、三十周年を迎えた角川ホラー文庫の将来は、ひとまず順風満帆といっていいのではないか。
 惜しむらくは三十年におよぶ歴史の中で、埋もれてしまった作品が多いことだ。過去の遺産に触れてほしいとの思いから、二一年に『再生』『恐怖』という二冊の「角川ホラー文庫ベストセレクション」を編んだが、まだ満足できるものではない。今後も復刊企画やアンソロジー編纂に携わりたいと思っている。



 読者の皆さんもぜひ、気になるタイトルがあれば探してみていただきたい。〈あらゆる恐さ〉を貪欲に取り込んできた、黒いカバーの文庫レーベル。そこにはあなたの恐怖の琴線に触れる一作が、きっと隠れているはずだ。


初出:『怪と幽』 vol.013 2023年5月

角川ホラー文庫30周年 特設サイト


https://kadobun.jp/special/kadokawaHorror30th/


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