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特集

冷え性やアンチエイジングに「いわしのニラ酢和え」――小説『お江戸やすらぎ飯』に登場する薬膳料理レシピを特別公開②

こんなグルメ時代小説を待っていた!
『お江戸やすらぎ飯』鷹井 伶


角川文庫『お江戸やすらぎ飯』

角川文庫『お江戸やすらぎ飯』(著者・鷹井伶/編集協力・文芸工房シェルパ)


おいしくて体にいい料理と、医学館を取り巻く人間模様――吉原の遊郭で育てられた、不幸な生い立ちに負けない佐保さほが、人々を料理で幸せにする!
小説内に登場する、目からウロコの薬膳料理レシピを、特別にweb上で公開します。

あらすじ

江戸の大火で両親とはぐれ、吉原の遊郭で育てられた佐保。花魁になるための修業を重ねていた彼女には特殊な力があった。水穀すいこく精微せいび――食物から得られる滋養、養生の極意を、生まれつき備えているというのだ。幕府のお抱え医師の名家・多紀たき家の五男・元堅もとかたは、病に効く食材を言い当てる佐保の力を目の当たりにする。やがて、佐保は医学館に預けられ、病人を救う料理人を目指していく……。おいしくて体にいいグルメ時代小説!

第2回 いわしのニラ酢和え

 効能 高血圧・冷え性・老化防止……


いわしのニラ酢和え

いわしのニラ酢和え


材料(2人分)

  • いわしの刺身 (必ず新鮮なものを使ってください)…… 2尾
  • 白髪ねぎ …… 少々

【ニラの辛味ポン酢タレ】

  • ニラ …… 1/8束
  • 豆板醤 …… 小さじ1/2
  • ポン酢 …… 大さじ1
  • ごま油 …… 小さじ1

作り方

  1. いわしの刺身は食べやすいサイズに切り、ニラはみじん切りにします。
  2. ニラ、豆板醤、ポン酢、ごま油を混ぜ合わせ、タレを作ります。
  3. タレといわしをよく和え、白髪ねぎを飾ります。

解説

【いわしの薬膳成分】
五色:黒 五季:夏・秋 五味:甘・鹹 五性:温 五臓:脾肝腎心
効能:健脾 補気 健脳 活血 明目 安神

【ニラの薬膳成分】
五色:緑 五季:春 五味:辛 五性:温 五臓:肝腎
効能:補陽 降気 活血 化瘀 解毒

【特にオススメの方】
高血圧/不眠症/冷え性/血栓予防・動脈硬化予防・狭心症予防をしたい方/
美肌・老化防止・コレステロールの抑制を考える方

【五彩薬膳ポイント】
 いわしとニラは、どちらも「活血」作用を持つ食材です。活血とは、血を活性化させ、血液の循環を改善させる働きです。小説では、生理不順のお勝(かつ)にオススメしたこの料理ですが、冷え性の方にも大変オススメのメニューです。いわしもニラも体を温める「温」の性質、ニラの独特の匂いの元となる成分は、血行をよくして体を温め、風邪予防にも一役買ってくれそうです。豆板醤を効かせたポン酢タレで、食欲もそそられます。

【レシピ】阿部らら(本書の薬膳監修)薬膳料理研究家・国際中医薬膳師・「五彩薬膳」代表http://gosaiyakuzen.com


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