ミステリやグルメ小説など様々なジャンルの小説を発表し、中でも「ビストロ三軒亭」シリーズや「神楽坂つきみ茶屋」シリーズで人気を博する斎藤千輪さん。
今回、彩り豊かなグルメ小説を取り揃える「角川ごちそう文庫」から、書き下ろし最新作『憧れの貴婦人レシピ』を刊行しました。
結婚して10年の夫に不倫されて離婚。明日を生きる希望をなくした女性が、ひょんなことから歴史上の“貴婦人”が愛した料理を調査することになり、個性豊かな仲間と一風変わった絶品料理を通じて前向きな気持ちを取り戻していく、心温まる1冊です。
マリー・アントワネットや楊貴妃など、高名な貴族女性たちは一体どんな料理を食べていたのか? 珍しい料理の数々にも注目してほしい本作。本書を読んでくださった書店員さんの感想コメントをご紹介します。
ぜひこの機会に本書をお手に取ってみてはいかがでしょうか?
歴史×グルメ。じんわり心が温まる新たなグルメ小説『憧れの貴婦人レシピ』に共感&絶賛の声が続々!
どんどん前向きになれて、夢のような小説です!
日常から飛び越えた料理に出会えてどれも美味しそうで、歴史とコラボしているのが知識が広がり魅力的で、どんどん前向きになれて、夢のような小説です!
――うさぎや矢板店 山田恵理子さん
料理の好きな人、歴史の好きな人、漫画の好きな人も楽しめます。
貴婦人達が愛した料理を再現して食べる様子や実在する少女漫画や少年漫画が登場したり
料理の好きな人、歴史の好きな人、漫画の好きな人も楽しめます。
さらに、登場人物のそれぞれの生き方に感動しました。そして、これからの人生に新しい希望を与えてくれました。
これは心まで癒してくれる『最高のレシピ』です!
――BOOKPORT203 中野島店 中野博之さん
二重、三重、四重に楽しさがしきつめられたお話。
グルメ小説ということで、未知の料理を想像しながら、
「この料理、どんな味がするんだろう?」といつものように楽しみながら読んでいたところ、
後半から、思わぬ不意を突かれる流れに……おや?
漫画好きには思わず笑ってしまう展開や、伏線なんかもあって、
さらに驚きの真実へ……って、二重、三重、四重に楽しさがしきつめられたお話。
心の底から堪能しました!
――BOOKPORT 成川真さん
俯いた人の背中をそっと擦ってあげるような小説でした。
時を超え、空間を超え、地位も性別も超え、色々なところへ
連れて行ってくれるのが小説。
五感をフルに刺激されながら、本作でも縦横無尽に旅ができました。
メンタルを安定させるために必要な三要素が散りばめられた
俯いた人の背中をそっと擦ってあげるような小説でした。
身辺の豊かさがどれだけ人の気持ちをあげるか。
ちょっとしたキラキラした出来事や思いがどれだけハートを癒すことか。
登場する歴史の「蘊蓄」の数々も興味深い!
こういう「繋がり」も重要ですね。
古の貴婦人のレシピが案外作れそうなものが少なくないのは
意外でした。「挑戦」したら手が届きそうなものも!
5月から6月は新生活に倦みメンタル落ちるころであります。
「憧れの貴婦人レシピ」がそんな人の元にも届いてくれるよう応援の
気持ちを込めながら売場も拵えてみたいです。
素敵な作品に編んで下さりありがとうございました。
――文教堂 教室事業部 太田鉄也さん
美味しい料理と素敵な出逢い!
美味しい料理と素敵な出逢い!
人生何が起こるかわからない!
華帆が少しづつ人生に前向きになっていく姿がとても嬉しくて……!!
人は1人では生きられない。
誰かに助けられ、誰かを助けて、人生って素晴らしい〜!!
千輪先生のとても美味しそうな料理の描写!!最高です!!!!
個人的は鶏冠を食してみたい……!!
――文真堂書店 ビバモール本庄店 山本智子さん
騙されました。まさかの展開。
作者の正体、騙されました。まさかの展開。
そして作中の食事もお酒も、どれも美味しそうでたまりませんでした。
試行錯誤しつつも完成していく料理の数々。
歴史になぞらえてあるのも、とても素敵でした。
販売されてたら、絶対に食べてます。
――宮脇書店 境港店 林雅子さん
わかるよ、としみじみと共感出来ます。
美味しい料理とフレンドシップのマリアージュ、という感じでとても楽しめました。
目新しい料理や美しい食器も描写がわかりやすく、味や模様の想像が浮かびやすく読めました。華帆ほどハードな体験ではなくとも、彼女の「不安」については身に覚えがある人も多いのではないでしょうか。夜眠れるまで漫画を読んだり、自分から膨らませてしまったり、わかるよ、としみじみと共感出来ます。
そんな華帆が新たな世界に踏み出し、視覚や味覚だけではなく自然に触れて五感を輝かせていく様は感動的でした。楽しく読みながらもどこかで引っかかっていた「京太郎や真理の親切さの理由は?」という疑問にも最後に見事に答えが示され、大満足なエンドでした。個人的に彼らの間に恋愛が絡まなかったのも好印象でした。他者との交流には様々な関係があり、フレンドシップやヒューマニティで繋がる物語が読めて良かったです。
――紀伊國屋書店 上智大学店 石澤可菜子さん
安心して読める作品に癒されました。
料理によって人が立ち直って元気になっていくお話。私も元気をもらえました。
誰もが知ってる貴婦人たちが食したレシピ。読んでいるだけでお腹が空いてくる。私も食べたい!!想像が膨らみます。
華帆ちゃんが自分を取り戻していく様成長していく様子は読んでいても気持ちよかった。本当にいい出会いでよかった。安心して読める作品に癒されました。
――宮脇書店ゆめモール 下関店 吉井めぐみさん
心底愛おしい作品でした。
この4人のやり取りを間近で眺めたい、あわよくば仲間になりたい!
突然の出来事から狭くて小さな殻に淋しそうに縮こまるように生きていた主人公が、素敵な人達と想像するだけで憎らしくなるぐらい美味しそうな料理に出会い、明るい希望や知識欲を見つけて輝きを取り戻していく姿が心底愛おしい作品でした。
本来の魅力を取り戻し更に前を向いて行く主人公に周りも影響を受けているのが分かり「人が与える力はこう在りたいよね」と頷きたくなります。
余談ですが、私も母の影響で読んだ漫画の数々が、あまりに主人公と被っていたので尚更共感してしまいました。
――宮脇書店 本店 藤村結香さん
著者プロフィール
斎藤 千輪(さいとう・ちわ)
東京都町田市出身。東京都在住。映像制作会社を経て、現在放送作家・ライター。2016年に『窓がない部屋のミス・マーシュ』で第2回角川文庫キャラクター小説大賞・優秀賞を受賞してデビュー。20年に『だから僕は君をさらう』で第2回双葉文庫ルーキー大賞を受賞。著作に「ビストロ三軒亭」シリーズ、「グルメ警部の美食捜査」シリーズ、「神楽坂つきみ茶屋」シリーズ、『魔城の林檎』などがある。
作品紹介
書 名:憧れの貴婦人レシピ
著者名:斎藤 千輪
発売日:2025年05月23日
歴史上の貴族女性たちが愛した料理とは。美味しく心温まる、絶品グルメ小説
結婚して10年の夫に不倫され離婚。仕事もお金も趣味を楽しむ気力もなしと人生どん底の華帆は、ある日飛び込んだバーで、見たことも無い美味しそうな料理と、不思議な雰囲気の男性・京太郎と出会う。
彼は歴史上の貴族女性たちが愛した料理を調査するライターだという。フランス王妃が愛した鶏のトサカを使った煮込み料理「チブレオ」を食べ、その美味しさとあたたかさに心を動かされた華帆は、京太郎の「貴婦人レシピ」の調査を手伝い始めるが……。
マリー・アントワネット、ヴィクトリア女王、クレオパトラ、楊貴妃。歴史上の高名な女性たちは一体どんな料理を食べていたのか。個性豊かな仲間と絶品料理が紡ぐ、心温まる新たなグルメ小説!
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