2022年3月11日(金)に第75回 日本推理作家協会賞〈短編部門〉(主催:一般社団法人日本推理作家協会)の候補作が発表され、逸木裕氏の短編小説「スケーターズ・ワルツ」(「小説 野性時代」2021年2月号掲載/2022年1月刊『五つの季節に探偵は』収録)が選出されました。選考委員会ならびに発表は4月25日 に行われる予定です。
本作が収録されている『五つの季節に探偵は』は、“人の本性を暴かずにはいられない”探偵が出会った5つの謎を描く、精緻でビターなミステリ連作短編集です。
★一般社団法人日本推理作家協会 公式サイト
http://www.mystery.or.jp/
『五つの季節に探偵は』について
◆あらすじ
人の心の奥底を覗き見たい。暴かずにはいられない。
わたしは、そんな厄介な性質を抱えている。
高校二年生の榊原みどりは、同級生から「担任の弱みを握ってほしい」と依頼される。担任を尾行したみどりはやがて、隠された“人の本性”を見ることに喜びを覚え――。(「イミテーション・ガールズ」)
探偵事務所に就職したみどりは、旅先である女性から〈指揮者〉と〈ピアノ売り〉の逸話を聞かされる。そこに贖罪の意識を感じ取ったみどりは、彼女の話に含まれた秘密に気づいてしまい――。(「スケーターズ・ワルツ」)。
精緻なミステリ×重厚な人間ドラマ。じんわりほろ苦い連作短編集。
◆もくじ
イミテーション・ガールズ ―― 2002年 春
(※2019年 第72回日本推理作家協会賞〈短編部門〉候補作)
龍の残り香 ―― 2007年 夏
解錠の音が ―― 2009年 秋
スケーターズ・ワルツ ―― 2012年 冬
(※2022年 第75回日本推理作家協会賞〈短編部門〉候補作)
ゴーストの雫 ―― 2018年 春
◆書誌情報
作品名:五つの季節に探偵は
著者名:逸木裕
発売日:2022年1月28日(金)※電子書籍も配信中!
定 価:1,760円(本体1,600円+税)
装 丁: 青柳奈美
装 画: げみ
体 裁:四六判並製 単行本
頁 数:320頁
ISBN:9784041111680
★情報ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322011000440/
▽本書の試し読みを公開中
https://kadobun.jp/trial/itsutsunokisetsunitanteiwa/1ixx5pepp97o.html
▽精緻でビターなミステリ連作短編集『五つの季節に探偵は』&万華鏡のような青春ミステリ『星空の16進数』。2作刊行記念、逸木裕インタビュー
https://kadobun.jp/feature/interview/6iv8blin100s.html
▽同じ年デビューの“同期作家”トーク! 逸木 裕『五つの季節に探偵は』× 市川憂人『断罪のネバーモア』刊行記念対談
https://kadobun.jp/feature/talks/1l28mgdd9tc0.html
著者紹介 逸木裕(いつき ゆう)
1980年東京都生まれ。学習院大学法学部法学科卒。フリーランスのウェブエンジニア業の傍ら、小説を執筆。2016年、『虹を待つ彼女』で第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。他の著書に『少女は夜を綴らない』『星空の16進数』『空想クラブ』『電気じかけのクジラは歌う』『銀色の国』がある。