江戸時代の天才画家の実像に迫った『若冲じゃくちゅう』、天然痘が猛威を振るう天平てんぴょう時代を舞台とした『火定かじょう』と、話題作を発表し続ける澤田瞳子さんの最新刊龍華記りゅうかきは、平安末期の奈良を襲った「南都焼き討ち」と、源平争乱に翻弄される人々の苦悩を描きます。生まれも育ちも京都の澤田さんと、大阪が地元でプライベートでも交流のある朝井まかてさんが、京都弁と大阪弁の飛び交うなごやかな雰囲気の中、歴史時代小説への想いを語り合いました。
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普段は聞けない同業者の話

朝井:作家仲間で、「あの人は月四百枚も書いている」とか、冗談で「一日五枚をノルマにしてる」なんて話がたまに出ますが、実はあまり作家同士で仕事のことを話題にしないよね。せっかくの機会やから、まず実作についての話をしましょうか。

澤田:締切のこととかですか?(笑) 朝井さんは、月に恐ろしいほどたくさん書いてはりますよね。時々締切が惑星直列のようですよ。

朝井:つい、何も考えずにスケジューリングをしてしまうから。月に何枚書いてるか訊かれることがあるんやけど、書き上げたものを渡しているだけなので自分ではサッパリ把握してない(笑)。五十枚の約束やのに、八十枚書いてしまうこともありますし。

書籍

『龍華記』

澤田 瞳子

定価 1836円(本体1700円+税)

発売日:2018年09月28日

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    書籍

    「本の旅人2018年10月号」

    角川書店編集部

    定価 100円(本体93円+税)

    発売日:2018年09月27日

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      書籍

      『悪玉伝』

      朝井 まかて

      定価 1728円(本体1600円+税)

      発売日:2018年07月27日

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