恋愛小説の名手・喜多嶋隆。最新作『7月7日の奇跡』では、ラブ・ストーリーが主軸でありながらも、恋をきっかけに、自分の人生を取り戻していく青年と少女、そして、2人を取り巻く人々が変わっていく姿が、温かみのある筆致で描かれます。読み終わったあと、“自分が本当に大切にしたいもの”を、ふと思い出させてくれるのが喜多嶋作品の魅力。その奥深さを、たくさんの方に味わっていただきたく、3つの愛の形をご紹介します。
1:『7月7日の奇跡』
彼女は、少年の姿で僕の前に現れた。
友人の自殺のため、船員学校を休学した雄次は、ある日、ショートカットが似合う野性的な少年に出会う。だがひょんなことから彼の秘密に気づき……。海辺の町を舞台に、傷ついた心が再生する姿を描く感動作。
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2:『夏だけが知っている』
僕が好きになったのは妹だった――。
父親と二人暮らしの高校二年生の航一のもとに、腹違いの妹がやってきた。素直で一生懸命な彼女を見守るうち、兄の心は揺れ動きはじめる……海辺の町を舞台に描く、限りなくピュアでせつないラブ・ストーリー。
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3:『賞味期限のある恋だけど』
恋に落ちた。夢中で愛した。期限つきの恋だと知っていたけれど――。
NYのレストランで、ピアニストの絵未が出会ったのは、脚本家志望の青年。夢を追う彼の不器用な姿に彼女は惹かれていくが、彼には妻がいた……。恋を失っても、前を向き凛として歩く女性たちを描く2篇。
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