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特集

【大反響】堂場瞬一『刑事の枷』への熱い感想が続々!

同僚から「裏切り者」と疎まれる訳アリ刑事・影山が執着する10年前の未解決事件。物怖じしない今風の新米刑事・村上は、傍若無人な影山の独自捜査に巻き込まれてしまうが……。著者の堂場瞬一氏自ら「これまで書いた刑事小説の集大成」と語る新刊『刑事の枷』を読んだ読者から届いた、感想の一部を御紹介します。


書影

堂場瞬一『刑事の枷』
定価: 1,980円(本体1,800円+税)
※画像タップでAmazonページに移動します。


10年前の事件に執念を燃やす影山に巻き込まれる村上とのバディから、現在の事件による村上の急激な変化(成長)に驚きを感じる。
村上を見守る先輩刑事(速水)がいい味を出している。これからの村上君の活躍も見てみたい。
ペンネームなし 男性 30代
面白い、一気に読める、引き込まれる。村上が刑事として、人間として成長していく様子が感じられた。エンターテインメントであると同時に、一種の教養小説(ビルドゥングスロマーン)の顔を持っている。また、悪漢小説としての側面も持っている。
刑事の仕事ぶりを生き生きと、精彩に描いておりリアルさを感じた。
久しぶりに直球勝負の読み応えのある小説を読んだように感じる。
Ottoさん 男性 70代
冒頭の鮮やかな影山の登場に目と心が惹かれた。
現在の事件と過去の未解決事件を同時に追い、新人刑事・村上の成長を見守りながら真実を突き止めるという大きな筋の周りに影山の過去、関わりを避けようとする同僚達、影山の様子を気に懸ける監査官室・今宮……等の小さな謎が絡んでくる。謎を追えば追うほど、深みにはまってしまった。……という状態に陥りつつも、刑事課の先輩達と村上の遣り取り、日常に掬い上げられた。
(この本を片手に神奈川方面を散策したい気分。新型コロナが落ち着けばいつか……)
解りそうでそう簡単に解らない謎の見事さだけじゃなく、登場する刑事達のかっこよさや大変さだけじゃない、そこら辺の会社員のような人間くさい日常がしっかり描かれる。そのバランスが警察小説・ミステリを書き続けてきた人だからこそ描けるんだろうな、と思った。
「刑事の”枷”」とは、影山が追い続けずにいられなかった事件の事かと考えていたが、組織という枠を飛び出そうが人倫にもとる事をしようが逮捕され事件が解決しようが刑事を辞められない……という事なのかもしれない。
それにしても村上くん、なかなかやりよる。クセのある、いい、おもろい刑事になりそうだ。堂場さんの作品のどこかで再会したい。
すくれ 女性 40代
真の正義とは何か、正義とは、自分の生き方に反映し、自分の心の中に存在していることを問われる作品だと感じました。
身内に甘い警察組織の中で、署内でも裏切り者のヤバイ奴のレッテルを張られ、孤立しても自分一人で捜査を進めていく影山刑事。誰もが敬遠して近寄らないが、何か使命感に囚われているように行動していく影山刑事のアウトローな生き方が、この時代には輝いているように感じました。川崎中央署で孤立した刑事影山と赴任してきたばかりの新米刑事の村上との会話では、強引に不愛想に話す影山に、最初は、どこかおどおどと話しかけていた村上も、段々遠慮なく、自分の思いをぶつけていく。それが、影山のみならず、監察官室の今宮や関課長、梶原捜査一課長にも、情報欲しさに図々しく大胆に、ものを言っていく。影山刑事と付き合っていくうちに、自然と意見を口にするようになり、自分の中で何かが変わり、言うべきところは言って堂々としていればいいと感じていくところに、村上刑事の成長を感じました。
影山刑事は、強引なやり方で村上を同行させるが、「これから人と会うときは刺激の強いものは食べるな」「重要な書類を捨てる時は、シュレッダーを使え。そうじゃなければ、そもそも紙のメモは作らないで、全部覚えろ」新米の村上刑事を教育していく場面は印象的でした。「どんな刑事でも心に引っかかっている事件がある。俺にとってはこの事件だ」影山の正義感と刑事として、事件解決に対する執念を感じました。
RYOICHI 男性 50代すくれ 女性 40代
過去の事件に影山が拘る謎を抱えながら、10年前と現在の事件を同時に追う村上に引っ張られ、一気に最後まで読まされてしまいました。魅力あふれる村上刑事が活躍する続編も読みたいです
イスカイ 男性 50代すくれ 女性 40代
一気に読みました。警察内部の汚い部分を見せられたけど、何故か読み終わって清々しい気分!
10年前の事件を自分勝手に1人で追う影山に、無理やり引っ張り込まれ迷惑そうだった村上だけど、この2人意外といいコンビですよね。村上達を囲む先輩達もいい味出してて絶対欠かせないメンバーです!
読み終わった瞬間から、早く続編が読みたくなる。そんな作品でした。
ひろりん 女性 60代すくれ 女性 40代
主人公・村上のかわいさと、その前を行く影山の刑事としての大きさと闇の対比が、凄く面白くて、楽しめました。事件の展開も、こんな方向に転がるのかという感じで、途中でドキドキし、不安になり、最後には道が開けたような気持ちになりました。本当に面白かったです。
ゆきがめ 女性 40代
「俺、これから一人の人間の人生を変えてしまうかもしれないんだ」
新人刑事村上のこの言葉が胸にささる。
村上の、刑事としての葛藤とそれを上回る影山刑事への好奇心は事件の確信へと徐々に迫っていき、やがて影山の過去も明らかになる。点と点が繋がる展開の面白さはさすが。一気に読了
物語終盤の取り調べのシーンは圧巻だった。正しく真っすぐ、真摯に。外にも内にも自分自身にも。人としての能力「人間力」に納得。そんな天然の正義感ともいえる村上と出会えたことが、影山の一番の「ラッキー」だと思わずにはいられない。
事件に惹かれてしまった影山も根っからの刑事。その後の二人の活躍、村上の成長の物語をまたいつか読んでみたい
さくら 女性 50代
過去の未解決事件に執着し、身勝手なふるまいで暴走する刑事と彼に翻弄される駆け出しの刑事。見えそうで見えない過去の事件の裏に隠された秘密が気になり、ページをめくる勢いが止まらなくなりました
裏切りや欲望が渦巻く人間関係の中で、徐々に見えてくる意外な繋がり、暴かれていく事件の真相に最後まで目が離せません。いつの間にか人間的な魅力にあふれ、人を惹きつける力を持つ2人の刑事の関係が心地よく、闘い続け閉ざされてしまった心の扉はきっと開かれる。そう思えるラストに熱いものが込み上げてきました
びび  女性 30代
続きが気になってどんどんページをめくってしまいました。癖のある登場人物たちも魅力的で、読み進めるうちに愛着が湧いてきて、物語に引きこまれました。
sayapy 女性 20代
何より影山刑事! この人は何者か知りたくて、ページをめくる手が止まりませんでした
名前の通り黒い大きな影でずっと新米刑事の翼君の背後に控えている彼。十年前の事件と影山刑事との関りがわかったとき、彼の行動の不可解さが腑に落ちました。少し無鉄砲だけど真っすぐな翼君、まだまだ活躍して欲しいです。恋人の花奈ちゃんとのこれからも、期待したいところです。
のりたまご 女性 40代
読みながら、まるでドラマを観ているかのようなスピード感とドキドキ感を感じられる話でした。
ごま団子 女性 40代
神奈川県川崎市の地理も、警察内部の事情も詳しくないので、読み進められるだろうかという心配があったが、それはすぐに杞憂であったとわかる。
事件からかなり遠いと思われる《点》を丹念に、ときにスピーディーに追っていく。警察の中にも、一般の会社の中にも、働き方改革がさりげなく散りばめられているのが、従来の刑事物と違うし、時代を取り入れていると感じた
時折でてくる食事シーンや魅力的なメニューは読んでるだけで興味が沸き、テレビドラマ化や映画化された折りには、夜に一人で観てしまったら、悶絶してしまいそうだ。また、食事シーンは、はりつめた作品でホッとできる瞬間だ。やはり、人間の食事は生きる糧だ。捜査と食事、作品にメリハリがあり、緩急がつけられて最後まで飽きさせない
「人生のやり直しとは」壮大なテーマに、きちんと答えを出した若き主人公も素晴らしいが、気になる脇役が散りばめられていたり、伏線をすべて回収していないので、是非シリーズ化を望みます。
椎良麻喜 40代
ページをめくる手が止まらない、どんどん読み進めたくなる作品だった。会話のやりとりがリアルで映像が頭の中で再生されているようだった。特に、犯人を確保する描写などは一つ一つの動作の光景がありありと浮かんできた
これまで警察小説をあまり読んでこなかったが、この作品をきっかけにもっと読んでみたくなった。堂場先生のファンになった。
水ようかん 女性 20代

書名:刑事の枷(かせ)
著者名:堂場瞬一
定価:本体1,800円+税
KADOKAWA公式サイト
https://www.kadokawa.co.jp/product/322007000496/


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