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特集

大切なことは、スクリーンのなかに。「映画小説5選」

映画館は、好きですか?
12月1日は「映画の日」です。
チケットを握りしめて劇場に入れば、薄闇の向こうに現れる大きなスクリーン、座り心地の良いシート、魂を揺さぶるサウンド。上映前の見知らぬ人同士で共有される期待も、エンドロールのいつまでも去り難い余韻も、きっと映画館にしかないもの。ふとした時につい行きたくなる、そうでなくても久しぶりに行ってみると「また来たい」と思える、あの場所には、あるいは「映画」そのものには、何らかの魔力があるのかもしれません。魔力によって、映画を“観る”ことに心惹かれる人もいれば、映画を“撮る”ことに心奪われる人もいるようです。今日は、そんな映画の魔力を小説の世界で体感できる、おすすめの作品を5作、ご紹介します。
読み終えた本を片手に、今日はふらっと映画館へ、なんていう気まぐれも、きっと魔力のせい。

映画の魔力を体感できる「映画小説5選」

大島真寿美『チョコリエッタ』(角川文庫刊)



こわばった心を解き放つ。映画へのオマージュに満ちた青春小説

進路調査に「犬になりたい」と書いて呼び出しをくらった知世子。彼女が幼稚園年長組の夏休み、家族旅行の道中で事故に遭い、母は帰らぬ人となった。「死にたい」「殺されたい」。からっぽの心に苛立ちだけがつのる高校2年生の夏、映画研究会OBである正岡の強引な誘いで、彼が構えるカメラの前に立つことに。レンズの向こう側へあふれるモノローグが、こわばった心を解き放つ。ゆるやかに快復する少女を描いた珠玉の青春小説。

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/200810000286/

原田マハ『キネマの神様』(文春文庫刊)



無職の娘とダメな父。ふたりに奇跡が舞い降りた!

39歳独身の歩(あゆみ)は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに、歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、切なくも心温まる奇跡の物語。第8回酒飲み書店員大賞受賞作!

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

一肇『少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語』(角川文庫刊)



「映画を撮る」その破壊的な魔力に憑かれた青年たちの爆走青春ミステリー!

20歳にして中堅私大1年の十倉和成。下宿の天袋からセーラー服姿の絶滅危惧種的大和撫子・さちがはいおりてきた日から彼の停滞しきった生活は急転する! 映画と少女と青春と。熱狂と暴走の新型ミステリ!

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら ⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321609000339/

我孫子武丸『探偵映画』(文春文庫刊)



新本格の雄、初期の傑作!

新作の撮影中に謎の失踪を遂げた鬼才映画監督、大柳登志蔵。すでにラッシュは完成、予告篇も流れているが、実はこの時点で作品の結末を知るのは監督のみ。残されたスタッフは、撮影済みのシーンからスクリーン上の「犯人」を推理しようとするが……。『探偵映画』というタイトルの映画をめぐる本格推理小説。

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

深緑野分『スタッフロール』(文藝春秋刊)



特殊効果の“魔法”によって、“夢”を生み出すことに人生を賭した2人の女性クリエイター。その愛と真実の物語。

戦後ハリウッドの映画界でもがき、爪痕を残そうと奮闘した特殊造形師・マチルダ。
脚光を浴びながら、自身の才能を信じ切れず葛藤する、現代ロンドンのCGクリエイター・ヴィヴィアン。
CGの嵐が吹き荒れるなか、映画に魅せられた2人の魂が、時を越えて共鳴する。

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

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