「江夏の21球」で鮮烈なデビューを飾り、後のスポーツジャーナリズムと書き手に大きな影響を与えながらも早世した作家・山際淳司さん。その野球短編だけを集めた新しい傑作選が『江夏の21球』というタイトルで新しく発売されたことを記念して、山際さんの子息である犬塚星司さんがゆかりのある人々にお話をうかがいにいく「『江夏の21球』対談―今こそ山際淳司を読み直す―」がスタート。初回は山際さんとの親交が深く、「江夏の21球」でも重要な役割を果たした「鉄人」衣笠祥雄さんをお招きしました。
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江夏の孤独を言葉にできたのは、山際さんだけだった

犬塚星司(以下、犬塚):「江夏の21球」を含めた山際の文章が新書にまとまりまして、衣笠さんにもぜひお話をうかがえればと、ご連絡いたしました。

衣笠祥雄(以下、衣笠):山際さんの本がこの2017年に出るとはね。亡くなってからもう22年か。

犬塚:今回の新書に収録された作品の中ですと、衣笠さんは「江夏の21球」(角川文庫『スローカーブを、もう一球』所収)と「野球の『故郷』を旅する」(角川文庫『真夜中のスポーツライター』所収)に登場されていますね。「野球の『故郷』を旅する」は、山際がクーパースタウンに行った時の話で、衣笠さんとご一緒に取材された話に触れられています。

書籍

『江夏の21球』

山際 淳司

定価 907円(本体840円+税)

発売日:2017年07月10日

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