息子を殺したのは、私ですか――? 『明日の食卓』映画公開!
椰月美智子さん『明日の食卓』がついに映画公開されました。
菅野美穂さん、高畑充希さん、尾野真千子さん、それぞれが演じる「イシバシユウの母」、
そして大島優子さん演じる「第4の母」の熱演が早くも話題沸騰です!
原作を応援してくださっている書店員の皆さんからも、熱い感想をたくさんいただきました。本当にありがとうございます!
原作を読んでから映画を観るか、映画を観てから原作で振り返るか……どちらも自信を持っておすすめします!
書店員さんの“感動”コメント続々到着!
衝撃を受けた。平凡な日常が些細な事で崩れてゆく様子は、1秒も目をそらすことができなかった。
――HMV&BOOKS OKINAWA 中目太郎さん
誰にでも起こりうる物語。一線を踏みとどまれたのは、何だったのか?色んな痛みに耐えながら、それでも子供たちとの未来に思いをはせる母親たち。今後、ゆうくんたちが、飛行機雲のきせきのようにまっすぐ育ってほしいと思わずにはいられない。
――ふたば書房 つかしん店 宮田 修さん
この映画でははじめからそれぞれの母は子供のことを愛している様子がうかがえる。子供への虐待と聞くと、「そんなことする人もいるんだな」とどこか他人事のように考えてしまうが、子どもを愛し、子供のため、理想の母になるため日々を生きている者でさえ、一歩間違えれば子供に手をかけてしまいかねない危うさが描かれていると思った。
――匿名希望さん
同じユウという名前を持つ3人の母親。環境は違うけど、子供を育てていく上でそれぞれ苦悩している様がとてもリアルで、実際に家庭でも起きているのだろうなと思うと、途中、観ていて苦しくなってくるほどでした。子ども達が悩みを抱えているけれど、それを言葉にできずにいるつらさ、子どもだから何もできないもどかしい思い。そして彼女達と同じ子を持つ母親たちの感情。この映画に登場する人達の思いが丁寧に描かれていると思います。みんな頑張って!と応援したくなります。
――ブックセンタークエスト 門司大里店 三川清美さん
ユウという同じ名前を持つ3人の子どもたち、その子どもたちと向き合う母。
言いたいことが言えなくて、向き合おうともしなくて。
母と子は支えあい成長してゆく。
その中には一緒に成長できない者もいる、それは自分たちだったのかもしれない。
もがき苦しみながらも、いつしか少しの光があなたの心に差し込むことを祈っている。
――ブックポート203 大和店 櫻井もなみさん
3つの家庭と同じ名前、同じ年齢の子供。それぞれの環境や事情を丁寧に描きつつ、そこにゆっくりと生まれてくる「歪み」が各々の家庭に影を落としてゆく様を実力派俳優達が迫真の演技で表現し、観る人を徐々にこの物語へ引き込んでゆく。
「もしかしたら自分の家庭も、、、」と誰もが自身の家庭を振り返るであろうリアルさは圧巻。現代の家庭事情や社会への問題提起としても共感を得られる作品に仕上がっている。
「明日の食卓」。観終わった後、もう一度この言葉を思い浮かべて欲しい。
きっと観た人の「今」と「未来」に希望の光を当てる言葉となっているだろう。
――紀伊國屋書店 堺北花田店 三石耕三さん
母親として心に刺さる内容でもう辛くて仕方なかったです。
これから先全ての親子が幸せに過ごせることを祈りたい。
――宮脇書店 ゆめモール下関店 吉井めぐみさん
困難に立ち向かい力強く生きている3人の母親達。ユウという名の息子を心から愛し幸せだったはずの彼女達が直面する現実と息子との葛藤をヒリヒリと感じながら観ていました。
一歩間違えれば道を踏み外してしまうかもしれない綱渡りのような緊張感と子供に真摯に向き合うことの難しさと。それでも親子の愛情と絆を信じずにはいられません。
――啓文社 岡山本店 丸尾英樹さん
この作品を拝見し、「明日」という言葉が、これほど重く感ぜられたことはない。
昨日とそう変わらない日常があると疑わない私たちは、些細なことで、それがいとも簡単に崩れさることを知る。
そう、私たちは、第二の石橋耀子さんになっていたかもしれないのだから。どこまでも続く同じ青い空の下、子どもたちの温もりとそのいつもの匂いを感じとるとき、それこそが至福のときなんだと、思い知らされるのだ。
――書泉芳林堂書店 高田馬場店 江連聡美さん
モヤモヤ感が残るが、子育て世代は一度は考える内容で、改めて親の在り方について問いかけている映画だった。
ただ、3人とも父親がろくでもなく、全ての父親が駄目親みたいな姿は誤解をまねきかねない。
――天一書房 日吉店 柏熊 勇さん
高畑充希演じる加奈が、必死で走って、道の先にいる子供を思いっきり抱きしめる場面がある。彼女の切実な表情が胸に焼き付いた。目に見えない「愛」というものを、どうやって伝えることができるのだろう。
この映画の登場人物たちは、大人も子供も愛に飢えている。「愛してほしい、自分をちゃんと見てほしい」と願う子供たちの不安げな目。「愛したい、理解したい、理解してほしい」と願う女たちの目。
溢れんばかりの愛で抱きしめようとする母親たちの祈りは、届くのだろうか。
優しい顔をして近づいてくる人が必ずしもいい人とは限らない。いや、いい人がいい人でいられなくなるほど余裕がない、この大変な世の中において、一線を越えずにいられる理由はどこにあるのか。瀬々敬久監督が現代を生きる女性たちに問いかける、魂の映画!
――書店員 藤原奈緒さん
一生懸命に子供を育ててるだけ一生懸命に生きてるだけただ幸せになりたかっただけなのに何で。。。どこにでもあるかもしれない。自分もそうなるかもしれないと思いながら見ました。重くて、苦しい、でも色んな人に見てもらいたい作品です。
――明屋書店 日田店 小柳麻衣さん
椰月美智子×菅野美穂『明日の食卓』映画化記念対談
「子どもが小さいころは、怒りのエネルギーで生きていました」――椰月美智子×菅野美穂『明日の食卓』映画化記念対談
https://kadobun.jp/feature/talks/a3ve6le1jxcg.html
9刷御礼!『明日の食卓』椰月美智子 著
息子を殺したのは、「私」ですか?
8歳の「イシバシユウ」を育てる、環境も年齢も違う3人の母親たち。些細なことがきっかけで、幸せだった生活が少しずつ崩れていく。無意識に子どもに向けてしまう苛立ちと暴力。普通の家庭の光と闇を描く、衝撃の物語。
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/321806000298/
こちらもおすすめ!『さしすせその女たち』椰月美智子 著
夫に怒る全ての妻へ、妻を恐れる全ての夫へ。共働きのリアルがここにある!
39歳の多香実は、年子の子どもを抱えるワーママ。マーケティング会社での仕事と子育ての両立に悩みながらも毎日を懸命にこなしていた。しかしある出来事をきっかけに、夫への思わぬ感情が生じ始める――。
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