小説現代長編新人賞で選考委員を「ここまでやるか」と戦慄させた受賞作『スイート・マイホーム』で鮮烈なデビューを飾った神津凛子さん。
期待の新人にお話をうかがいました。
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──初めて小説を書かれたのはいつ頃でしょうか?

神津:中学生の頃に書いていたのを別にすれば、四年前に書き始めました。書き上げたのは受賞作で三作目です。

──四年前、何があったのでしょう?

神津:三人目の子どもが生まれて、子育てで家にいる時間が長くなりました。そのとき、世に長く〝残る〟仕事がしたい、子どもに誇れる何かを残したいと思いました。やり残したことは何かと考えて、小説に行き着きました。

──本作では、理想の家を買ったはずの家族が、不可解な現象に巻き込まれます。発想のきっかけは?

神津:自分が住宅を購入したことがきっかけになったと思います。家の中の見えない場所に何かが潜んでいたら怖いなと思って書き始めました。一年ぐらいかけて執筆したのですが、書いている間は、登場人物の物語が常に頭のどこかにありました。彼らがピンチのときは「早く何とかしなきゃ」と苦しみながら書いていました。

書籍

『スイート・マイホーム』(講談社)

神津 凛子

定価 1620円(本体1500円+税)

発売日:2019年01月12日

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    書籍

    「小説 野性時代 第187号 2019年6月号」

    小説 野性時代編集部

    定価 864円(本体800円+税)

    発売日:2019年05月11日

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