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特集

【イベントレポート】『舞台男子 the real』発売記念 杉江大志・公開インタビュー

舞台男子 the real』発売記念写真展が開催されたHMV&BOOKS SHIBUYA にて、5月3日、書籍に登場した杉江大志を招き、トークイベントが行われた。
聞き手を務めたのは『舞台男子』シリーズを手がけるライターのおーちようこ。「公開インタビュー」として行われた本イベントをまるごとお届けする。

与えられること、与えることを
真ん中に立つことで知りました

 
――今日はご登壇、ありがとうございます。短い時間ですが普段のインタビューの様子をお伝えできたらと思います。当時、『舞台男子』取材時に「出たかった」とおっしゃってくださいました。

杉江:それまでの記事を読んで、その人らしい生き方が書かれていて、読んでいてすごくワクワクしていました。だから、その連載に呼んでいただけて僕に興味を持っていただいたことがうれしかったんです。

――お話を伺って、印象深かったのはデビュー作のミュージカル『テニスの王子様』で、ひとり空回りしておられたという話です。

杉江:今思い返すのも恥ずかしいんですけど、まぁ、なんというか、当時、何の根拠もない自信と高いプライドを持っていたんです。でも、今は根拠のある自信をちゃんと持てるようになりたいな、と思っています。最近、すごく思うのは、お芝居をする上でも「唯一無二」を目指していかなきゃいけないということで、ちょっとややこしいんですが、自分を守るために根拠のない自信も必要、でも一方で、確固たる自信につながるための根拠も一生懸命作っていこうとしています。

――蓄積や経験することでわかることで知ることはたくさんあるかと。特に昨年から今年にかけては主演として真ん中に立つ機会も多く。先日、主演・加々美いつきを演じた『MESSIAH -月詠乃刻-』が千穐楽を迎えました。

杉江:終わりましたね……主演は何度か経験させていただきましたが、作品の内容にもよりますし、自分のいる位置によって全然、立ち方がちがうな、ということを感じたし、ものすごく考えました。座組みとしての在り方ももちろんちがうんですが、物語での主演の描かれ方によってもちがうということをこの作品で感じられたのはすごく大きかったと思っています。

――その主演作のひとつ、ミュージカル「スタミュ」第二弾決定、おめでとうございます。

杉江:さすが! 流れがスムーズですね(笑)。はい、初めての主演作がこうして反響があって続くことはとてもうれしいです。スタミュは初めての主演だったので、ただただがむしゃらでしたね。立場的にも年下の役ということもあって、真ん中でみんなからいろんなものを受け取る側だったんですね……なんだろう……葛藤する側というか、互いにいろんなものを渡しあうんだけど、最終的に自分が全部もらう役で、どちらかというと受け身だったんです。だから、真ん中にいて楽だったし、すごく楽しくてやりやすい役柄だったので、ただただ役者冥利に尽きる感じでした。
 でも、『MESSIAH -月詠乃刻-』に関しては本当に反対と言うか……与えてあげなきゃいけないし、支えてあげなきゃいけないし、真ん中でストーリーを追っている二人……御池万夜(長江崚行)と柚木小太郎(山沖勇輝)の糧になっていかなきゃいけなかったから。でも、その糧がずれることには気をつけました。自分が自分に対してずれたら自分で何とかできるけど、相手をずれさせちゃうと後はもう見守るしかできないから、その歯車がずれてしまうことはものすごく怖かったです。だからそこをすごく繊細に、与えることに関しては慎重に外さないようにと、思ってましたね。

――拝見して改めて、演じた加々美としてもご自身としても大人になった……と感じました。がむしゃらに進んでいたのが、そうして周りを見ることができるようになった姿に成長を感じます。

杉江:いやあ、でも辛いですね! 大人って大変なんだなって思いました。それまで、僕の周りにいた大人の方々はすごかったんだな、って今回気付いたし、この立場に回るのは、この年齢で早くないかな……って稽古場で、ずっと言ってました(笑)。

――さらに続編として映画も控えています。

杉江:本当に話の流れがスムーズですよ!(笑)。はい。その前の映画での出演はワンシーンだったので、今回はもっと成長した姿を監督に見せたいと思っています。あまり細かく指示とか言わない方なので、できるだけ話をしながら、どんなイメージを持っているのかを聞いて作っていきたくて。それが、また新たな経験にはなると思いますし、イメージをすり合わせてお互い納得できるような作品を目指したいです。

――「舞台」というものは観客が観たいところを編集して観るもので、「映像」は監督が見せたいところを切り取るものなので、映画では杉江さんがどんなふうに映像で撮られるのか、が気になります。

杉江:その「撮られ方」みたいなものは知っていかないといけないんだろうし、それを知って実践できるようにならなければ、と考えています。今後、映像作品にもたくさん出たいので、まずはそのための力をつけなければならない。だから、この機会は僕個人としてすごくいい経験になるだろうから少しでも多く吸収できるようにと思っています。

――改めて『舞台男子 the real』をご覧になっていかがでしょう。

杉江:話したことが残るのはうれしいです。この役はどんな思いでいたのかな? という当時の記憶はだんだん薄れていくから、後から読むことで思い出すこともあるし、また初心に戻って刺激になったりするから。実際、インタビューを受けているときも振り返りながら話していること自体が、もうちょっと刺激的でしたね。自分の成長を実感する部分もあれば、あの頃のままだなと感じたり、今も同じように思っているんだなって、改めて自分と向き合える時間だったから楽しかったです。

――写真でもいろいろな表情を見せていただきましたが、お気に入りのショットはありますか?

杉江:そうですねー……(本をぱらぱらとめくり)あ、これです! 14ページの見開きのアップの笑顔。やんちゃそうな笑顔をしていますね(笑)。

――そして、本日お越しの皆さまに、現在販売中のブロマイドにサインを入れて、プレゼント大会を開催します。ここからは司会を杉江さんに託します。

杉江:はい! じゃあ、今から僭越ながら、わたくしが進行を務めさせていただきます! じゃんけんをして、僕に勝った三名の方にプレゼントします!!!

――なんと見事、じゃんけん三回で、ぴったり三名を選出されるという神業を発揮されました! 勝ち残った皆様、おめでとうございます。最後に一言、今年の抱負をお願いします。

杉江:……今年の抱負……そうですね、まだ発表になっていないこともたくさんありますが、今年もすごく盛り沢山です。今日はとても真面目モードでお話ししていますが、デビューからがむしゃらに走ってきて、今年一年、そして来年、すごく大切な年だと思っています……あれ、会場から笑いが起きてますね……(笑)。
 まあ、これ、毎年、言ってますからね! 毎年、同じこと言ってるな〜って思ってるでしょう!(笑)。でも、本当に毎年、大切で、毎年が僕にとってのポイントなんです。なかでも来年はすごく大きくて、そのために今年がより大切だ! と今、思いました。

――ありがとうございます。お話を伺っていて感じたのですが、今日始めに根拠のない自信も必要で、そのために根拠のある自信を作っていく話がありましたが、まさにそのために毎年を大切に過ごされていると感じました。

杉江:あっ、その通りです!(笑)。ものすごくきれいにまとめていただきました。いつも、こうして原稿にしてもらっているんです。気持ちのままにいろんなことを倍くらいしゃべって、それをキュッとしてもらっているので、改めて、『舞台男子』の記事も読んでください!

――今日は短い時間でしたが、ありがとうございました。

杉江:皆さん、お越しいただいてありがとうございました。杉江大志でした!

文:おーちようこ スタイリング:鬼束香奈子 ヘアメイク:引田早苗(BELLEZZE)


【「舞台男子 the real」写真展】渋谷での好評を受け、大阪・心斎橋でも開催中!
会場:HMV&BOOKS SHINSAIBASHI
期間:5月29日(火)〜6月10日(日)
営業時間:11:00〜21:00
入場料:無料
http://www.hmv.co.jp/fl/34/114/1/
渋谷店で完売した「書籍+限定ブロマイドコンプリートセット」も期間中数量限定で再販。
この機会をお見逃しなく!


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