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特集

当たり前ってなんだろう?「“ふつう”を問い直す小説5選」

私たちの生活には、数えきれないほどの「ふつう」や「当たり前」が潜んでいます。

例えば、「男の子なら……」「母親なら……」など、「○○なら○○するのが“ふつう”」という、自分で決めたわけでもない「当たり前」が世界には溢れています。一方で、それが「ふつう」だとされることで見落とされるものも数多く存在します。その存在に気がつけないまま「ふつう」を振りかざすことで、時には他者を傷つけ、時には自分自身をも縛り、お互いに生きにくくなってしまうこともあるでしょう。

けれど、世界にはそんな「ふつう」を見つめ、解き明かし、差し出してくれる物語があります。今回は、「ふつう」を問い直す小説を5つご紹介します。ふと生きにくさを感じた時、その一冊はきっと、導くようにあなたの視界を拡げてくれるはずです。

きっとあなたに寄り添ってくれる。「“ふつう”を問い直す小説5選」

村田沙耶香『丸の内魔法少女ミラクリーナ』(角川文庫)



世界にあふれる理不尽や呪縛から、人生を解き放つ魔法がここにある!

36歳のOL・茅ヶ崎リナは、オフィスで降りかかってくる無理難題も、何のその。魔法のコンパクトで「魔法少女ミラクリーナ」に“変身”し、日々を乗り切っている。だがひょんなことから、親友の恋人であるモラハラ男と魔法少女ごっこをするはめになり…ポップな出だしが一転、強烈な皮肉とパンチの効いた結末を迎える表題作ほか、初恋を忘れられない大学生が、初恋の相手を期間限定で監禁する「秘密の花園」など、さまざまな“世界”との向き合い方を描く、衝撃の4篇。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322206000473/

吉川トリコ『あわのまにまに』(KADOKAWA)



どれだけの秘密が、この家族には眠っているんだろう――

「好きな人とずっといっしょにいるために」、あのとき、あの人は何をした? 
2029年から1979年まで10年刻みでさかのぼりながら明かされる、ある家族たちをとりまく真実。
あの時代、確かにそうやって、わたしたちは生きていた。
隠されていた「わたしたちの秘密」を理解したとき、あなたは平常心でいられるか。
『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞した著者が放つ、生き方、愛、家族をめぐる、「ふつう」を揺らがせる逆クロニクル・サスペンス。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322109000581/

著:ソン・ウォンピョン、翻訳:矢島暁子『アーモンド』(祥伝社)



“感情”がわからない少年・ユンジェ。
ばあちゃんは、僕を「かわいい怪物」と呼んだーー

扁桃体(アーモンド)が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない十六歳の高校生、ユンジェ。
そんな彼は、十五歳の誕生日に、目の前で祖母と母が通り魔に襲われたときも、ただ黙ってその光景を見つめているだけだった。
母は、感情がわからない息子に「喜」「怒」「哀」「楽」「愛」「悪」「欲」を丸暗記させることで、なんとか“普通の子”に見えるようにと訓練してきた。だが、母は事件によって植物状態になり、ユンジェは、ひとりぼっちになってしまう。
そんなとき現れたのが、もう一人の“怪物”、ゴニだった。
激しい感情を持つその少年との出会いは、ユンジェの人生を大きく変えていくーー。
怪物と呼ばれた少年が愛によって変わるまで。

(あらすじ:祥伝社オフィシャルHPより引用)

君嶋彼方『夜がうたた寝してる間に』(KADOKAWA)



君の顔では泣けない』著者待望の新刊! 小説野性時代新人賞受賞第一作。

高校二年の冴木旭には、時間を止めるという特殊能力がある。だが旭にとって一番大事なのは、普通の場所で、普通の人と同じように生きていくことだ。異質な存在に向けられる無遠慮な視線や偏見に耐え、必死で笑顔をつくっていた旭だったが、大量の机が教室の窓から投げ捨てられるという怪事件が起こり、能力者が犯人ではないかと疑われる。旭は真犯人を見つけて疑いを晴らそうとするも、悩みをわかり合えると思っていた能力者仲間の篠宮と我妻にも距離を置かれてしまう。焦りを覚えていたところに、また新たな事件が起きて……。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322204000318/

朝井リョウ『正欲』(新潮社)



生き延びるために、手を組みませんか。いびつで孤独な魂が、奇跡のように巡り遭う――。

あってはならない感情なんて、この世にない。それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ――共感を呼ぶ傑作か? 目を背けたくなる問題作か? 絶望から始まる痛快。あなたの想像力の外側を行く、作家生活10周年記念、気迫の書下ろし長篇小説。

(あらすじ:新潮社オフィシャルHPより引用)

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