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電車が走れば、物語が動き出す。「鉄道小説5選」
「鉄道の日」の由来は?
編集部おすすめ「鉄道小説」を厳選してご紹介!
10月14日は「鉄道の日」!
明治5年(1872年)のこの日に、新橋駅~横浜駅間で日本最初の鉄道が開通したことを記念して定められたそうです。
つまり今日は……鉄道にまつわる小説を読むべき日なのです!!
「鉄道小説」と聞いて、みなさんはどんな作品を思い浮かべるでしょう。
時刻表や路線図がカギを握る推理小説?
駅員さんや乗客の想いをつむぐお仕事小説?
それとも、失われた路線で何かがうごめくホラー小説?
たくさんの人を乗せて走る電車には、たくさんの物語が詰まっています。
編集部おすすめの5作を読んで、小説で鉄道を楽しみましょう!
事件を乗せて、電車は走る! 個性豊かな「鉄道小説5選」!
西村京太郎『知覧と指宿枕崎線の間』(角川文庫刊)
連続殺人の現場に残された「大義」の文字。前代未聞の事件に十津川が挑む!
京王多摩川の河原で発見された、30代男性の刺殺体。現場で見つかった白い封筒の中には「大義」と書かれた紙が入っていた。十津川警部が捜査を開始すると、続けざまに20代のOL、60代の大学教授が死体で発見され、どちらの現場にも「大義」の文字が残されていた。十津川は被害者の過去を調べるうち、被害者の父親か祖父が戦時中に陸軍の航空機にかかわっていたという共通点に気づく。連続殺人犯の動機を辿り、捜査のために鹿児島・知覧へ向かう十津川。やがて、十津川は真犯人を炙り出すため、前代未聞の奇策を放つ! 長編ミステリー!!
(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)
詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322101000257/
七尾与史『山手線探偵 まわる各駅停車と消えたチワワの謎』(ポプラ文庫刊)
神出鬼没の名探偵? 助手は小学生&自称ミステリ作家?? そして――謎解きはなぜか電車内???
山手線の電車内だけに神出鬼没で現れるといわれる謎の名探偵――山手線探偵・霧村雨。彼を支えるのは、小学5年生の助手・シホと、見当違いな推理を働かせまくる自称作家の三木幹夫。彼らトンチンカン3人組が、日常の謎から殺人事件まで、どんな事件でも解決します!
(あらすじ:ポプラ社HPより引用)
真保裕一『ローカル線で行こう!』(講談社文庫刊)
廃線間際の赤字ローカル線。その未来を託されたのは新幹線の若きカリスマ・アテンダント。読めば元気が出る痛快鉄道再生ミステリー!
「お金がないなら、知恵を出すのよ!」。年に2億の赤字を出し存続が危ぶまれている「もりはら鉄道」の再生を託されたのは、地元出身の新幹線カリスマ・アテンダント篠宮亜佐美、31歳。沿線住民やファンを巻き込む企画を繰り出し、体あたりで頑張る姿に社内も活気づく。しかし、次々に不穏な事件が起こり……。
有栖川有栖『赤い月、廃駅の上に』(角川文庫刊)
鉄道がいざなう、異界への扉――。
廃線跡、捨てられた駅舎。赤い月が昇る夜、何かが起きる――。鉄道が垣間見せる異界の姿の数々。震えるほど恐ろしく、息が詰まるほどせつない著者新境地のテツ怪談集!
(あらすじ:KADOKAWA HPより引用)
詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/201203000945/
山本巧次『阪堺電車177号の追憶』(ハヤカワ文庫JA刊)
大阪×路面電車ミステリ
大阪南部を走る路面電車、通称・阪堺(はんかい)電車。なかでも現役最古のモ161形177号は、大阪の街を85年間見つめつづけてきた――戦時下に運転士と乗客として出会ったふたりの女性の数奇な運命、バブル期に地上げ屋からたこ焼き店を守るべく奮闘するキャバクラ嬢たち、撮り鉄の大学生vsパパラッチvs第三の男の奇妙な対決……昭和8年から平成29年の現在まで、阪堺電車で働く人々、沿線住人が遭遇した事件を鮮やかに描く連作短篇集。
(あらすじ:Hayakawa Onlineより引用)
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