もしも地球から300万光年離れた星から、知的生命体による人口電波が届いたら――。山田宗樹氏の青春SF『SIGNAL シグナル』を読んだ読者から届いた、感想の一部を御紹介します。
今まであまり考えてこなかった宇宙のことについて考えるきっかけになった。物語が進むにつれて、どんどんのめり込み、読みたい気持ちが加速していった。朱鷺丘先輩と「僕」、滝沢先輩の3人の関係性がすごく素敵だと感じた。この物語を読むことができて、本当によかったと心から思った。
水ようかん 女性 20代
私たちの住む天の川銀河系以外からの信号、知的生命体の存在などワクワクする内容でとても面白い読書時間を過ごす事が出来た。『シグナル』解読後の素敵な結末に感動しました。
たんちゃん 女性 50代
読後、冒頭に書かれた「エピグラフ」を読んで再び感動した。
かわうそ 男性 40代
宇宙人はいる。誰もが一度は考えた事があるのではないだろうか。もし、本当に宇宙人が存在するとしたら、三百万光年先から、謎のシグナルが送られているとわかったら、私たちの日常はどう変わってしまうのだろう。想像すらできない出来事が壮大なスケールで描かれ、気づけばこの世界に完全に引き込まれていました。これは、人類滅亡の危機なのか。それとも救世主なのか。最後まで緊張感が途切れません。夢や感動を与えられた青年と、人類の命運を背負わされ怯え続けた人々との交流に温かみを感じ、ラストの素晴らしさに胸の高鳴りが止まりません。最高に楽しめるSF小説です。
びび 女性 30代
読んだ後、近くのプラネタリウムに出かけました。
たぬき 男性 50代
M33シグナル――。謎の〈声〉や〈波〉の存在。そんな理解不能な存在を、理解不能のまま、理解不能なものとして受け入れる。最初、私には難しすぎるなと思った。でも読み進めていくうちに宇宙のどこかにいるかもしれない誰かに伝えたい、この『存在』、届けたい切実な『願い』、そんなシグナルの目的を知ったときなぜか切なくなった。三百万光年の時空を超えて銀河から銀河へと受け継がれていく。私たち人類以外の誰かと地球の未来、いや宇宙の未来に想いを馳せる。そんな日がいつか来たら……。なんて壮大なロマンだろう。今夜、星を眺めてみよう。存在するかもしれない銀河の誰かを思って。
さくら 女性 50代
私の中のSF小説のイメージ「難しく読みにくい」が変わりました。面白く、物語の中にすぐに引き込まれ異世界へダイブ。地球以外の生命体がいたら見てみたい、話してみたいと私も思いました。宇宙の話を難しく書いておらず、分かりやすいので男女問わず楽しめる作品だと思いました。夢がいっぱい詰まった素敵な一冊です。
山﨑里奈 女性 30代
テーマが壮大! 私達が当たり前に思えている世界は、私達が理解するために創造した世界なのであり、私達の知は、膨大な未知の中でいかにちっぽけで無力なのかを、思い知った。その知の圧倒的な広大さを悟っているであろう、朱鷺丘先輩の言動が終始興味深く、先輩にアプローチをかける芦川くんの奮闘も、読者の世界観を丁寧に広げてくれるものになっていて面白かった。結末と、レセプター達の苦悩の部分が、テーマ設定の割には落ち着きすぎている感はあったが、ある意味一番リアリティのある終わり方のような気はする。
Skaka 女性 40代
中学生で感じた興味を一生の仕事として関わっていけるなんて、いいなー、素晴らしいことだなと思いました。夜空を見て、宇宙の広がりを、もしかしたら誰かが……と思いながら楽しんでみたいです。
はっちゃん 女性 50代
21世紀には地球以外から何らかのシグナルが届くかも知れません。イヤ、今地球上にシグナルを受信している人が私達の側にいるかも? 私達が気づかないだけでしょうか。
あまりりす 女性 60代
地球外知的生命体の存在について議論する芦川少年の理路整然とした語り口調と対照的な朱鷺丘先輩の不愛想なやり取りが実にコミカルで一気に読破しました。天文学的知識は全くないのですが、M33さんかく座銀河、タビーの星など宇宙に関心をもつ人たちにとっては、興味をそそる内容を踏まえながら、三百万光年離れたM33さんかく座銀河から発信された人工的電波を受信してしまった選ばれたレセプター達の苦悩が人間味のあるストーリー展開となっています。単なるSFファンタジーと違い、13歳の芦川少年が、17年後天文学の研究員となった朱鷺丘先輩から、当時受信した人工電波の内容を的確に指摘していたことを伝える内容があるが、終始無表情で反応をあまり示すことのない朱鷺丘先輩も、きちんと芦川少年(当時から)の話に耳を傾け、対応していた姿に、朱鷺丘先輩の人間味に触れた気がしました。
きんくん 女性 50代
いつのまにか、中の一員として話に参加していた自分がいました。SFは苦手分野なんですが、楽しく読めました。
まいまい 女性 60代
書名:SIGNAL シグナル
著者名:山田宗樹
定価:本体1,700円+税
KADOKAWA公式サイト
https://www.kadokawa.co.jp/product/322004000197/
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