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一条岬原作映画『今夜、世界からこの恋が消えても』 道枝駿佑(なにわ男子)&福本莉子の儚くも美しい青春ショットとともに、現場レポートが到着!(前編)

一条岬による同名恋愛小説を、道枝駿佑(なにわ男子)と福本莉子というフレッシュな若手俳優で実写映画化する『今夜、世界からこの恋が消えても』。嘘の告白がきっかけで付き合い始めたふたりの切ない恋模様を美しい映像美で描く本作は、三木孝浩監督を筆頭に、キャスト・スタッフがチーム一丸となって作られた。今回は、その制作の模様を前後編に分けてレポート!

三木孝浩監督が切り取った透と真織の“愛おしい時間”

『今夜、世界からこの恋が消えても』(以下『セカコイ』)は、眠りにつくと記憶を失ってしまうという難病「前向性健忘」を患ったヒロインと、その彼女を献身的に支えていく主人公の、儚くも切ない愛の物語だ。

クラスメイトのいじめを止めるため、同級生の女子・日野真織(ひのまおり)に嘘の告白をした主人公・神谷透(かみやとおる)。嘘の告白と分かりながらも「放課後まで話しかけない」「連絡は簡潔にする」「お互いを本気で好きにならない」という3つのルールを条件に、真織はOKの返事をする。

好きにならないと約束を交わすもお互いを知るにつれ、いつしか惹かれ合う二人。そんな時、真織は自身の難病「前向性健忘」を彼に告白する。毎日、記憶と経験をリセットされる彼女は、日記をつづることで記憶をつなぎとめていた。そんな彼女に少しでも幸福な日々を届けたいと献身的に向き合う透。透が真織の幸せを守るために仕組んだ“ある作戦”とは――?



神谷かみやとおるみちえだ駿しゅんすけ

一家の太陽のような存在だった母を亡くし、バラバラになった家族を気に掛けつつも無気力に生きる高校生。クラスメイトに流されるまま、人気者の真織に嘘の告白をするが、予想が外れ、付き合うことになり、戸惑う。


日野ひのおり福本ふくもと莉子りこ

高校1年生の時に交通事故に遭い、眠りにつくと記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患う。そのことを知るのは、両親と親友の泉のみであり、毎日つける日記や部屋中に貼ったメモを頼りに、1日をやり過ごしている。そんな中、突然、透から告白を受ける。

一条岬の原作小説は、KADOKAWAの電撃小説大賞の第26回(19年)受賞作。原作と出会った岸田一晃プロデューサーが企画を立ち上げ、プロット開発にとりかかったのが、ちょうど2020年3月の第1回目の緊急事態宣言の頃だった。ちょうど2020年3月の第1回目の緊急事態宣言の頃だった。コロナ情勢も相まって月川のスケジュール問題が出てくる等、映画業界でもあらゆる企画や現場が止まり、本来あるはずだった行事やイベント、学校生活や仕事などが失われていく社会情勢と、好きな人に1日で忘れられてしまう『セカコイ』の物語がリンクすると気づいた岸田プロデューサー。先行きが不透明な時代だからこそ、この作品は創作すべきだと決意を固くして、何とか映像化を実現したいという想いで三木孝浩監督に相談を持ちかけた。

2022年2月1日にクランクインした本作。初日から道枝駿佑と福本莉子が顔を合わせ、神谷透と日野真織の愛おしい時間が日々切り取られていった。その中で道枝が、「なんだか今日が初日みたいな気分です」と語ったのが、撮影5日目の2月6日。この日、千葉県にある高校を借りて撮影されたのは、真織が透のクラスを訪ねて、交際の条件を話すシーンだった。


互いの芝居を受けながら、三木孝浩監督のもと、透と真織の関係性と空気感が形作られていた。


実はここまでの間に撮影されたのは、デート風景の点描シーン。脚本は状況説明のみで、掛け合いはすべてアドリブだったそうだ。セリフのある芝居場を演じるのはこの日が最初だったが、緊張を滲ませながらも、これまで撮影を重ねてきたふたり。さらに、本作の以前にもドラマで共演している彼らゆえに、やりとりはスムーズでセリフのかけ合いも自然。三木監督は、ふたりのナチュラルな演技に笑顔でOKを出していったという。


真織が提示した「交際の条件」とは……?


本作の舞台で、主なロケ地となったのは神奈川県の湘南地域。鵠沼伏見稲荷神社で自撮りをする仲睦まじい透と真織。


クランクインは湘南・横浜エリア。こちらは、八景島シーパラダイスで遊ぶふたりの様子。


またこの日のロケ終了後、映画化発表の際に公開された、自撮りで真織が透とカメラに収まるビジュアルも撮影。ちなみにこちらはデイのビジュアルで、続いて発表されたポスターはサンセット、その後のチラシはナイトビジュアルとなっていて、記憶が失われていくまでのふたりを表現。眠りにつくと記憶を失ってしまう真織、そして忘れられてしまう透にとって大切なものである時間の移り変わりを、各ビジュアルで描き出している。
映画化解禁のビジュアル撮影の際、写真のイメージは初々しくピュアということで、それを伝える男性スタッフがなにわ男子の『初心 LOVE(うぶらぶ)』の振りを披露すると、道枝当人も福本も無邪気に大笑い! いくつかのパターンを撮影したが、その都度、細かな指示はなくてもさっと役柄としての動きと表情を見せていて、すでにしてもう道枝は透で、福本は真織。ふたりだからこその『セカコイ』の始まりも感じさせた。


現場レポートの続きは明日公開!

原作紹介



「今夜、世界からこの恋が消えても」(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
著者:一条 岬
https://mwbunko.com/special/sekakoi/

原作は、映画化もされた「君は月夜に光り輝く」を輩出した電撃小説大賞の2019年受賞作品。応募総数4607作品の頂点にして、冒頭からは全く予想できないストーリー展開と結末に全選考委員が涙したという傑作で、日本、韓国、中国書籍の合計発行部数が50万部を突破(2022年7月時点)するなど、国境を超えて異例の大ヒットを記録している一条岬の同名恋愛小説。

一条 岬コメント

今、当たり前にもっているものは、いつか失ってしまうもの。だからこそ、心を込めて大切にしたい。原作のあとがきをそう書き終えてから二年が経ちました。幾多の別れと出会いがある中で、映画の撮影見学という形で登場人物と再会することができました。道枝さんの演じる透はどこまでも優しく、福本さんの演じる真織は生きることに真摯で、古川さんの演じる泉は大切な何かを守ろうとしている。生きて、動いて、人物として思考する三人の姿に感動し、同時にとても嬉しくなりました。
私が原作者でなくても、この映画は必ず観に行きます。客席に腰かけ、少しの緊張とともに物語の開始を待つ。あとはもう、素晴らしい映像と脚本、心のこもった演技と音楽に身を任せ、笑ったり驚いたり、泣いたりすればいい。そんな最高の映画体験を、一観客として皆さんと待っています。

作品情報



『今夜、世界からこの恋が消えても』

原作:一条岬『今夜、世界からこの恋が消えても』(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
監督:三木孝浩
脚本:月川翔 松本花奈
主題歌:「左右盲」/ヨルシカ(UNIVERSAL J)
音楽:亀田誠治
出演:道枝駿佑(なにわ男子) 福本莉子 古川琴音/前田航基 西垣 匠 松本穂香 野間口 徹 野波麻帆 水野真紀/萩原聖人
配給:東宝

全国東宝系にて公開中

©2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会

公式HP:https://sekakoi-movie.toho.co.jp/
公式Twitter:@sekakoimovie
公式Instagram:sekakoimovie


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