垣谷さんの最新小説『うちの父が運転をやめません』が、「読書メーター」が配信するメールマガジン「週間おすすめランキング情報 Vol.373」の小説部門で1位を獲得しました。40代女性を中心に読み終わったユーザーから共感の声が続々寄せられています。その中から特徴的なレビューをご紹介します!
私も実際70歳を過ぎた親の運転を心配しています。生活必需品の車がなくなると・・・問題山積みです。(naoさん)
一番多いのは、このように読者の親世代がまさに免許返納問題に直面している、という感想です。テーマとなっている「高齢ドライバー」は、ここ数年でその危険性が指摘されてきています。身近な存在での心当たりが増えてきている人が多いということでしょう。
一方で、こんな感想もあります。
高齢者ドライバーの問題とともに、人生後半の生き方や、買い物難民や過疎化の問題なども絡めていて、色々考えさせられた。(はやかさん)
「高齢ドライバー」の話にとどまらず、少子高齢化、地方の過疎化など、多様な要素を織り込んだ話の展開にいろいろと考えさせられた、という読者も多いようです。
以下、同様の意見を含んだ感想です。
全ての世代に読んで欲しいと思った。これは免許返納を迫るだけの話ではなく、あらゆる年代の人がどう生きるかについても問いかけてくる話だ。(おおやまさん)
高齢の頑固な父親に、あの手この手で免許を返上させようと周りが奮闘する話かと思って読み始めましたが、少し思っていたのとは違い、もっと深い、人生を見つめ直す物語でした。(雪さん)
親を心配し口煩く言う息子、車の運転をやめたくない父、それぞれに共感する部分があって一概に何が正解かなんて言えない。誰もがいつかは高齢者になる事を皆が気付き温かい目線で解決に導ける世界であって欲しい。主人公・雅志の決断とラスト一行に拍手。(四つ葉さん)
このように発売一か月で様々な感想が寄せられています。タイムリーなテーマ、幅の広がりと深みのある中身は、ぜひ本作でお楽しみください!
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▼垣谷美雨『うちの父が運転をやめません』詳細はこちら(KADOKAWAオフィシャルページ)
https://www.kadokawa.co.jp/product/321811000204/