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特集

【著者が明かす制作秘話】くるくるひらいて“なが~く”のびる! 新感覚のしかけ絵本『とんでった』

たかいよしかずさんは、明治「マーブルチョコレート」の「マーブルわんちゃん」のキャラクターデザインや、絵本「おはなし・くろくま」シリーズ(くもん出版)など、“ハッピークリエイター”として、見る人が喜ぶ作品をつくることをモットーに活躍されています。そんなたかいさんの最新作『なが~くのびる しかけえほん とんでった』がこのたび発売されました。くるくると長く伸びていく、新感覚のしかけ絵本です。たかいさんに伺ったお話を交えながら、この絵本の魅力に迫ります。

 
『なが~くのびる しかけえほん とんでった』は、縦に開くタイプの絵本。ページをめくると、上のページがさらに上へ上へと開いて、くるくると長く伸びていきます。飛んでいくのは、黄色い小鳥や紙ひこうき。しかけページを開くと、小鳥や紙ひこうきはどんどん上空へ。最後はいったいどうなるのか、ワクワクします。

「この絵本は、2段階に長く伸びるしかけ絵本をつくりませんか、というお話を編集の方からいただいてスタートしました。ページが開くしかけ絵本というのはこれまでにもよくあったと思うのですが、すべてのページが2段階に開くというのが斬新だと感じて、ぜひやりたいと思いお引き受けしたんです」

最初は横に伸びていく形を考えていたそうですが、より盛り上がる内容にしようと検討を重ねるうちに、上に伸びていく展開に決まったそうです。黄色い小鳥や紙ひこうきの他にも、たくさんの動物や乗り物が登場するのですが、中には飛ばないものも登場します。たかいさんによると、何を登場させるかについても、いろいろと試行錯誤があったんだとか。

「まず最初に、空を飛ぶものって何だろうというところからスタートして、次にどんな題材を入れれば子どもたちが喜ぶだろうと考え、最終的に今回の5案に落ち着きました。カツラが飛んでいったり、ジャックと豆の木のようにツルが伸びていくというアイデアもあったんですよ」

制作の中で一番難しかったのは、オチをどうするか。せっかくくるくるとしかけを開くのですから、その先に何かしら驚きを用意したいと考えたそうですが、子どもにもわかりやすく、ビジュアル的にも驚きのあるオチをつけるのには、かなり苦労されたそうです。

「2場面くらいならすぐに浮かぶのですが、3場面となるとこれがなかなか難しくて。でも、終わってしまえばそんな苦労もすっかり忘れて、また機会があればさらに面白いものをつくりたいといつも思います(笑)」

くるくるとめくった先にどんな驚きが待っているのかは、絵本を手にしてからのお楽しみ! 最初に飛んでいった赤い風船は、どのページでも、なが~く開いたところのどこかに描かれています。「赤い風船はどこにあるかな?」と、さがし絵遊びも楽しめます。

「読み聞かせの際は、『黄色い小鳥はどこかな?』『好きな動物はどれ?』など、イラストを指さしながら、親子のコミュニケーションを楽しんでいただけるとうれしいですね」

そのまま読むだけでなく、指さし遊びを楽しみながら読み進めると、絵本のひとときがさらに盛り上がるだけでなく、親子の絆も深まります。たかいよしかずさんならではの、かわいいイラストやポップな色合いも魅力的。くるくるとなが~く伸ばして、何度でも楽しんでくださいね。


(ライター・加治佐志津)


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