2020年1月、前作単行本から約20年ぶりに発売された『ドミノin上海』。
「恩田陸の裏ベスト」とも名高い前作と同様、30人以上の行動が互いに絡まり合い、まるでドミノ倒しのように運命が変わっていきます。東京駅が舞台だった前作に対し、最新作の舞台は、発展著しい上海の街! 闇オークションに関わるコーヒーショップ、渋滞をすり抜ける寿司デリバリー、頭上を漂うイグアナの幽霊、そして漢詩を詠むパンダ!?
「なんでもアリ」の魔術的世界は、「小説 野性時代」で2008年から不定期連載され、組み上げられてきたものでした。今回は『ドミノin上海』の重版を記念し、連載を彩ったsengajinさんイラストを特別に公開します。
●記念すべき初登場の扉がこちら!
なにが起きてもおかしくない、上海の街並みがぎっちり描かれています!
●街並みを描いたイラストはほかにもたくさん。
活気あふれるこの街自体が、物語の主役といってもいいのかもしれません。
●活気ある街だけあって、交通渋滞は相当のもの。
停止してしまった車線を横目に、暴走する黒い影が……!?
●『ドミノin上海』で事件を大きく動かすのは、骨董品を狙う国際的な窃盗団。
彼らの闇オークション開催に大きな役割を果たすのが、
外資系のコーヒーチェーン「モビーディックコーヒー」です。
●もうひとつだけ重要な場所を挙げるとするなら、
最近評判がうなぎのぼりの高級ホテル、「青龍飯店」。
前作ファンの方にはおなじみのキャラクターも、ここに滞在するようです。
●ホテルの人気の理由、気鋭のシェフが働く厨房を覗いてみると……
帽子の上に、イグアナの幽霊が!
なにかを刻む包丁を睨んでいるようでもありますが……?
●もう一匹、『ドミノin上海』のカバーでも大きな存在感を発揮していたのがパンダの厳厳。
恩田さんにとって「心のオアシス」だったという厳厳は、
動物園の檻を嫌って上海の街に逃げ出します!
●このイラストにも厳厳が!
どこにいるのかというと……。
●物語も終盤、やはり完結への突破口は厳厳が開いてくれたそうです。
この瞬間にいったい何が!?
●そして記念すべき最終回。
先頭を行くのは物語の冒頭で泣き崩れていた映画監督・フィリップ。彼が撮っているのは……?
そしてそれに続く優子、厳厳、風水師一行、料理人、芸術家、ベテラン飼育員……。
一同が会し、一体何が起るのか。ラストへの盛り上がりをいやが応にも期待させます!
一体何が起きたのか、こちらで紹介したイラストはどんな場面を表していたのか、
是非『ドミノin上海』でお確かめください!
●実は最終回直前、使用できなかった幻のイラストも存在したとか……?
カドブン限定で特別に公開でいたします。
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▼恩田陸『ドミノin上海』詳細はこちら(KADOKAWAオフィシャルページ)
https://www.kadokawa.co.jp/product/321908000115/