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特集

カドブン編集部おすすめ!読みごたえたっぷりの「歴史ミステリ5選」

歴史上の偉人、あるいは名もなき人物の戦いや葛藤、秘められた出来事が胸を打つ歴史小説。
魅力的な謎や意外な真相、思いもよらなかった推理劇でページを繰る手が止まらなくなるミステリ。
その両方の要素が凝縮された、カドブン編集部おすすめの「歴史ミステリ」を5つ紹介いたします。
ぜひチェックして、お気に入りの作品を見つけてください!

歴史の重みが、ミステリを輝かせる。カドブン編集部がおすすめする「歴史ミステリ小説」

米澤穂信『黒牢城』(KADOKAWA刊)



信長を裏切った荒木村重と囚われの黒田官兵衛。二人の推理が歴史を動かす。 

本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の到達点。『満願』『王とサーカス』の著者が挑む戦国×ミステリの新王道。

詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322101000890/

伊吹亜門『刀と傘 明治京洛推理帖』(東京創元社刊)


装画:ヤマモトマサアキ 装幀:岩郷重力+t.f


第19回本格ミステリ大賞小説部門受賞作! 幕末の京都が舞台の歴史ミステリ。

慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士・鹿野師光は一人の男と邂逅する。名は江藤新平――後に初代司法卿となり、近代日本の司法制度の礎を築く人物である。二人の前には、時代の転換点ゆえに起きる事件が次々に待ち受ける。維新志士の怪死、密室状況で発見される刺殺体、処刑直前に毒殺された囚人――動乱期の陰で生まれた不可解な謎から論理の糸が手繰り寄せる、名もなき人々の悲哀を活写した五つの物語。破格の評価をもって迎えられた第十二回ミステリーズ! 新人賞受賞作「監獄舎の殺人」に連なる時代本格推理、堂々登場。

⇒ 厳寒の満州と灼熱のシベリアが交差する歴史本格ミステリ、『幻月と探偵』は2021年8月30日発売予定!
  https://www.kadokawa.co.jp/product/322103000632/

山本周五郎『樅ノ木は残った』上中下巻(新潮文庫刊)



誰が敵で、誰が味方だ? 日本三大騒動の一つ、伊達騒動で暗躍した原田甲斐の真実。

仙台藩主・伊達綱宗、幕府から不作法の儀により逼塞を申しつけられる。明くる夜、藩士四名が「上意討ち」を口にする者たちによって斬殺される。いわゆる「伊達騒動」の始まりである。その背後に存在する幕府老中・酒井雅楽頭と仙台藩主一族・伊達兵部とのあいだの六十二万石分与の密約。この密約にこめられた幕府の意図を見抜いた宿老・原田甲斐は、ただひとり、いかに闘い抜いたのか。

深緑野分『ベルリンは晴れているか』(筑摩書房刊)



2019年本屋大賞第3位。第二次大戦直後のドイツを舞台にした圧倒的スケールの歴史ミステリ。

1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の4ヵ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅立つ。しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり――。ふたりはそれぞれの思惑を胸に、荒廃した街を歩きはじめる。

柳広司『アンブレイカブル』(KADOKAWA刊)



罪は捜すな、仕立て上げろ。

1925年、治安維持法成立。太平洋戦争の軍靴が迫るなか、罪状捏造に走る官憲と、信念を貫く男たちとの闘いが始まった……。
『蟹工船』の取材と執筆に熱中するプロレタリア文学の旗手・小林多喜二。反社会的、非国民的思想犯として特高に監視される反戦川柳作家・鶴彬(つる・あきら)。同業他社の知人たちに不可思議な失踪が続き、怯える編集者・和田喜太郎。
不遇にありながら、天才的な論考を発表し続ける、稀代の哲学者・三木清。法の贄(にえ)となりながら、男たちは己の信念を貫いた。

詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/322008000549/

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

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