

新刊情報
『暴虎の牙』文庫化記念対談 柚月裕子×白石和彌
自分では制御できない何かを背負いつつ、それでも這うように前に進んでいく者たちの物語を。
-
2021年夏公開の映画「孤狼の血 LEVEL2」完全ノベライズ!
小説 孤狼の血 LEVEL2
映画続編情報
人物紹介
■『暴虎の牙』のキーマン
日岡の最凶の敵、沖寅彦とは?呉原の愚連隊「呉寅会」を率いる沖虎彦。ヤクザだった父を嫌悪し、幼馴染みの三島考康と重田元とともに、賭場や覚醒剤取引現場を急襲し、ヤクザも恐れぬ暴力とカリスマ性で勢力を拡大する。だが呉原最大の暴力団の五十子会を敵に回し、広島北署の刑事・大上と出会う。
著者より
柚月裕子(ゆづきゆうこ)
1968年岩手県出身。2008年『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。『盤上の向日葵』で「本屋大賞」2位。『最後の証人』、『検事の本懐』『検事の死命』『検事の信義』と続く「佐方貞人」シリーズはドラマ化もされ、著者のもうひとつの代表シリーズに。2019年には、『慈雨』が文庫化され30万部を突破した。著書に『蟻の菜園─アントガーデン─』『パレートの誤算』『朽ちないサクラ』『ウツボカズラの甘い息』など多数。映像化も相次ぐ令和のベストセラー作家。
関連情報
ニュース
書店員さんからの応援メッセージ
生々しい広島弁の応酬は、アウトローたちの魂の叫び。生き抜くため、自らの牙で闘うしかなかった。
大きな怪物から、その肉を毟り取るしか、少年たちに生きる道は残されていなかった。
手負いの虎の威嚇の咆哮は、その怯えを内包するから、胸に響く。平和書店TSUTAYAアルプラザ城陽店 奥田真弓様
柚月裕子はここまで書けるのか!
ハードバイオレンス描写に圧倒される。
大上の姿が乗り移ったかのように見える日岡の凶暴??はまさに「孤狼の血」を受け継いでいる。
ゴリゴリの広島弁も完璧で、柚月さんはこんな方言を一体どこで学んだのだろう、と思ってしまう。
「孤狼の血」シリーズ完結編にふさわしい、大傑作だ!啓文社西条店 三島政幸様
柚月裕子は現代を代表するハードボイルド作家だと思う。
孤狼の血シリーズ完結編。
時を経て齢を重ねた日岡秀一が帰って来た。
彼は変わった、いや成長した。
漢たちの生き様、確と見届けた。
暗闇に湿った土を切り裂くスコップの乾いた音が聞こえる。
松の木だけは変わらずそこに立ち続けていた。大垣書店豊中緑丘店 井上哲也様
胸ぐらをつかまれる感じで引き込まれたら、もう本を閉じることができなくて、読破後は、柚月裕子様!!!となります。
うさぎや矢板店 山田恵理子様
行き場のない憤りと暴力のぶつかり合いに、ビリビリと鳥肌がたちました!!
圧倒的なストーリー展開に脱帽です!!
衝撃のラストに息が止まりそうになりました!!
貴重な作品を拝見させていただき、誠にありがとうございます!!!
ぜひ、映画化熱望です!!!紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子様
虎は人の道に反した悪いやつのはずなのに私は最後まで憎めなかった。
どうにかしてやってくれと祈るような気持ちで読みました。柳正堂書店イトーヨーカドー店 山本机久美様
沖虎彦の父は暴力団組織・五十子会組長だった。家族に暴力を振るう薬物中毒の父親を憎悪し、ヤクザが嫌いになる。愚連隊「呉虎会」を結成し、ヤクザ相手でも怯むことなく突っかかっていく沖。刑事大上との駆け引き、ヤクザや愚連隊との抗争を広島で繰り広げる。
「広島で天下をとる」そう言いながら広島中の極道と警察を敵に回すような道を選んだ沖、彼がやりたいことは親友を殺してまで成し遂げるべきことだったのかと、読み終えた後に苦い思いが広がりました。
どこかで救われる道はなかったのか、出所後に大上が生きていたら何か変わったのではないか、と思わずにいられませんでした。
映画をみているような臨場感、描かれている時代の空気にヒリヒリしました。ジュンク堂書店名古屋栄店 西田有里様
プルーフお送り頂きありがとうございます。
すえた匂いとタバコの香り
男たちの脂の匂いとさびた血の匂いが本から立ち上がってくる。
五感を刺激してやまない柚月裕子の作品がまた誕生した。
昭和から平成にかけて荒廃した広島の片隅の人間をどろくさく描きだしている。
禁煙して何年にもなるのに、無性に煙草がすいたくなって困りました(笑)文真堂書店ビバモール本店 山本智子様
ひゃあ!極道ものは、ちょっと・・・・と思ってましたが、これは面白い!
さすが、柚月先生。『孤狼の血』の時も、"すごい"と思いましたが、今度もすごい。暴力と情は、絡み合いながら堕ちていくしかないのか。柚月先生が生み出したキャラのはずなのに、ガミさんをなつかしく思いました。そして、その意志を継いだ日岡のこれからも、また読みたい。完結しないでください!!有隣堂書店藤沢店 佐伯敦子様
いよいよ完結かぁ~。あまり使わなくなった広島弁を脳内再生しながら「読み終えるのがもったいない」と思いつつ、読み進めるのは止められない。悪徳刑事やヤクザと、登場人物は男臭さ満載のシリーズ作品だが、女の私が読んでも極上のエンターテインメントで最高に面白い!
『暴虎の虎』では、ガミさんに久々に会えたのも嬉しかったし、若いながらも頭がキレ、極道も警察も恐れない沖虎彦の揺るがない強さや所業の数々に目を見張る。
心に抱いた信念を貫く男たちの生き様が、息が苦しくなるような濃密な展開が、読者の目も心臓も鷲掴みにする。丸善広島店 小林裕子様
まずは再びガミさんに会えたことが嬉しかったです。
沖は暴虎かもしれませんが、狼の前では猫も同然!
2人のやりとりは、恐いんですが、目と耳と五感の全てが彼らのオーラに捉えられてしまい、身動きできませんでした!
晶子に一ノ瀬というレギュラーメンバーも懐かしく、そして何より日岡!!たくましくなったねぇ~~。ガミさんにそっくり、では大変でしょうが、班を率いて、すっかりベテラン刑事で、とても、とても格好良かったです。広島市と呉(原)市を駆け抜けていった沖とその仲間たち。時代の流れの中で凋落するしかなかった彼らは、血の色一色の大きな花火。ガミさんの思いが届かなかったのが哀しいです。目が充血する程、彼らの「暴力」がガツンときます。紀伊國屋書店広島店 藤井美樹様
極道と警察...読めるだろうかと思いながら実際は読み始めたら止まらなくなっていた「孤狼の血」。
今回こちらのプルーフをいただき、「凶犬の眼」は未読でしたが、こちらを先に読ませていただきました。
「孤狼の血」を読んだ時の興奮と緊張感がすぐに蘇ってきて嬉しかったです。(早く「凶犬の眼」読まなくては、と思っております)
最後、日岡が沖のこれまでの生き方・そして最期へ思いをめぐらせ、そこへ大上の思いを重ねてみるところは、何度も読んで、私も熱いものがこみ上げてきました。
改めて、広島を舞台に格好いい物語を作ってくださってありがとうございます。全力で応援して参りたいと思っております!紀伊國屋書店広島店 藤井美樹様
極道と警察...読めるだろうかと思いながら実際は読み始めたら止まらなくなっていた「孤狼の血」。
今回こちらのプルーフをいただき、「凶犬の眼」は未読でしたが、こちらを先に読ませていただきました。
「孤狼の血」を読んだ時の興奮と緊張感がすぐに蘇ってきて嬉しかったです。(早く「凶犬の眼」読まなくては、と思っております)
最後、日岡が沖のこれまでの生き方・そして最期へ思いをめぐらせ、そこへ大上の思いを重ねてみるところは、何度も読んで、私も熱いものがこみ上げてきました。
改めて、広島を舞台に格好いい物語を作ってくださってありがとうございます。全力で応援して参りたいと思っております!ジュンク堂書店広島駅前店 木村麻里子様
シリーズをすべて読破させていただきました。
自分と全く違う世界の話になぜこれほど夢中になり胸が熱くなるのか?ガミさんと会えたら、その答えが見つかる気がします。この物語を書いたのが美しい女性の作家さんだという事実がいまだに信じられないのですが、完結と言わずまた続編をいつか読みたいです。
私も日岡と同じくガミさんの薫陶を受けたひとりなので。宮脇書店ゆめモール下関店 高巣奈千恵様
いやぁ。もうね、広島ヤクザと警察の戦いは柚月劇場で決まりだね。
どうやって取材するんだろ、と心配になるくらい生々しいというかリアルというか、広島怖いというか。
実際にあった暴力団の抗争や警察とのあれこれ。私たちがニュースで知るよりももっと深く、もっと危険なその世界。今回は暴力団を目の敵にする愚連隊の頭、沖とマル暴大上&日岡との戦い。我らが大上と日岡はどんな手で沖を叩きのめすのか。
とちゅうで「うえぇえええ!?」と変な声を出してしまったのだけど、こうやって血は受け継がれていくのだ、大丈夫、と無理やり自分を納得させる。あぁああ。ロス…
それにしても「孤狼」「凶犬」そして「暴虎」って。獣使いですか、柚月さん。精文館書店 中島新町店 久田かおり様
「孤狼の血」シリーズ&関連書籍
『凶犬の眼』
刊行記念インタビュー
映画化「孤狼の血」シリーズ、待望の最新刊! 柚月裕子『凶犬の眼』刊行記念インタビュー
書評
前作に勝るとも劣らぬ、ド直球の、圧倒的エンターテインメント 『凶犬の眼』
『孤狼の血』
-
日本推理作家協会賞受賞作、待望の文庫化!
孤狼の血
-
著者 柚月裕子
-
発売日 2017年08月25日
-
定価 836円(本体760円+税)
常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。
緻密な構成、卓抜したリアリティ、予期せぬ結末。いやあ、おもしろい。正統派ハードボイルドに圧倒された。
――黒川博行氏(作家)
日本ミステリ史に残る、今世紀最高の悪徳警官小説だ。
――茶木則雄氏(書評家)
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく――。常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。
緻密な構成、卓抜したリアリティ、予期せぬ結末。いやあ、おもしろい。正統派ハードボイルドに圧倒された。
――黒川博行氏(作家)
日本ミステリ史に残る、今世紀最高の悪徳警官小説だ。
――茶木則雄氏(書評家)
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく――。 -
スペシャル対談 柚月裕子×黒川博行
これまで表舞台の正義を書いてきた柚月裕子が、最新刊で悪徳警官の生き様を見事に描き切った。警察ハードボイルドの第一人者である黒川博行と、ヤクザものの魅力について語りつくす。
取材・文/タカザワケンジ 撮影/ホンゴユウジ
書評
日本ミステリ史に残る、今世紀最高の悪徳警官小説だ。 ──茶木則雄氏(書評家)
推薦コメント
緻密な構成、卓抜したリアリティ、予期せぬ結末。いやぁ、おもしろい。正統派ハードボイルドに圧倒された。
──黒川博行氏(作家)
日本ミステリ史に残る、今世紀最高の悪徳警官小説だ。
──茶木則雄氏(書評家)
書店員さんからの推薦コメント
血塗られた仁義なき抗争と、孤独を癒やす温かな人間の情……相反する要素が見事に融合し、後半からラストにかけての高揚を伴う躍動感は特筆もの。圧倒的な読後を約束する壮絶な一冊だ。
─三省堂書店 神保町本店 内田剛さん
圧巻のスピード感とワクワク感。これぞエンタメ小説!読み終えるのがもったいなかった。
─廣文館 営業本部 山中潤一さん
伏線が効果的で、人物描写がいかにも昔いた清濁あわせのむ刑事という感じでとてもリアルでした。ラストの決断には「よっしゃ、よう決めた!上のモンにいわしたれ!」と痛快でした。
─紀伊國屋書店 広島店 藤井美樹さん
強烈なインパクトを残すクライマックスの展開と、タイトルの真の意味が判明するライスとに戦慄する。一気読みさせる作品である。
─啓文社 ゆめタウン呉店 三島政幸さん
無骨なストーリーにぐいぐい引き込まれます。抗争事件を中心に据えたシンプルな話かと思ったら予想外の展開に……。「刑事物」「極道物」「女性作家」、そんな先入観は捨ててまずは読んでみて下さい!
─日本出版販売 広島支店 大谷智夫さん
信念を貫く姿に男を見た気がします。日頃手を伸ばさないジャンルですが、本当に面白く物語に入り込んでしまった。これを機にハマりそうです。敬遠しがちな女性にも薦めたい。
─紀伊國屋書店 新宿本店 白井恵美子さん