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特集

自由診療で儲ける彼らは「悪い医師」なのか? 『砂の宮殿』刊行記念 久坂部羊インタビュー

取材・文:編集部

砂の宮殿』発売を記念して、著者の久坂部羊さんに担当編集者がお話を伺いました。
セレブ医師4人が経営する大阪の高級クリニックで、顧問が不審死したことをきっかけに様々な疑惑が膨らんでいくサスペンス小説です。



『砂の宮殿』刊行記念 久坂部羊インタビュー

海外セレブ御用達のクリニック


――本作の舞台である「カエサル・パレスクリニック」は、エリート外科医・才所准一が同級生らを集めて経営する海外セレブ向けのクリニックですね。優秀な仲間を集めて開業し、最先端のがん治療で稼ぎまくっている。この設定がまず、いいですよね。

久坂部羊(以下、久坂部):もともと、関西国際空港の近くにエリート医師を集めて、医療ツーリズム専門の病院を作ったらいいんじゃないかというアイデアが、小説と実際との両方であったんです。


――実際の開業案もあったんですか?

久坂部:私の頭の中だけの話ですけど、同級生を集めて海外セレブ用の病院を作ったら儲かるんじゃないか?という。半分冗談みたいなものだから誰にも言わなかったんですが。阪大の同級生たちがもうキャリアを積んで、名医と称されていたりもするので。
小説にしようというアイデアもかなり前からありました。


――患者だけでなく、医師のほうもセレブですよね。

久坂部:前の担当編集者がセレブ医師の話を書いてはどうかと林真理子さんの『愉楽にて』を薦めてくれて、面白いなと思っていたんです。「小説 野性時代」の依頼をきっかけに、書いてみようと。

がんを細胞レベルで可視化する


――医療小説特集の号に、冒頭部分を掲載しました。その原稿を拝読したときから、さすが元外科医、と思っていたんです。冒頭の手術シーンの臨場感もさることながら、このクリニックの売りとして、CCC法トリプルシー・メソッドというがん細胞を可視化する独自の検査法があるのですが、これが絶妙に「ありそう」な感じで。

久坂部:作中にも書いたとおり、がんの手術というのは「取りすぎ」と「取り残し」のせめぎ合いなんですよ。見える部分だけ取っても、細胞レベルでがんが広がっているから局所再発する。ならば多くとったほうが安全ということになるけれども、取りすぎて患者さんが亡くなってしまったり、寝たきりになったりということが起きる。なぜそれが起きるかというと、がん細胞が見えないからなんですよね。だからそれを見るためにいろんなメソッドが生まれてきている。


――外科医としてのご経験のなかで、CCC法のようにがん細胞を見る術があったらいいのに、という思いがあったということなんですね。

久坂部:外科医はみんな思っているのではないかと思います。
 取りすぎてしまうとQOLが下がる。だからたとえば乳がんでは乳房温存手術をしますけど、再発したあとで「もっと取っておけばよかった」となる。がん細胞の広がりが肉眼的に見えない、ということが外科手術の大きな弱点です。


――将来、現実にCCC法のような技術が出てくるんでしょうか。

久坂部:もう間もなく出ると思いますよ。発想としてはシンプルです。がん細胞のゲノム分析が進んでいて、がん細胞が特異的に作り出すタンパク質がどんどん同定されていますからね。


――そういう段階なんですね。

久坂部:肉眼で見ることはもちろんできないけれども、PET検査や、特殊な造影剤を使うとか、また画像拡大もできますから。そうした技術を組み合わせれば、術前にがん細胞の広がりを細胞レベルで把握できる。どこにあるか全部わかれば、それを取ればいいだけです。


――そう考えると、飛躍的な進歩がもう目の前にあるような気がしますね。

久坂部:ただ、取れる場所と取れない場所があります。がん細胞が全身に広がってしまっているとわかって、じゃあ全身を取るというわけにはいかないですからね。だから、手術の精度が上がるということだと思います。

画期的な治療法を開発しても……


――主人公の才所はCCC法の開発者ですが、この手法が広まっても才所に利益をもたらさないことに不満を抱いていますね。

久坂部:それがこの小説の大きなテーマで、医師というのは、新しい治療法を生み出してもその発明による利益は得られない。家電でもLEDでも、なにか発明があったときは発明者に大きな利益がもたらされますよね。ところが医師の研究に関しては、新しい治療法が保険適用されて多くの人に使われるようになっても、ノーベル賞でももらわない限り開発者には還元されない。
 そこで、CCC法はこのクリニックでしかできない状態にとどめて自由診療で儲ける、という選択を才所はするわけです。


――自由診療であれば、治療費は当事者間で自由に決められますからね。

久坂部:一方、有本以知子は患者さん側の立場で、誰もが低価格で受けられるように保険適用すべきだと言うんです。でもそれはやっぱり理想論で、そのせいで開発者は報われなくなる。このことはあんまり一般的に認識されていないように思います。
 しかし、優れた結果を残した人にはある程度利益が還元されるようにしないと不健全だし、研究も伸び悩んだりするんじゃないかと思うんですよね。
 特にがんの治療や認知症、パーキンソン病のような難病など、新しい治療法を開発しようと頑張っている医師たちは、開発に成功しても患者さんは喜ぶけど自分の手には何も残らない、という状況に気づいたとき虚しさを感じるんじゃないかと。


――治療という行為をビジネスにしたくない、という意識が働いているんでしょうか。

久坂部:医療の神聖化といいますか、世間のそういう意識が強すぎることで生じている弊害の部分を書きたかったんです。

医療ツーリズム


――医療ツーリズムという題材も興味深いです。

久坂部:執筆にあたって調べてみたところ、地方創生、町おこしの一環として医療ツーリズムに取り組んでいるところもあるようです。お金持ちが来るので地域経済が潤うなどプラスの面もある一方で、医療の公平さが損なわれる、医療保険の対象ではなくても日本の医療インフラを使うので、それは問題ないのかといった議論もあります。
 さまざまな長所と短所がある分野ですが、タイやマレーシア、韓国などでは医療ツーリズムがものすごく流行っている一方で、日本は遅れているんですね。医療ツーリズム向けのクリニックが増えると日本の患者さんが診てもらえなくなるんじゃないか、後回しにされるんじゃないかといった批判があって、日本ではそうした「空想的危機感」のようなものがウケるんだと思います。弱い人、困ってる人を助けるという優しさが幅を利かせていて、もちろん大事なんだけれど、ちょっと危ういところもある。

患者に真実を伝えるか


――さらにもう一つ、「死にゆく人に対して真実を伝えるかどうか」というテーマもあるかと思いました。

久坂部:これは日本特有の大きな問題ですよ。もう30年以上も前ですがウィーンにいた時、現地の医師に、患者さんに真実を告げない意味がわからない、と言われたことがあります。その当時日本ではがんの告知をしていなかったんですよね。今は告知するようになったけれども、余命宣告などはまだはっきりしにくいこともある。だからそれをすべきかどうか、というテーマをこの小説に入れました。


――なぜ、本当のことを言わないんでしょう?

久坂部:優しさと弱さだと思いますね。優しいんですよ。それで本当のことをなかなか言えない。
 それと、本当のことを聞くのが怖いという弱さ。気が強くて冷たい人ばっかりだったら、みんな簡単に言うと思います。私がいつも書いている「死ぬための準備」みたいな本が売れないのも、死ぬことが怖いから考えたくない、っていう人が多いからじゃないですかね(笑)。


――優しいせいで、決断できない。責任を負いたくないというのもあるかもしれません。

久坂部:優しさは大事ですけれども、本人がうっとりしてしまうと良くないですね。優しい自分に酔ってしまうというか。相手に優しくしているつもりで、実は自分がとてもいい気持ちになってしまっているということがある。
 まあ、日本人にもいろんな人がいるので、はっきり言ってくれればいいよという人も、絶対聞きたくないという人もどちらもいるでしょうけれど。


――確かに、人によって全く違うでしょうね。

久坂部:私の知り合いのケースですが、ご主人のがんが再発していることを、主治医の先生が奥さんに廊下で告げた、ということがあったんですよ。お見舞いに行った時に、廊下でたまたま先生に会って、そこで再発しましたと言われたと。奥さんとしては、そういうことはあらかじめちゃんと予約を取って、誰もいない個室で伝えてほしかった、と言うわけです。
 取り乱しているのが周りの目に触れてしまうということもあるのでね。私も、廊下はひどかったと思うんですけど、かたや、私の取材をしてくれた週刊誌の編集長にその話をしたら、「俺だったらメールで教えてもらえばいいよ」と言われたんです。どこで聞いても一緒だからねと。患者さんの側にそんなに大きな差があるときに、この人にはどう伝えれば良いのか医師側があらかじめ見極めるのは大変ですよ。
 廊下で伝えたのも、迂闊といえば迂闊かもしれませんが、少しでも早くしたほうがいいという気持ちもあったんだろうし。そういう話を聞いていると、患者さんへの説明というのは本当に難しいと思います。しかも一度告げてしまったらやり直しがきかないでしょう? その難しさも伝えたくて、極端な形で小説の中に入れたんです。

命の値段


――その点、患者から治る可能性を聞かれたときに、統計に意味はない、患者にとっては常にゼロか百、などと言えてしまう才所は強いですよね。理事4人とも個性の光るキャラクターですが、モデルはいるんでしょうか?

久坂部:モデルはまったくなくて、最初に才所のキャラクターを作って、あとはそれとの差別化や、女性もいたほうがいいんじゃないかといったバランスで決めています。それと、がんの治療をするクリニックですから、治療の三本柱として手術・放射線・抗がん剤、そこに健診担当を加えて4人になりました。


――「自由診療の高額治療」の話ですが、日本にも会員制の高級クリニックはたくさんあるのですね。「カエサル・パレスクリニック」の会員制人間ドックは入会金が五万米ドル、年会費が一万米ドルですが、これに近い会費のクリニックも実際にあるようです。つまりそれだけ需要があるということですよね。

久坂部:それは帯の通りですよ。超セレブは6000万ぐらい、命が助かるんだったら払っちゃう。


――帯の「6000万円」はがんの治療費ですが、健診に関しては、高いところで受けていたら安全、なのかどうか……。高いほうが安心という心理も働いていそうですね。

久坂部:絶対安全なんてことはまったくないですね。その心理が働いているのはそう、宗教と一緒ですから。たくさん寄付をしたら、天国に行けるというような。


――医療のビジネス的な側面が健診分野にはかなり見られるわけですが、病気の治療の世界では、「金儲けは悪」といった感覚が医師側にもあるんでしょうか?

久坂部:私の印象ですけど、それは年齢によって違ってくるんじゃないかと。私がそうでしたが、若いうちはやっぱり医療というものを理想化していて、尊い仕事だという気持ちが強かったので、患者さんのために一生懸命に働くことになんの疑問もないし、苦労でもない。しかし同級生たちを見ていると、優秀で立派な医師が、40、50、60……と年を重ねるに従って、ばかばかしく感じてくるように見えるんですよ。自分がこれだけ一生懸命努力して、時間、体力、労力を使ってたくさんの患者を救っているのに、報われ方と残りの人生のQOLを考えると、とても割に合わない。たとえば銀行や証券会社といった他業種の人たちが能力と努力に応じて得られるQOLを自分のそれと比較した時に、あまりにも自分は報われない、ということが後から見えてきてしまうのではないかと。それで途端に金儲けに走るとか、取り返さないと、という考え方になる人もいる印象です。やっぱり医師もある程度、生活の質を高く保証しないと、と思います。

医師はつらいよ?


――では金銭的な対価があればいいのかというと、それだけでもないように感じました。医師はかなりのハードワークを強いられますよね。「ゆとりのなさ」も報われなさのひとつではないかと。

久坂部:そうそう、ものすごく雑用や書類作成が増えているんですよ。医療訴訟に備えるためにカルテを詳細に書くとか。いくらカルテを一生懸命書いたところで患者さんの病気は治らないんだけど、そういう仕事が増えている。社会の要求として致し方ない面もあると思うんですけどね。 社会を良くするなかで、その担い手の報われ方に配慮せずに、理想論やあるべき論ばかりを追求していくと、現場は疲弊してしまう。


――医師に限らず、多くのケアワーカーもそうですよね。彼らの善意や志に依存してしまっているというか、やりがい搾取みたいなことですよね。

久坂部:ただもう一つ言えるのは、医師の待遇を一律に良くすればいいのかというと、そう簡単でもない。医師にもいろいろいますから、見極めが必要だと思います。


――確かに、能力や意欲に応じて評価してほしいですね。久坂部さんが思う「いい医師」とはどんな医師ですか?

久坂部:最先端の医療知識をきちんと勉強していて、なおかつ現場でも治療の腕を上げるということですね。どの職業もそうですが、やればやるほど上手くなるんです。でも、手を抜いたり遊んでいたりする不真面目な医師もいますから。


――その意味で才所をはじめ『砂の宮殿』の理事たちは、いい医師と言えそうですよね。それぞれ専門性が高くて。

久坂部:そうそう、全員そうですよ。金儲けに熱心な小坂田だって、高い料金を取るぶん、健診の精度を上げる努力をしていますから。やっぱり健診を受けるからには見落とされたら困りますし、しっかりと見落としのない健診をやっているのであれば、優秀な医師と評価できますよね。


――サスペンス小説なので、人間的に嫌なやつというところに目がいってしまいがちかもしれませんが、いい医師ではあるというのはここで訴えておきたいです。

久坂部:その「いい医師」という言葉がまた問題で、親切であったりお金に綺麗だったりすることは、本来「いい医師」であることと関係ないと思うんですよ。だけど、一般的に「いい医師」というと、そういう種類の「いい人」と取られてしまう。患者さん側からすると「いい人」であることを求めるのももっともだと思うんだけど。 医師の側からすると関係ない。


――少なくとも医師としての力量と、コミュニケーションスキルに関しては関係ない。むしろ、なかなか両立しにくいイメージもありますね。当然、人によりますが……。

久坂部:一生懸命勉強してきた優秀な人は、自分が頭のいい分、わからない人の気持ちがわからない、ということもあるかもしれないですし。


――さらに、患者に厳密な話が通じるか、そもそも望まれているのかという問題もありそうです。正確に状況を説明しようとする医師に対して、患者はもっと大まかに、わかりやすく言ってくれればいいのに、と思っているかもしれない。そうした噛み合わなさもあるのかなと。

久坂部:患者さんによって、詳しく聞きたい人と簡単に聞きたい人、あるいは怖い話だったら聞きたくない人とか、それぞれですからね。さらには、医学的知識をある程度持っている人とそうでない人とでも、説明の仕方を変えなきゃいけない。


――患者のニーズや理解力を見極めて、この患者にはこの程度、と調整して伝える能力、もちろんそれがあったら患者に喜ばれるとは思いますが、それが医師として最優先なのかと言われると、ちょっと違うかなと思いますよね。

久坂部:そこまで求められると、そのための勉強もまたしなきゃいけなくて、最新の論文を読む時間が削られるということになりかねない。今の学生は覚えることがものすごく多いので、さらに思いやりもと言われると、ちょっと荷が重い気がするんです。


――患者側が、もう少し医師に対する想像力を持ったほうがいいのかもしれない。

久坂部:医師側は、もう少し世間にわかってほしいと思うことが多いと思います。なかなか表立って言いにくいことも多いですから。


――言いにくいというのもまた一つの問題かもしれませんが。

久坂部:「医師はつらいよ」ですね。やっぱり期待されるものが大きいので。

改稿を重ねて

久坂部:そうそう、今回の小説は、編集者に助けられた面がすごく大きいです。


――えー、それは恐縮です。

久坂部:第1稿から振り返って考えると、だいぶ変わったんですよね。ある重要な動機の部分にダメ出しがあって、それで私はすごく悩んで。でも最終的に今の形に辿り着けたのはすごく良かったと思います。書いていてなんだか、ハッピーでした。


――それを伺えて安心しました。あと、最後も大きく変わりましたね。

久坂部:物語はずっと才所の視点で進むんですが、最後のほうの1か所だけ、ある仕掛けを施すために別の人物の視点をさらっと入れていたんです。その視点変更が不自然だと言われたので、次は別の視点を複数入れてその場面を丁寧に書きました。そうしたらまたしつこく言われて(笑)。○○○○(編集部註:結末に近い部分のため伏せました)にしてはどうかという提案をもらったので、それこそ読者には唐突じゃないかと思いながらも書き換えたんですが、あとでゲラを読み直したら、視点の変化による不自然さがなく、意外性も出て、仕掛けにすっと辿り着いた感じがして、大正解だったと思っているんです。


――良かったです。単にお手間だという以上に、一度書いていただいたものを削ってくださいとお願いするのは申し訳なく思っていまして。

久坂部:編集者も、ちょっとここまずいですって言いにくいと思うんですよ。


――言いやすくはない、ですね……。

久坂部:だけど、たくさん気になる箇所があるなかで、どうしてもというところを言ってくるんだと私は思うんです。場合によっては著者と喧嘩になりかねないというリスクもあって、それでもしつこく言ってくるのは余程のことだと。「しつこく」は悪い意味じゃなくて、それだけ真剣ということだから、だったらこちらも真剣に考えなきゃいけないし、何かあるはずだと思って考えたから辿り着けたんだと思います。
 あの部分も、一度しっかり人物の動きや心情を書いたからこそ、削ってもすっと書けたんじゃないかな。黒澤明監督が「開けないタンスの引き出しにも着物を入れておけ」と言ったのと同じですよ。決して無駄ではなかったと思うんです。やっぱり編集者との共同作業というのはとても大事。


――嬉しいお言葉です。一緒に作っているというのはおこがましいですが、最初の読者として、次の読者にとにかく面白く、嫌な引っかかりなく読んでもらえるようにしたいと思っているので。

医療・経済・サスペンス


――ミステリやサスペンスとして楽しんでもらえるように、という思いで製作していた作品ですが、こうしてお話を伺ってみると、医療分野のテーマも盛り沢山でした。

久坂部:あまり医学的な話をすると難しくなるので、今回の小説はエンタメに徹しますと言っていたんですが……。最初のアイデアとしては、病気か事故か事件か、なぜ死んだかわからないという謎からスタートして、というミステリ的側面を前面に出して書いていくつもりでしたが、書いていくなかでいろんな医療問題が出てきて、ちょっと当初のお話と違ってしまいました。でもこれはもう、仕方がないのかな。


――そのほうが面白くて、結果的に良かったと思います。

久坂部:久坂部羊の売りはそこかな、と自分でも思うので。エンターテイメントオンリーにはなっていないですが、楽しんでいただければ幸いです。

プロフィール

久坂部 羊(くさかべ・よう)

1955年大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業。作家・医師。2003年、小説『廃用身』でデビュー。小説に『破裂』『無痛』『悪医』『怖い患者』『生かさず、殺さず』『祝葬』『虚栄』『黒医』『善医の罪』『介護士K』『オカシナ記念病院』『MR』『R.I.P.』、エッセイに『日本人の死に時』『人はどう死ぬのか』『寿命が尽きる2年前』など、医療分野を中心に執筆。

書籍情報



砂の宮殿
著者 久坂部 羊
定価: 1,870円(本体1,700円+税)
発売日:2023年03月17日

「6,000万円ぐらい、命の値段としては高くもないだろう」
外科医の才所准一は、大阪で海外富裕層向けの自由診療クリニックを運営している。
抗がん剤・免疫療法の趙鳳在、放射線科の有本以知子、予防医学の小坂田卓という優秀な三人の理事とともに最先端のがん治療を提供し、順調に実績を重ねていたところ、久しぶりに訪ねてきた顧問が不審死を遂げる。
これは病死か事故か、それとも――。
高額な治療費への批判も止まず、クリニックに吹き荒れる逆風に、才所はどう立ち向かうのか。

https://www.kadokawa.co.jp/product/322201000353/
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