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特集

アニメ『モノノ怪』中村健治監督が本文・カバーともに監修したスピンオフ小説『モノノ怪 執』発売!謎多き薬売りの物語・全6話の登場人物&内容紹介

【祝!発売日に大重版!】
斬新な世界観で多くのファンを魅了した『モノノ怪』の世界が小説で蘇る『モノノ怪 執』(角川文庫)発売!

和製ホラーアニメ『モノノ怪』から飛び出した、謎多き薬売りの物語・全6話を収めた初のスピンオフ小説『モノノ怪 執』が角川文庫から発売。猪苗代湖の天守で、深川の長屋で、古戦場に現れるモノノ怪たち。登場人物と内容紹介から、各作品の魅力に迫る。帯推薦文は、本文とカバーイラストの監修も手掛けた中村健治監督!!


『モノノ怪 執』

『モノノ怪 執』


▼アニメ『モノノ怪』の、初のスピンオフ小説『モノノ怪 執』が遂に発売! 著者・仁木英之インタビュー!
https://kadobun.jp/feature/interview/entry-46072.html

▼『モノノ怪 執』カバー絵を担当した"神絵師"おくさんのメールインタビュー
https://kadobun.jp/feature/interview/entry-46074.html

『モノノ怪 執』全6話 
登場人物一覧、内容紹介

第一話 鎌鼬(かまいたち) 

新年の祝いに賑わうとある山村。庄屋の家の前には「門付け」の芸人たちが一芸を披露して銭を得ようと集まっている。庄屋は門を大きく開き、芸人たちを屋敷の中に招き入れる。そのうちの一人に薬売りがいた。酒食を供されて気が大きくなる芸人たちが騒いでいるうちに、ふと気がつくと宴会の間から出られなくなっており…

人物紹介

徳右衛門(とくえもん)
三河万歳の門付け芸人。芸を教えるのは厳しい父・忠右衛門(ちゅうえもん)。万歳とは、もとは農耕を害する獣や虫、病を祓い、田畠を荒らす精霊としての鹿や蟹を従わせるための呪言を謡い踊る芸のこと。三河や尾張地方でさかんなものを三河万歳という。

熊野神人(くまのじんにん)玄海(げんかい)
抜け目なく、盗み、犯し、何食わぬ顔で旅を続ける男。神人とは、伊勢や熊野、白山といった大社の神符を授かり、各国の信者のもとを巡って、祈禱や芸を披露していくばくかの銭を得る稼業のこと。

傀儡師(ぐぐつし)
豊前の人形遣い。内裏内侍所御神楽の系譜を継ぐもので、せ幡の神威を以て施主の禍を祓い福を招くもの。祝詞のようなものを上げながら人形芝居をする。

角兵衛獅子(かくべえじし)
子の与兵衛と一緒に、越後地方の獅子芸をする。

薬売り
退魔の剣を持ち、モノノ怪の気配があるところに現れる。

第二話  亀姫(かめひめ)

会津藩筆頭家老の佃三郎兵衛には美しい娘、善がおり、城代家老の堀辺主膳の息子で加藤明成の小姓、石右衛門に想いを寄せていた。両家は加藤家の重鎮ながら仲が悪い。石右衛門と善姫はひそかに想いを交わす日々を過ごしてきたが、ある日を境に石右衛門と会えなくなり、善姫は悲嘆にくれる。そんな折、城代家老の前に怪異が現れ……。

人物紹介

加藤嘉明(かとうよしあき)
会津藩元城主。人望厚く名将の誉まれ高い名君。

堀主水(ほりもんど)
会津四十万石の主君・加藤嘉明に仕えていたが、主君を亡くした後、朋友・保田采女(やすうねめ)に〝会津藩・猪苗代湖の怪異〞の真実を語る。

加藤明成(かとうあきなり)
加藤嘉明の長男。会津藩主。猪苗代の怪異に惑わされる。

堀辺主膳(ほりべしゅぜん)
会津藩家老で、猪苗代城城主。加藤嘉明の正室の父。命をもって怪異を鎮めようとする。

堀辺石右衛門(ほりべいしうえもん)
堀辺主膳の息子。藩政をめぐり佃家と対立。猪苗代の怪(変事)の噂が立つ。怪異を収め
るべく手筈を整えるが……。

佃三郎兵衛(つくださぶろうべえ)の娘・善(ぜん)
筆頭家老・佃十成(かずなり)の子、三郎兵衛の娘・善は婚儀が決まっていたが、相手が病で命を落とし、不吉な女だという噂が立つ。石右衛門に想いを募らせている。

第三話 玉藻前(たまものまえ)

江戸の長屋に暮らす女性お桂は、一人娘、花と暮らしている。内職仕事は楽しいが、既婚者の浪人、藤川高春に言い寄られ、取引先の商人や鷲蔵からも何かと干渉を受けて悩んでいる。ずっと拒んでいたがふとした雰囲気に流されて藤川と体を合わせてしまい、そこから泥沼にはまっていき……。

人物紹介

藤川小春(ふじかわこはる)
深川の裏店長屋住まい。父は浪人の藤川高春。薬売りからもらったサイコロを二つ持っている。

藤川高春(ふじかわたかはる)
色気のある浪人。つくり花師をまとめている。貧しいわりにこざっぱりとした容姿と身なりを武器に、旗本屋敷や小金を持っている商家と付き合いがある。桂のつくり花を艶があると褒める。

花(はな)
奥州白石から飢饉の際、深川佐賀町の裏店長屋に流れてきた夫婦の娘。薬売りからサイコロを一つもらう。

桂(けい)
花の母。生家は陸前の商人だったが、父が商売に失敗して母娘を置いて逃亡。母娘で江戸に向かうことに。その途中、母が那須の温泉宿で女中として働いているとき、桂は山の中で九尾の狐に会い、気付くと手に黒く光るサイコロを握りしめていた。現在はつくり花師として生計を立てている。

第四話 文車妖妃(ふぐるまようひ)

為永春水は売れっ子の物書きとなるのを夢見つつも己の才の無さをはかなみ、他の書き手をけなしつつ日々を過ごしていた。読み本の売買、恋文の代筆……。最近の楽しみは薬売りから他国の様子を聞いたことだ。ある日春水は一人の娘、お文から恋文の代筆を頼まれ……。

人物紹介

為永春水(ためながしゅんすい)
講釈好きの祖父に誘われて寄席に夢中になる。祖父の死をきっかけに人気講釈師・伊東燕晋に弟子入りを志願するも、才能がないと断られる。書肆青林堂を営み、読本売買を始めたものの、苛立ちは募るばかりだった。

糸里(いとさと)
浅草六軒町の楽可亭の女主人。吉原出身で顔が広い。薬売りとも知り合いのよう。

高屋彦四郎(たかやひこしろう)うこと柳亭種彦(りゅうていたねひこ)
読本新人作家。いまひとつ抜けきれないと言われているが、春水はその非凡な才能を見抜いている。春水は合作を提案するも、断られる。

本町庵(ほんちょうあん)こと式亭三馬(しきていさんば)
青林堂に通う人気読本作家。黄表紙から始まって仇討物、洒落本、遊女物と立て続けに当て、さらには商才を発揮して化粧水を大当たりさせて財を築いた。

お文(ふみ)
式亭三馬の娘。柳亭種彦に心酔し、種彦への恋文を為永春水に託し、恋心を募らせる。

第五話 饕餮(とうてつ)

戦乱の時代が終わり、平穏が訪れた備前の小盆地のとある城下町。若衆が集まって夜明かしする庚申侍の日、河原の古戦場に化け物退治に行くことになる。薬売りは、生者が死者を弄することは死者の怒りを買う、死者の怒りは眠っていたモノノ怪を呼び覚ますと警告するが……。

人物紹介

山中甚次郎(やまなかじんじろう)
かつて藩の三老の一人であったが、戦場での功績があったにもかかわらず、零落。家柄への執着が強く、怪異が出没するという古戦場で亡くなった父祖の痕跡を探し集めている。ある夜更け、古戦場に獣臭が漂うとそこに巣くう怪物が現れて、父祖の戦いの記憶を見せつけられ……。庚申待の折、若衆たちで古戦場の妖異を退治しようという話になったところで、薬売りが現れる。

相良惣右衛門(さがらそうえもん)
九州の月ヶ瀬藩の家老格の家柄。若衆の中では年長。

坪倉与兵衛(つぼくらよへえ)
若衆宿の中で目付どのとして外から見守る。隠居した老人がその責を担うのだが、ここ数
年目付どのを引き受けているのが坪倉与兵衛という老人。

第六話 ぬっぺらほふ

本郷前田藩邸の周辺では、「美しい顔、おいてけ」という声と共に、美しい女性たちが行方不明になるという怪異が続いていた。堀田掃部は、その怪異退治を東条忠義に命じるが、東条は妻と長女をその怪異で失っていた。文武に精通させた娘の楓の大奥入りを条件に、楓を伴い現地に向かった。無事、大奥入りを果たした楓。だが、事態は解決してはいなかったのだ。薬売りが怪異の真相に迫る――感動の大団円。

人物紹介

東条忠義(とうじょうただよし)
直参旗本で武芸に励み、若年寄の覚えをめでたくして書院番組に抜擢。本郷で妻・椿としっかりものの長女・竹が行方不明に。残った娘の楓の大奥入りを果たすべく、武芸・学問に精を出させる。

東条楓(とうじょうかえで)
忠義の娘で、厳しく鍛えられ、居合の稽古に精を出し、そのあたりの男には乱取で負けぬ腕前。四書五経を諳んじるほどに学問にも励んでいる。母と姉の行方を懸念している。

吉野(よしの)
楓と同じ年頃の隣人で親友。

堀田掃部(ほったかもん)
忠義に本郷前田藩邸周辺の怪異退治を命じる。

作品紹介・あらすじ
仁木英之『モノノ怪 執』



モノノ怪 執
著者 仁木英之
定価: 726円(本体660円+税)
発売日:2022年06月10日

斬新な世界観で多くのファンを魅了した『モノノ怪』の世界が小説で蘇る
15年経った今でもノイタミナ全70作中第1位(※「あなたが選ぶ思い出の3作品」2005年―2009年制作部門1位)という人気を誇る和製ホラーアニメ作品『モノノ怪』。その作品世界を踏襲したスピンオフ小説を「僕僕先生」「黄泉坂案内人」 シリーズで人気の仁木英之が書下ろす。
猪苗代湖畔の天守に夜になると現れる姫、深川の長屋住まいのつくり花師を取り込んだ妖狐、古戦場に現れる獰猛な妖怪、本郷前田藩の屋敷近くに出る顔をはぐ怪物など、モノノ怪あるところに現れる妖しき薬売り。「形」「真」「理」の3つが揃うとき、薬売りの持つ”退魔の剣”の封印が解かれ、モノノ怪を斬る! 斬新な世界観で多くのファンを魅了した和製ホラーアニメ『モノノ怪』に登場する謎多き薬売りのスピンオフ小説、全6話。帯推薦文は、中村健治監督!  
     
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アニメ『モノノ怪』の、初のスピンオフ小説『モノノ怪 執』が遂に発売! 著者・仁木英之インタビュー!


https://kadobun.jp/feature/interview/entry-46072.html

『モノノ怪 執』カバー絵を担当した"神絵師"おくさんのメールインタビュー


https://kadobun.jp/feature/interview/entry-46074.html


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