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『メタモルフォーゼの縁側』プロダクションノート〈1〉~プロデューサーが語る原作の魅力

女子高生・うらら(芦田愛菜)と老婦人・雪(宮本信子)。BLマンガをきっかけに出会った二人の、年齢を超えた友情を描き出す青春漫画『メタモルフォーゼの縁側』(KADOKAWA)。その実写映画の公開に際して、河野英裕プロデューサーの言葉から制作の裏側に迫る。

「最小限の練られたセリフで作品が作り上げられていて、でも全部がその中にある」

様々な漫画賞を受賞し、刊行直後から話題となった漫画『メタモルフォーゼの縁側』。河野英裕プロデューサー(以下、河野P)が、その原作と出会ったのは1巻が発売されたばかりの頃だったという。
「表紙の絵、装丁、帯 のキャッチコピー……最初は単純にめちゃくちゃ好みな作品だなと思い、⼿に取りました。実際読んでみたらものすごく感動して、涙が出てきて。いつも“⾃分が⾒たいもの”を作りたいと思っているので、これは絶対に映像化したいなと。プロデューサーとしては⼥性が主⼈公のものをここ20年くらい作っていなかったのでとても新鮮に感じ、ぜひ挑戦したいという思いもありました」
原作者の鶴⾕⾹央理も河野Pの熱意に応じ、映画化を快諾。その後、脚本を担当することになったのは大ベテランの岡⽥惠和だった。ドラマ『ファイトソング』や映画『余命10年』も記憶に新しい岡田も、原作を読んで「これは僕が書きたい」と語ったという。
「とにかく原作が素晴らしいというのが僕らの思い。最⼩限の練られたセリフで作品が作り上げられていて。でも全部がその中にあるんです」と河野P。岡田とともに、原作の脚色に徹して、脚本作りを続けていったそうだ。



原作を愛するスタッフ陣の気持ち

作品のキーアイテムの一つ、劇中のBL漫画『君のことだけ⾒ていたい』。主人公たちの出会いのきっかけともなる重要な作品として登場する。架空の漫画ゆえに、作画のクオリティが重要なポイントだと考えた河野Pは、BL界では知らぬ者はいない⼈気漫画家じゃのめにオファー。「でも“じゃのめ先生はとても有名でお忙しい方なので、まず無理だろう”と⾔われて。それでも諦めきれずツイッターを⾒て、直接連絡をしたら、ちょうど連載が終了したばかりで時間が空いていると返事が来たんです!しかもじゃのめさんもこの原作が⼤好きという嬉しい偶然も。本当に今回はすべて原作の⼒ですね」。



その後は演出に、河野Pと何度もタッグを組み、互いに絶⼤な信頼を抱く狩⼭俊輔を起用。「狩⼭監督は昔から⾃分でCG や造作物を器用に作れる知⾒とセンスがある。また彼と⼀緒に仕事をしたNHKプレミアムドラマ『奇跡の⼈』(脚本=岡⽥惠和。宮本信⼦も出演)で、今回の作品の持つ世界観と共通したものを上⼿く演出してくれました」。
狩山監督の細やかな演出で、主人公を演じた二人の女優は刺激を受けた様子。その模様は続きで、お伝えしていこう。

作品紹介

『メタモルフォーゼの縁側』
原作:鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(KADOKAWA)
監督:狩山俊輔
脚本:岡田惠和
出演:芦田愛菜 宮本信子 高橋恭平(なにわ男子) 古川琴音 生田智子 光石 研 汐谷友希 伊東妙子 菊池和澄 大岡周太朗

配給:日活

全国公開中
metamor-movie.jp
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会

STORY
主人公の佐山うららは、周囲に馴染めず、ひとりこっそりとBL漫画を読むことを毎日の楽しみにしている17歳の女子高生。もうひとりの主人公・市野井雪は、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人。雪がキレイな表紙に惹かれて買った漫画がBLだったことをきっかけに、出会ったふたりが、一緒に漫画を読み、一緒に笑い、一緒に泣いて、時には激論を交わす。BLで繋がったふたりが育む、年の差58歳の友情と挑戦の物語。


(原作情報サイト)
https://promo.kadokawa.co.jp/engawa/


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