35歳、無職、パチンコ依存。その日暮らしの無為な生活を送る元極道の男が、ソープ嬢に恋をしたことがきっかけで、ふたたび闇社会の混沌へと飲み込まれてゆく——。
『闇夜の底で踊れ』で小説すばる新人賞を受賞された増島拓哉さんにお話をうかがいました。
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──小説すばる新人賞受賞おめでとうございます。

増島:ありがとうございます。受賞のことは自分からは周りに言っていなかったのですが、同級生や母親のママ友からちらほらとお祝いの連絡をもらいました。祖母が特に喜んでくれて、抄録の載った「小説すばる」を知り合いに配っていたみたいです。

──19歳の現役大学生とは思えない堂々の書きっぷりに驚かされました。小説はいつ頃からお書きになっていたのですか?

増島:高校生の頃に文藝部に所属していたので、掌篇はその頃から書いていました。他誌の新人賞にも時代物の短篇を書いて応募したことがありましたが、長篇に挑戦するのは今回が初めてでした。

──初めての長篇で、ハードボイルドを選んだ理由は?

増島:様々なジャンルの小説を読む中で、一番面白いと思ったのがハードボイルドだったので。小説家を志したのも、大沢在昌さんの『新宿鮫』を読んだことがきっかけでした。映画では、北野武監督の『アウトレイジ』や『ソナチネ』が好きなので、宮部みゆきさんから選評で「『アウトレイジ』シリーズを彷彿とさせる」と言っていただけたのは嬉しかったです。

──読む本を決める際の基準などはありますか?

書籍

闇夜の底で踊れ(集英社)

増島 拓哉

定価 1836円(本体1700円+税)

発売日:2019年02月26日

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    書籍

    「小説 野性時代 第185号 2019年4月号」

    小説 野性時代編集部

    定価 864円(本体800円+税)

    発売日:2019年03月12日

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